小説工房談話室 ■■■■■■
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 『仮面』 承の章
2000/12/26 和香 Home Page ■■■■■■ JustNet TOP

 

お題  カルマ

     仮 面


起の章  HARU

「え〜ん、え〜ん。」

 泣きながら帰ってきたポン吉くん。今日も他の動物たちにいじめられたようです。
 台所で夕飯の支度をしていたお母さんたぬきは支度を中断し、

「あらあら、またいじめられたの?」

 と、傷だらけで帰ってきたポン吉くんに言いました。
 ポン吉くんは、お母さんたぬきの顔を見て、安心したせいか余計に泣きじゃくりだしました。

「だって・・・。みんなひどいんだよ。たぬきのくせに化けられないのかって。ねぇ、ママ、いつになったら僕も化けられるようになるの?」
「そんなことできる分けないじゃない。たぬきが化けられるなんて迷信よ。」
「でも・・・コン太くんは化けられるって言ってたよ?きつねが化けられるのにたぬきはなんでダメなの?」
「おまえ・・・コン太くんにからかわれてるのよ。きつねだって化けられるわけないのよ?」
「嘘だ!!どうして化け方教えてくれないの?」
「そんなこと言っても・・・私も知らないのよ。」
「もういいよ。お母さんなんて嫌いだ!!」

 そういうとポン吉くんはお部屋に駆け上がり、閉じこもってしまいました。


 その夜。
 ポン吉くんが泣き疲れて寝た頃、お父さんたぬきが仕事から帰ってきました。手にもっている袋をお母さんたぬきに差し出すと、
「ホラ、おみやげだぞ。森に来た人間が落としていったもので珍しいからポン吉にやろうかと・・・あれ、ポン吉は?」

 お母さんたぬきは昼間あったことをお父さんに話しました。

「しょうがないやつだな。でも、そのうち化けられないことぐらい分かるだろう。それよりこれ、どうしようか?」
「なんですか、それは?」
「う〜ん、なんだろう?長老どんは『そりゃ、仮面じゃ。』と言ってたけど・・・。」
「ポン吉は寝てるみたいですから枕元にでもおいておけばいいんじゃないですか?」
「そうだな、そうするか・・・。」

 そう言うと、お父さんたぬきはポン吉くんの部屋へ上がっていったのでした。




承の章  和香

 朝めざめたポン吉は、後ろ回りをしてころがった。
 にんげんの顔がこっちを見ているのだから。
 ぶるぶる震えて、おかあさん、おとうさんと泣いた。


 笑われてなぐさめられて、やっとそのお面をいじることができた。
 そのうちに、どうしたわけか、自分の顔にそのお面がくっついた。
 あわてたけど、穴から外が見える。


 いつもの野原に行った。
 いじめっ子たちが、後ろ回りをしてころがった。
 じゅうぶんに怖がらせてから、お面をとって種明かしをした。


 夕陽が落ちるころ、みなおうちへ帰っていく。
 お面にも飽きてきた。
 そうだ。これがあれば、本物のにんげんとお話ができそう。




 
 
 

 
 
 


 それでは、転の章は、

 カルマさん

 を指名します。
 はやく書きたくてうずうずしている(かもしれない)と思いまして・・ (^^;





 ルール関係を、少し詳しく、おさらいしておきます。
○ 期限は、この私の発言(指名時点)から十日間です。
○ 転の章発表の際、次の人(結の章担当)の指名もお忘れなく。アクティブメンバーの中から選んであげてください。(NONTANさんはすでに離脱しています)
○ 前の章までの文章は、コピー&ペーストでご自分の文章(転の章)の前に貼り付けてくださればOKです。
○ 面倒なら貼り付けないで転の章のみの発表でもかまいません。逆にやりすぎて、前の章までの文章、内容を勝手に添削したりは御法度ですのでご注意くださいね。(たとえ明らかな誤字誤用であろうとも、です。直前の章担当の本人が急ぎ訂正発言をした場合などはこの限りではありませんが)
○ もし行き詰まったり、忙しくて書けないなどがありましたら、ご心配は要りませんので、その旨発言してください。「パス」ということになります。同時に、アクティブメンバーの中から代わりに転の章を担当する人を指名してください。これが「指名振替」です。合わせて「パス→指名振替」などと申しています。

 では、よろしくお願いします。