『方言』の感想
みなさん。お疲れさまでした。
お題
各地のお国言葉を紛れ込ませる、そういう黙契も備えたお話、なんて想像しました。
言葉のことを正面から言葉で表現する、という行き方は、自家撞着になりがちで、面白いけどこんがらがりそう、という気はしました。
# HARUさんはどなたかを誘い込みたかったのかもしれませんけど(笑) でも、4章小説では、個人の思惑というのは、まず奏功しませんよね。
起の章
奇抜なアイデアです。
たしかに一区切り、とは思いましたが、内容に比して少々長いな、とも感じました。たぶん、そのアイデアを不自然にみせないための状況に苦労されたんでしょうね。
私でしたら、面倒が嫌いなのでアイデアのほうを捨ててます (^^; カオスさんは、ねばり強いです。
それとも、タネよりも果肉が好きということでしょうか。文章の端々にまで神経を行き渡らせようという力を感じます。
承の章
オーソドックスに「承」ということでは、やはりこうなるのかな、と思いました。
いろいろと楽しそうな装飾が付加されて、よりどりみどりという風でしたが、もう少し絞ってくださると後の人も迷わないんですけれど (爆)
主人公がちょっと、かわいそうでしたよね。起承と前半が終わった辺りで。セリフも内容も。
あと、花島さんにしては色気がない。
穴はここか、と、指名を受けてまもなく。
転の章
折りよく「転」ということですので、女性キャラを登場させました。男ばかりだとむさ苦しくて、私はほっとします (笑)
画面ではちゃんとした日本語が打てるとはいえ、彼が「もてる」とまでは思えませんでした。かわいそうな彼を救うのは、結にお任せになってしまいました。
ネットの遊びをネットで描写する、もっと言えば、熟達者のただなかで彼らの真似をするというのも難しいです。ほんと、猿真似です。
でもまあ、典型的なネット失恋パターンは、書けたんじゃないかなと思いますが。
結の章
方言というべきか、会話上の癖というべきか、書き言葉でのこだわりみたいものまで、各章でお披露目があったようです。
結での感触は、視覚的に清新でした。
見せ物のようなところまで堕ちそうだったんですが、結では立派に人間していてうれしいです。
彼は救われない、悲劇とも見えます。
でも、お話ですからね、ほんとうに女神の御前へと昇華できたということでいいような気がします。
☆
過ぎたるは及ばざるに劣る。
教訓連作、でしたか。
最先端を行く人たちへの嫉妬ねたみが私たちにあって、これを書かせ、読む側でも喜ぶ心がある。
・・とまで分析してしまうと、うーん、悩ましいです。