こんにちは!
哀憐笑話(八) 『検証』 (Re:1547)
「博士と助手」という定番スタイルですな。
たぶん淵源は、「王様と道化」あたりではなかったか、と思いますが、書きやすいですよね。SF仕立てではありますが、そこには目新しいところはなく(だけでなく怪しいところもあって ^^;)、発表するか迷ったんです。二者のかけあいが楽しいのでいいかと踏み切りました。
「ういといてえ」がすでに私にも翻訳できない。何かを嘆願しているようではあるんですが・・(笑)
対話というのは、大きな力を持っていると思うので、人はこういうロボットをきっと作ると思います。
市原勝美さん (Re:1549)
いつも丁寧なご感想、ありがとうございます。
多少は楽しんでいただけたようで、本望です ☆
ご質問などあったようなので、お答えしながら・・
> ・・・・・ 助手はロボットなのに食べ
> 物を食べて味覚を感じるのに興味が注がれました。食べたものはロボットの身体の中でどうなって
> しまうのでしょうか?
人間の消化機能と同様の働きをする例えば「消化漕」というようなものがあって、エネルギーその他に変換されるのではと思います。
人間が危険なことをする前に、瀬踏みをするような役割も彼は担っているため、こういう機能を持つのでしょう。
前半で慎重あるいは臆病であった彼が、次第に大胆になり、ついには先生も自らも破滅させてしまったのは、やはり次第にチップパーツの損傷が大きくなっていってすみずみまで気が回らなくなっていったからではと推測します。
(^^)
# それとも、快楽機能の抑えが効かなくなってということかも・・
> ☆ 中芯線とは放射線と解釈してよろしいのでしょうか
中芯線は、たぶん、この惑星の核辺りから発生しているのではないでしょうか。
私たち素人から見れば、「放射線のようなもの」なのでしょうが、宇宙を飛び回れる時代の先端科学者であるはずの「先生」ですら解明が緒についたばかりのようです。物理学の非常にむずかしい意味で全く新しい宇宙線か、あるいは、そういう体系を覆すようなものかもしれません。
が、権威者があのような事故で、いたましいことになってしまいましたので、お弟子さんたちの誰かがこれを乗り越えてくれるのを待つほかありません!
> ☆ 「どうす、なおましたか」
> ☆「たに岩礁のえに来てみうから持ち込んだ植物を食べていた」
ここら辺は、翻訳は容易ですね。
「どうです、治りましたか」
「たまに岩礁の上に来て自ら持ち込んだ植物を食べていた」
と、思います。
ところで「岩礁」というのは、現在は、「海中に隠れて見えない巨岩」などの意味です。
宇宙船を「船」というごとく、海洋用語を宇宙にそのまま転用することがあるようです。
宇宙塵に隠れているとか、大地の底に隠れているとか、こういうのを一緒くたに「岩礁」と言ったりすることもあるか、と好意的に理解しましょう。(く、くるしい・・^^)
> ☆外来の種汚染から確かに苔類・・・・・
植物自体が、タンポポの綿毛のようにその種子を宇宙にとばして、ということもないとは言えないでしょうが、たいていは、ご多聞に漏れず、人類の拡散とともに、植物動物、あるいは細菌類が宇宙を汚染していくのでありました。
もう少し大きい視点で述べますと、宇宙に人類が乗り出すというのは、要するに、星々を「地球化」あるいは「太陽系化」するということです。
1) 恒星のスペクトル、その強弱、恒星との距離などなど、そして、惑星の大きさや自転公転、水や大気、あるいは水素、酸素、炭素その他の必須元素の存在、さらには植物や動物の構成まで含めて、地球と同じ、または、とてもよく似ている惑星、というのは、どこかにはあるのかもしれませんが、人類の歴史が終わる前にめぐりあえないほどまれかもしれません。
2) となると、多少は共通点があるという星を探し出して、相違点についてはこれを改造していく、という手法になるのでしょう。植民をするためには。
大気がなくても、恒星との距離その他が似ていれば、植物を育てることによって地球化は可能でしょうが、億年単位の時間がかかります。
そこで、遺伝子操作によって、化け物じみた生命力を持つ植物が開発され、一億年を数百年に縮める。
環境が落ち着いてきたら、この化け物を駆逐する生命体(細菌とか)を撒布して、次の段階の構成に移る、というようにして住みよい世界を整えていく。
資金はどうするかといえば、数百年後とはいえ水と緑の新天地が約束されているなら、その土地の権利を細切れにして債券として売り出し、これを元手にすればよろしい。
ま、ゴルフ場開発と原理は同じでしょう。
3) と、こういうシステムで人類は繁茂していき、第二、第三・・と地球の兄弟星が増えていくと思います。これは人類にとって喜ばしいことでしょうが、地球人的に理想の環境が、全宇宙とそこに存在する(かもしれない)生命もしくは意志たちの誰にとってもやはりそうであるとは限らない。
たぶんまあ、いるでしょうね、汚染としか考えない方たち。
同じ人類の中でも、イデオロギーや宗教などによって、あるがままのほうを尊ぶ一派は出現するでしょうし。
上の化け物植物が、どこかの星に流れていってとんでもないことになったりとかもね。
4) 恒星の状態がよろしくないということになれば、こちらのほうを改造する場合だってありそうです。
その頃は、部屋の蛍光灯を交換するのと同じ感覚かもしれないです。
5) そして、箸にも棒にもかからない惑星であるとか、惑星または恒星の改造費用が巨額すぎて採算が成り立たないなどがあって、でもどうしても植民したいという事情などのときは、安上がりに、植民する人類の側を改造するというのもあるだろうと思います。
『検証』の「恐竜」と「根っこ」もそうであったかどうかは、あのような不幸な出来事さえなければ、とっくに・・・ (← くどいですな ^^)
などなど、想像はいくらでも広がります。
でもこれらは、すでにSF世界では常識の部類ですよね。 > ROOTECさん
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ではまた!