小説工房談話室 ■■■■■■
2000/06/30 和香 Home Page ■■■■■■ JustNet TOP

 
 ずいぶん遠いところまで歩いてきましたね。
 まもなく三十作ですか。百章はいつのまにか超えてましたか。
 それでもまだ、山すそをうろうろ状態なんでしょう。
 お話のネタというのも、無限に思えます。




『愛人』の感想

 お疲れさまでした。
 好みということはあるでしょうけれどね、みなさんの自主独立ぶりは素晴らしいと思いました。



お題

 そうか、こういうお題を待っていたんだ、と、出題されて気がつきました。
 いつになく、お話の発進を心待ちにしていたような (笑)




起の章

 待っていましたのに、加えて、担当はかつて浮き名流しただろう花島さんでしたから、これ以上はない組み合わせ、なんて期待して。

 最初発言開いて、びっくりですよ。
 長いですなあ・・
 まあ、承以下は長さまで付き合う義務はないんで、かまわないとは思うんですけどね。エネルギー有り余ってんじゃないの、などと口にしてしまいましたわ。
 『王様』のおとぎ話風お題のときは現代物で、情感ねっとり系『愛人』のときはおとぎ話でお話を起ち上げる、・・・・・花島さんも「あまのじゃく度」高いです!

 長すぎるということに関してですが、「干支」ということなら、匹数も動物名も共通認識があるはずですよね。同様アイデアで私が書くなら、各々のくわしい説明はほとんど省くでしょう。
 まとめて一行くらいにしてしまうかも (極端? ^^)
 続く章の人に、お好みの動物をピックアップして顕在化してもらえばいいか、という感覚でしょうか。

> サルは昔話族の悪役カチカチ山。

 転の章でもここ、突っ込み入れましたが、関連づけるなら、猿蟹合戦ではないの?
 ま、確かに、猿は悪役の場合多いかな。人の劣った面を割り振られる、ような。物真似とかして、人を馬鹿にする(しているように見える)とか聞きますし、そんなところなども嫌われたのかもしれませんね。




承の章

 困りました、この章も (爆)
 花島さんの起の章発表時点で、これはもう、全体の配分は済んだな、と私は思っていたのです。お話はレースで、4章で終わるのですから、
 起の章 スタート
 承の章 道中前半
 転の章 道中後半
 結の章 ゴール
 というのが、通常の感覚ですよね (^_^;;
 起の章 スタート前半
 承の章 スタート後半
 転の章 ・・・・・
 結の章 ゴール
 ということになってしまったわけで、しかも転の指名は私でしたから、これはどうしようか、あれえ、と悩みましたわ。
 スタート部分の量に比べてどうしても、道中の比率がアンバランスに小さくなってしまうでしょう。といって、長文は最初から書くつもりがしないし・・
 むむむ、・・・あくまで「通常の感覚」を生かしてアンバランスになろうともレースを先に進めるか、keitoさんが外してくれたのだからこれを生かしてレース自体をあらぬ方向へいじってしまおうか。(→ いきなり中止、もっと過去に遡る、などなど)。
 後者のほう、よさげなアイデアが浮かばなかったので、前者をとったわけですけれど、選択を誤ったかなあ・・ 新しさ、ということでは、keitoさんの外しに乗るべきだったかもね。

 承の章のタキと不死鳥ですが、有力対抗馬、重みある場面と考え、転の章ではあえて触れませんでした。しばらく間をおいてから、どちらかでも締めの辺りに出てきてくれればすわりがよさそう、という目算でした。これは、結のHARUさんも酌んでくれたようで、「あうん」でバトンが渡りましたか。




転の章

 4章小説で、登場人物一覧を作ったの初めてです (笑)

 上で述べましたように、わたし的には、お題の期待が裏切られ、レースがスタートしたはずがまた引き戻され、のような「もやもや感」ただよって、発散できていませんでした。
 ここはいっちょやはり、カタルシスだよなあ・・
 などと感じて。
 進行が遅い、登場人物が多すぎるという懸念が「生き残りレース」へと過激につながり、情感ねっとり系への未練が転の一連目の情事を想起させて、・・・という流れ、ご理解いただければと思うのですが・・・

 一応、転のローカルテーマと言えるのは「星を継ぐもの」。
 お話には登場していない「ヒト」族のていたらくに、神も動物も怒った、という裏筋を透かしてみました。




結の章

 だれが勝ち残るにせよ、最後は「ヒト」に挑戦してこれを打ち負かす(または力及ばず敗退)、という骨組みで受け渡したつもりでした (笑)
 ただ「愛人」と繋げるためには一工夫が必要になりそうで、これは考えていませんでした。

 「HARUさん風肩透かし 明朗調和味」という気もしないでもないです。
 が、4章小説でここまでまとめ上げられるというのは、相当な力量の支えがなければ無理だろう、とも感じるのです。
 もうだいぶ経験していてわかっているのに、ついノッテしまう会話劇ですよねえ・・
 前半が動、後半が静というコントラスト。立体的な俯瞰図。上手いですよね。
 そして、このあっさりしたオチの「かるみ」と、その巧みな組み込みぶりに、感心しました。
 私は、非情なグッサリした深化、あるいは破滅のような放散が欲しい気分だったのですけれど、ここでも見事に、うっちゃられたようです (^^;








 本作に、ということではなく、思うのですけれど、言ってみれば「たかが4章小説」です。
 自分の中の新しい可能性を試す、実験する、という遊び方もあるのでは、と思いますよ。
 大半は失敗するでしょうが、思わぬ収穫や発見、気づきによって、それまではそこに存在しなかった道をこれからは歩けるようになる、ということだってあるのでは?