ねっとCafe/nc:小説工房談話室


タイトル  :哀憐笑話(四) 『お尻』
発言者   :和香
発言日付  :1999-03-12 11:14
発言番号  :1238 ( 最大発言番号 :1338 )

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 会社の女のこがいて、そのこはアルバイトなんだけどもう半年以上になる女のこで、三日に一度ぐらいぴったりしたジーパンで来るんだけど、これがいいんだ。細身の、胸なんかないと言っていいくらいなのにさ、お尻の感じがたまらなくいいんだ。一度会社の帰りにそのお尻が頭から離れなくて、なんて言えばいいのかってずっと検討した。ぷちではない、ぴちでもない。ぷちゅとも違う。ふちゅか。ふちゃではだらしないからな。ふちゅふちゅしたお尻。あのお尻。ああ。
 歩きながら、おおまじめな顔して心でこういうくだらない考えに満たされてて、我ながらいい年して困るなあなんてさ。
 しばらく忘れてたんだけど、夜寝る前になって突然、もちゅが浮かんだ。いかんなあ。写実にもとってる。かなり願望がまじってる。違うよ。だめだよ。
 もちゅもちゅ……、かあ。どうも、もちゅもちゅらしいお尻。ジーパンの布地はがしてみればやっぱりもちゅでなければ。そりゃそうなんだけどなあ。











平成4年4月14日 初稿


 
 #1063 哀憐笑話(一) 『お嬢さんをください』 1999-01-30
 
 #1135 哀憐笑話(二) 『昼休み』 1999-02-14
 
 #1186 哀憐笑話(三) 『夏』 1999-02-24
 

 


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