小説工房談話室 ■■■■■■
2000/02/06 和香 Home Page ■■■■■■ JustNet TOP

 
 こんにちは。

☆ 本題の前に・・
 【4章小説ガイド】 平成12年2月5日 (#225)に、平松さんの第二十六作のお題(#224)が漏れています。キャッシュで見たらしく、#224 に気づきませんでした。次には記載しますのでお許しください。




『カレンダー』の感想

 みなさん、お疲れさま。
 今回は文章が短めでした。そこで、お話のつなぎ方、「付け方」ということを、私なりにそのときそのときで想を遊んでみる、そういう楽しみがいつも以上だったかな、と思います。




お題

 出題がクリスマスの頃でしたよね。
 それでこのお題ですから、年の変わり目、ミレニアムなどが素材になりそうと予想しました。「モニターがバスッ」で幻となってしまった keito さんの起の章も、この辺りだったのかな?




起の章

#154 keitoさん 2000-01-07 13:46 えらいこっちゃ

 にて、私を振替指名していただいたのですが、このとき、おやっと気づくことがありました。
 この #154 発言、keito さんの各文末尾には、句点が付いていません。たちまちインスピレーションが湧きまして(笑)、このまねしんぼをしてみよう、「分かち書き、句読点なし」で行こうと決めました。
 この起の章は、ほぼ、このスタイル書きたさが芯となって、できたと思います。

 私としては、「独白」というより、「日記」の体裁でした。
 言葉遣いから、少女、またはその心をもつ人のつもりです。年齢の想定は、おしゃまな小学校上級生から、幼い二十代前半くらいでした。
 謎の「Pink」ですが、これといった意味もなく色にこだわるってことは、彼女ならあるかと感じただけです。どのように意味づけしてくださっても(あるいはしなくても)いいのですし。読者または繋いでくださる人たちが。

 起の章がやはり一番気楽でいいかもしれません。
 問題を出す人の立場。しかも、答えを用意する必要すら無いのですから。




承の章

#155 和香 2000-01-08 11:56 『カレンダー』 起の章
#156 HARUさん 2000-01-08 12:41 『カレンダー』 承の章

 ということでしたから、所要時間45分ですか!
 直後に私の発言を見つけられたとは限りませんし、アップまでの手間もありましょうから、実質的創作時間はかかって十数分くらいですかね。
 凄みを感じる速さ。記録的です。

 だけれど、私としては、少々残念でした。のんびりほんわか楽しんでくれてもいいのに、と思いましたけど (爆) ・・後になればなるほど、それを書き上げた速度は影が薄くなる、誰も評価しない、ということもありますし。
 それから、彼女を人妻にされてしまったのもショックでした ((爆々))
 私の想定の上限でしょうからね、ひどく変ということはないんですが、「新婚さんにはかなわないなあ・・」とあきれました。
 (^^;

 とはいえ、構図が鮮明になってきたようです。
 純正四行でしたし、「承」ですから、「起」を受けるという姿が過不足なく思えました。




転の章

 あくまでも私の感想ですけれど、「転」まで「受けるという姿」が続くのは不満でした。
 夫の想を曳きすぎでしょうか・・
 この辺りの敷衍は、承の章の余韻でもう済んでいると考え、省略し、次の転回を書いて欲しかったという気がします。そうすれば、全四章がもっと遠くへ行けるような。
 作品の姿が大ぶりになれるような。(「大ぶり」と言っても文字が大量ということとは違います)

 ちなみに(今までの作品まで含めて考えると)、転の人が楽をしすぎると結の人の負担が大きすぎるのではないでしょうか。4章小説はみんなで仕上げるものであって、結の人をいじめるためにのみあるのではないですから (笑) もちろん、「私はそういう負担をかけたことはない」とは申しません ^^;
 私の単純な判定方法ですけれど(ですから必ず当てはまるとは言えないでしょうが)、結の章がコンパクトにまとまってしかも決まっているときほど、前の人のサポートがうまくいっているようだ、というのがあります。

> 茶目っ気たっぷりの寝顔に微かないびきが、その可愛らしさに自然と笑みがこぼれる。

 いい感じの描写だと思います。この辺りから転の章を始めたいです、この方向でやるならば。




結の章

 意外な、悲劇の味でした。
 転と結の二章分というふうです。

 前章までと断絶はありますが、起の夢想、承、転のささやかな幸福、どちらも、表向きの仮の姿だったという絵なのでしょうから、結として重心は持ち得たと思います。逆に言えば、それによって、起、承、転を際だたせもした、ということでしょう。
(歩幅のある結、飛躍のある章、ということで筆の下ろし所は共感できます。あと少し救いが、という思いは残りましたが・・)

 最初に読んだとき、別れの手紙のリアリティ(重さや切迫)が、もう一つ、と感じました。「砂時計」は文芸的な表現ですけれど、この奥さんは、逃げていく自分に酔っているだけ、そうとも読みとれます。
 ・・「夫婦別れとは結局そういうものさ」という達観からのものでしたら、「リアリティがもう一つ」どころか、かなり深いのかもしれせん。

> 今、俺は彼女の付けたカレンダーのPinkの印を数えながら孤独という鬱蒼とした森を彷徨っている。

 このラストの映像は、きますね。
 彼女の心の謎とPinkの印の謎とオーバーラップして、求めさまよう情念がうなりながら、幕、なのでしょう。