ねっとCafe/nc:小説工房談話室


タイトル  :「小説」 定型の力 文章の濃淡
発言者   :和香
発言日付  :1999-07-01 15:08
発言番号  :1624 ( 最大発言番号 :1724 )

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 こんちはー




keitoさん (Re:1619)

> 「あじさい通り」 転の章

 おつかれさま!
 ゆうゆうセーフでしたね。(期限に ^^)


※ keitoさんのHPに「減色による画像劣化」のことが書かれていましたけれど、私もちょうどこれで悩んでいた所でした。職場のPCが知らないうちに256色画面になっていてこれで自分のHPを見に行きましたところ、なにゆえか画像が見苦しい。だけでなく、全く表示されない(=真っ白)画像まである始末。
 ↓
 画面のプロパティをいじったらまともになったので、原因はすぐ知れたのですが・・
 どうしようかな〜、と思案しましたけれど、今は該当画像の作り直しをする気分ではないので、しばらく放置という結論です (^^;;
 256色で見ている方たちなら、それなりに覚悟しているはず、と私は考えたのですが、「あまえ」かな・・?




れいむさん (Re:1620)

> ・・・・・。今掲示板の管理と私生活の多忙で、なんだか外へ
> 出て書き込んでくると言う元気があまり出ないのです。すみません。改めて
> 和香様の偉大さを知る卑小なれいむでありました。

 書き込みたいときにそうすれば、それで十分と思いますよ。れいむさんの忙しさはハンパじゃないでしょうしね。
 お分かりのように、私もだいぶ手抜きを覚えてきました・・(笑)

 とはいえ、これは例外ということにして、よろしく〜 > 『あじさい通り』 結の章

※ れいむさんはとうに全章制覇していると思っていたのですが、あらためて4章小説の「著者一覧」をよく眺めましたら、「承」と「結」が未経験でしたか。ふむうむ・・
※ もちろん、無理そうでしたら、遠慮なく「パス指名振替ルール」をご活用くださいませ!




哀憐笑話(十) 『姉がとばされた話』 (Re:1621)

 賢姉愚弟の一編でした。(^^)
 ずうっと書こう書こうと思っていて機会の無かったお話ですけど、やっと形にできました。
 あの短さですが、それでも一日平均五時間で三日間費やしました。
 出来は別にして、久しぶりに存分に書けた〜、という気がして満足です。

 最初はいきなりこれに着手するつもりだったんですけど、前振りとしての「すわり」がよさそうと考え、哀憐笑話(九) 『誕生日』を先に載せました。この作戦の効果、多少はありましたか?

 『誕生日』とは別の意味で、前半と後半の対比を楽しんでくだされば、と思います。
 私個人としては、時間の流れ、その加速が、快感でした。




市原勝美さん (Re:1622)

> 大好きだった姉と過ごした子供の頃の想い出が懐かしく想い出されて綴られているのがこちらにも伝わってきます。

 たしかに、こういうお話は一般のものに比べると異質で不思議な楽しみがあります。ですから、それに流されて読者が置き去りになっていなければいいけど、とちょっと不安なんです・・
 こうしてさっそくのご感想をいただけると、ほっとします。ありがとうございます。

> この作品は、和香さんの実際の想い出を綴ったノンフィクション作品に思えて読んでしまいました。

(以下少しの間、小声で・・)
 あまり種明かしをすると、艶消しになるのでやめますが、やはり「小説」なので、全部が全部そのままではありません。みんな嘘、でもないですしね・・
 「賢姉愚弟」と書きましたけれど、コントラストを出すために、わりと工夫してるんですよ。
 言うなれば、「編集」の妙かな (^^;


> 非青春の笑顔 読ませてもらいました。

 もう完全に忘れられてると思ってたんですが、あの詩集の感想まで、ほんと申し訳ないくらいです。
 あまりに時間が経っているので、私自身、十分には理解できないところがあります。いくつかの要素については、失ってしまった私の極点だったのかもしれません。

※ にしても、恥ずかしいです。「若すぎる」のが多すぎる・・ あぅ・・

> 「友忘れの言葉」
> 幻想と真実の狭間に揺れる心の苦渋に苛まれながらも過去の自分に訣別しょうとする強い意志みたいなものが感じ取れます。特に非人間という言葉が強く印象に残りました。

 私は、青いプライドのようなものが破れて、内臓がもたげてくるような六連目が、気に入っています。
 どういう事情があって成立したのかなどは、もうひとつ思い出せなくてもどかしいんですよ。

> 「無題 (どうせ雨は降る)」
> 世俗に流されることを抗して自己の精神世界に没頭してゆく無常が感じられます。
> どうせ雨は降るというフレーズに込められた情感が詩全体を空気のように包み込んでおります。

 この把握は、そうか、と私のほうが教えられた感じがしました。音韻的なものもありますか。
 『友忘れの言葉』よりは、まだしも調べに救いのある一品でしょう・・

> 「死に清められし若人 」以下の作品の感想は後日の機会に譲りたいと思います。

 お待ちしています。
 でも、お急ぎになることはありませんから。

※ この前の話題ではありませんが、もし、タイムマシンがあったら、市原さんのご感想を、あのときの「あいつ」に聞かせてやりたいです。ほとんどと言っていいくらい、「読者」のことを考えてないです、「あいつ」は。 ・・まして、二十年もしてからなんて想像の外だったでしょう!




ROOTECさん (Re:1623)

> SFならず、『宇宙版プロレタリア風』?

 いったいどういう物語なんだろうと、想像ばかりがふくらんでしまいます。
 これはなにやら、映画の前宣伝に似てるぞ・・
 なんてね。人のことばかりは言えませんが (爆〜)
 ごゆっくりどうぞ。
 いずれ楽しませていただけるものと、信じております。

> 前にもさんざん文句垂れましたが、本当に「HTML」はキカン坊というか、「あまのじゃく」というか、魅力的な女性のそういった性格とはまた違って、本当に参ってしまいます。
> ・・・・・
> 和香さんに言わせると、きっと「しなくても良いことをシコシコやっている」んでしょうな、私は(苦笑)。
> でも繰り返し書く内に少しは練られてきたのか、最近「ソースの書き方」については、一つ吹っ切れました。

 HTMLの基本は、教えれば幼稚園生でもできそうなくらい、単純明解ですよね。
 でも、あとちょっと、ここをもう少しだけ見映えよく、と思うと、そのほんの少しを前進させるために膨大な学習や手間や検証が必要になる。しかも、底無し。
 どこかで「吹っ切ったり」「見切ったり」するのもしょうがないかもしれません。
 私は、半年か一年くらい前に見切ってしまって、以後進歩なし(激爆)

> 『SFはジャンルではなく、手法である』という考え方は納得できるだけでなく、私は今更ながら目の覚めるような思いです。 上記の発言を読んで以来、この一言が私の頭の中で響き続けております。 (そーかー……そーだったのかー!)

 ううむ。こそばゆいです。

> ・・・・・
> 十数年ぶりの私の小説は、短編と言いながら、25枚以上になりそうです。 最初は15枚程度と考えていたのですが、削ろうとしてもこれが削れません。 自分に対してすっかり甘くなってしまいました。
> 最終的に「大鉈」をふるうことに成功すればこのフォーラムにアップするのに「手頃」になるのですが、おそらくそれは不可能でしょう。 アップできるとしても連載形式になると思います。

 25枚というと、20〜30KBくらいでしょうか・・
 このくらいなら、文芸フォーラムですし、一挙掲載でもいいような気もします。みなさん、大量の文字は覚悟している方々でしょうから。
 あるいは、添付ファイルにして本発言からリンクさせてという手もありますか。(← この方法は、一般フォーラムでよく見かけます。関心の薄い読者はスキップできるようにとの配慮らしいです)
 連載も、また面白みありそうです。

 紙媒体の場合なら、「短編」といえば普通30枚前後。
 この辺りの長さで、充足した物語をつむげるようになれば、「本物」が近いかもしれませんね。

> 和香さんが前の発言(#1611)で紹介してくださった3編、『ブラックボール』、『血統』、『スズメ』、楽しませていただきました。
> (前にご紹介いただいた「春文庫 非青春の笑顔 『無題』」はご紹介いただく以前に読ませていただいておりましたが、上記は今回が初めてです)

> あの少ない字数で、あれだけの展開や描写が可能だなんて、羨ましい限りです。
> しかも、それでいて文章は和香さんならではの丁寧な書き方……(まるで山岡士郎のセリフ?)

 そういえば、『非青春の笑顔 無題(戦いの後)』のご感想もいただいていたのに、お返事忘れてました。
 『ブラックボール』、『血統』、『スズメ』もそうですが、丁寧にお読みくださって、感謝です。
 ある程度の所までは、ROOTECさんの味蕾を刺激できているのかな、と感じられて、嬉しいです。
 m(_ _)m



 先日『SF界公理へのあまのじゃく的反抗』なんてのを書きましたように、もう一つ信じ切れない、不安のある「手法(ジャンル?)」でもあるのです。そこで、このごろの私が自由題で書くと、『誕生日』や『姉がとばされた話』の方向へたいてい行ってしまいます。
 『ブラックボール』等は、マスターのHPでマスター出題のテーマに応えるものとして、投稿させていただいたものです。こういう制約付きで書く場合は、心理的抵抗が少ないらしく、あっさり産み落とせるんです。「お題に応えなければならないんだから、しょうがないよう」というふうな。
 ・・げに、「定型の力」というのは、あなどれません。



 文章の長さ、濃淡、ということで言えば、油絵のように塗り込めるものから、水墨画のように余白がうれしいというものへ、私の好みが移ってきているのを感じます。
 ・・どちらが良い悪い、ということはないと思うんですけどね。
 『伊勢物語』の影響が、あると思います (^o^)/








 ではまた。


 「六月中に新作を一本」という課題が済んだので、現在お気楽モードです。
 (^−^) みなさんの作品をお待ちしましょ・・


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