ねっとCafe/nc:小説工房談話室


タイトル  :過剰適応、作者以外のもの、など
発言者   :和香
発言日付  :1999-04-24 21:08
発言番号  :1483 ( 最大発言番号 :1583 )

[次の発言|前の発言|最後の発言|先頭の発言|発言一覧|会議室一覧]


 こんにちは〜

 休日のはずが、電話があって急遽仕事、出勤。
 その翌日、今日こそ全日自由と思って遊んでるとまた電話、出勤。
 ・・というのが三日も続いてます。お声がかかるだけ幸せか・・




keito さん (Re:1454)

> (もうダメだ〜 しばらく書けませ〜んの休業宣言はしないので、
> どうかどうか、メンバーからはずさないでおくんなまし)

 もちろんです(^^)

 文章にゆき迷うというのは、何かが先に進んで、歩調が乱れている、ということかもしれません。次第に隊列が整えば、たぶん、だいじょうぶ・・




雪花さん (Re:1455)

> 『インターネットで形成される人間関係』

 ううむ。書こうと思えば、大論文が書けそうですね。

> ●インターネットをする目的とは何でしょう。

 最初は、好奇心。
 そして、発見と冒険。
 今では、私の一部です。

 「文芸」活動にこれほど適した世界があろうか、と、満足しています。
 インターネットって、あまりに文芸的です。

> ●ネット上で形成される友達関係についてどう思いますか?

 別世界の友人知人、というふう。
 私は、OFFで会おうという希望は当初からほとんど湧きません。
 夢の匂いのする、不思議な現実でしょうか。
 これはこれで、独立した環境、その中の社会、と思えますので、現実界との関わりは必須ではないと考えます。

> ●現実での人間関係とネットの中での人間関係の違い。

 下世話に言ってしまえば、金がからまない、ということでしょうか。
 雇用関係、金銭貸借等々という意味もありますが、それ以外のなんでもない友人とでも、普通、外で誰かに会おうとすれば、少額でもお茶代がかかるものです。遊興、場所代、被服費、とこだわればキリはありません。
 が、ここでは、パソコンや通信・課金にかかるとはいえ税金のようなもので、あとは誰も求めないし与えないし。
 存分に活用する者、遊ぶ者の「掴み得」という気がします。

 ↓

 上記はいずれも現時点でのことで、文字だけでやりとりするという形がそのうちに、映像も音声もあるいは味覚触覚はては性感まで自由自在になり、ネット上での商売・企業活動で多くの人が口に糊するようになり、ここでの恋愛関係や血縁関係を法律が保障するようになって、・・・と進んでいって、現実と何が違うのか、というふうになってしまったら、こういう魅力は褪せるし、文芸が過剰に適応しているとは言えなくなっているかもしれません。
 でも、私たちの暮らし、活動、命が、ネットでだけということには(特殊な例外以外は)まず生じなくて、実でも虚でも生きられるという、選択肢、多様性が増す、ということなのかもね。




ROOTECさん (Re:1465,1478)

> 私がかつてよく用いていた「創作のきっかけ」というか「発想のきっかけ」をみなさんにご紹介してみよう、 というのが一つのネライでした。 こんなこと、誰だってすぐに思い付くだろう…… そう思われる方も多くいらっしゃるでしょう。 当然ですよね。 また、中には 「文字で表現する文芸の世界で、映像(画像)から入るのは創造力の欠如だ」 と言われる方もおられるかもしれません。 でも、私はそうは考えておらず、映像(画像)や音楽から「スタート」することも多かったのです。 そして、これはあくまで「着火源」であって、 その「きっかけ」そのものがそのまま作品中に残ったということは少ないです。

 私はよく、雪の結晶を連想します。
 空から降る宝飾とも言える形状ですが、あれもごく小さなチリが芯にならなければ育たないといいます。
 作品も、無からは生まれないと思います。

 「峠道」の詩(歌?)もそうですが、ROOTECさんの作品はすっきりしてますよね。それでいて痩せてもいない。
 期待してしまいます (^^)


> 現代童話(絵本)作家のとまどい?

 「例文」とおっしゃっていますが、なかなかどうして。
 三つとも終わりまで進めてしまえばいいのに、なんて思いましたよ。

 「宿題」については、ROOTECさんの主張がこちらに来なくてもどかしいという気がしました。
 自ら課した制約(=定型)に、自ら悩んでいるというような不可解さ(うわすべり?)を感じましたが・・
 前提がまだ十分な共通認識になっていない(ここでは、かもしれないですが)、ということでしょうか。
 童話作家というのは、ああいう点に苦心しているのでしょうか。
 門外漢ですので、どうもちぐはぐなもの言いになっているとは思いますけれど。
 ↓
 文芸という大くくりならば、私は、三つそれぞれの純粋を保っても、境界が曖昧であったり混交したりの不純であっても、どちらもあり、それぞれが趣向、と考えてしまいます。
 ただ、以前にもお話は出ましたが、定型によればより遠くまで行ける、という点はあなどれないと思います。
 ↓
 薄紙程度のものかもしれませんが、違和感があるのは、「ワールド(物語世界)の構築」という概念です。
 やはり、無からは生まれない。
 作者がすべてを創るのは無理だと思います。
 というか、むしろ、その大半は、作者以外のものが創っている。作者が脚色できる部分は本当はわずかなのではないかしら、とも感じます。
 「作者以外のもの」とはなんぞや、ということですが、「伝統」かもしれませんし「情念」や「無意識」ということかもしれません。
 心は表層であればあるほどその人個人の色合いを持っていて、深層であればあるほど没個性となるのでは、と思います。
 物語の芯にあって、読者の心を真に動かすのは、その作者の脚色や創意であるよりは、没個性とも言える深層部分ではないでしょうか。
 ですから、すでにあるその深層部分を、どれほど鮮やかに、巧みに、(あるいは清新に)、彫り出すことができるか、できたかが、作品の善し悪しとなる、と言ったほうが真相に近いかと思います。
 ↓
 「ワールド(物語世界)の構築」が完璧であることと、心うたれることとは別物。
 後者をより重視するなら、そこから逆にたどれば、定型の純、不純は悩み抜くほどの問題ではなくなる。
 いかがでしょうか?

 ↑
 「神話」や「昔話」が強烈な魅力をいつまでも保つのは、深層に忠実であるためかと思います。
 深層に(瞳を輝かせながら)最もよく感応し、オリジナリティ云々を押しつけられてもそっぽを向く世代が、子どもたちではないでしょうか。

# 宿題に素直に応える生徒でなくてすいません (笑)
 ひねくれ者です (^−^;;




カオスさん (Re:1468)

> なんでかな?と思って、ずっと考えたのですが
> コミュニケーションの取り方が、現実とは全く逆なんですよね

 鋭いです。
 外見ではなく、この胸の内を見てくれ、・・
 こういう叫びが、今まで無数に、むなしくも消えていったはずです。
 そういう人たち(そういう心たち)にとっては、ついにたどり着いた理想郷なのかもしれません。
 私は、文章は心そのものだと思います。
 (→ つまり、私もそのクチかも!)




はとこさん (Re:1470)

> 長いというか、小学校5年〜6年の担任がとにかく詩を書かせる先生で
> 行事(母の日、父の日、運動会etc)があるとクラスで詩集を作っているような
> 先生でした。詩を書くようになったのはその頃からです。だから、先生のおかげかな(笑)

 いいなあ、楽しそうな授業!
 生徒にもなりたいし、その先生みたいこともしてみたいです。

 私も、中学の国語の先生の影響大です。
 ほうっとため息のもれるような美しい人で、涼しげな声でした。皆で作文を提出したことがあったのですが、私のが選ばれて教室で読み上げられました。
 嬉しくて誇らしくて、異様に興奮してしまいました。あれで蜜の味を覚えてしまったかと思います。
 (^_^*




市原勝美さん (Re:1471)

> ROOTECさんの「考える作業の助け合い」の趣旨理解しました。ネットに質問を放り投げるとすぐに返事が返ってくる魅力に興奮すると思います。人間特有の自尊心がくすぐられておせっかいをやきたくなる心理があると思います。

 ふむ。たしかにそうですね。
 あと言えるのは、ここは、次々受け渡していく世界ということですか。
 私は、親切にしてくださった先輩たちへの御恩を、先輩たちはどんどん先に行ってしまいその人たちにはどうも返せそうにないので、新しい人たちの力になることで代わりとできれば、と考えました。
 私自身、どんどん先に行きたいのですが、相対速度として停滞気味がほんとのところです。そこでこういうのは、ほんの最初のうちだけでしょうけど・・ ^^;




平松高太さん (Re:1476)

> 休業宣言!! by「こうたろう」

 気になさらなくてもオッケーですよ!
 はっきり宣言してくださって、助かりますから。
 この発言の次に、付記を入れた「4章小説ガイド」をアップしておきます。

> で、更に今ちょっと考えていること。
> 今「こうたろう」の中では書きたいモノがあるんですよ。
> ちょっとしたプロットみたいのが頭にあるんです。
> それを卒業するまでに書き上げたいというのがあります。

 今からですとだいぶ長期の取り組みですね。
 そういう計画が立ち上がってくるというのは、相当染まってきたってことでしょう。
 う〜ん、たのもしい!

# でも、ほろ苦い感慨も・・
 深間(ふかま)は、変なだけではなく過酷っすよ〜 (笑)

> 哀憐笑話(六)『まだ存在しない物語のための覚書』
> を読ませていただきました。
> ただ一言!
> 「むずかし〜い」

 感想ありがとうございます!
 読む人がむずかしいと思えばむずかしい。逆もまた真です(^^)




れいむさん (Re:1479)

> でも授業自体は楽しいんですよ。聞いていると、ついホームページの
> 「独り言」に書きたくなるような言葉が。ううぅ・・しくしく。時間が
> ない!勿体ないではないかー!!

 ほんと、もったいない。
 刺激を受けて、れいむさんの中で良い具合にブレンドされた数々の言葉なのでしょうね・・
 といって、多忙のれいむさんに、文芸以外のことはなおざりに、なんて勧められないし(おほほ・・)

 でも、地下水脈はたまっているはずです。
 井戸さえうがてれば、後日いくらでも汲み出せるかも ☆




燐華さん (Re:1480)

 なんか、お久しぶり!

 4章小説はだいぶメンバーが増えましたので、うれしいことですけど、反面、自分の順番は簡単には回ってきません。
 ですから、どんどん単独作発表しちゃいましょう。
# 私もそのつもりでやってます (^−^)

> I HAVE A LOVE WorDs(?)

 小さな楽劇と思いました・・

 「あなた」を喪失した「私」が、さびしんぼうの同志のような弾き語る「少年」や「旅人」とともに、言葉の海をさまよう。
 「もう捜さない」と言っていながら、ラストの調べは哀切でした。

 しんとして、どこか清らかだなあ・・








 それでは、また〜


[次の発言|前の発言|最後の発言|先頭の発言|発言一覧|会議室一覧]