平成10年5月8日(金)〜

処女作
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 私が、PF「小説工房談話室」に初めて発言したのは、平成10年1月29日です。
 フォーラムとか会議室への発言ということでも、初めての経験でした。
 発言No.(第一発言からいくつ目の発言であるか)は、「5」。先行して発言していたのは、マスター(主催者)のCHANCE様と、参加者(マスターに招かれたお客という位置づけ)の山本_智之様だけでした。

投稿歴有りです。十回は挑戦したでしょうか。
すべて、一回戦敗退でした。
そのとき、そのときは悔しかったのですが、何年かして投稿作を読み直してみると、
「ああ、こんなの読まされて。−−仕事とはいえ、審査の人にかわいそうなことしたなあ」
というのが、正直な感想です。
不思議なことに、今度こそは、それなりにおもしろく読めるものをと、投稿するのですが、また何年かして見直すと、同じ感想なのです。

進歩しているのか、してないのか、変ですねえ。

(平成10年1月29日 発言No.5)

 ・・・というものでした。
 その後、お二人から親切な、あたたかなお返事をいただき、四人目のメンバーも現われました。さっそく、私の第二回目となる発言をして、応えました。
 その中で、山本_智之様のHP(ホームページ)について、こういう感想を述べています。

山本_智之さん、ホームページ、拝見させていただきました。
とても広範囲の活動をなさっている。ものすごいエネルギーだなと驚きました。
「四行詩」というのを読ませていただきました。思わぬ方から不意打ちを食らったみたいで、しばし絶句してしまいましたよ!
小説の方は本格ファンタジーなのでしょうか。それとも、「四行詩」的世界が展開されるとか?

(平成10年1月30日 発言No.9)

 山本_智之様からの、「四行詩」についてのコメントは次の通りでした。

4行小説の方は実は二人一組で作り上げるものです。一人が何か題目を出して、もう一人が返答する。学生時代に授業中暇なときに友達と作っていました。
暇と空虚とユーモア精神があれば比較的に簡単に出来ますよ。みんなも挑戦しましょう。とりあえず、お題は『空虚な米』

(山本_智之様 平成10年2月1日 発言No.13)

 私は、こう答えました。

「四行詩」ではなく、「4行小説」でしたか。申し訳ない。
なんとなく飲み込めてきたみたいです。作ってみました。


お題 山本_智之様より 平成10年2月1日 発言No.13
作成 平成10年2月1日 発言No.14
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『空虚な米』
私は背が小さかった。どれほどくやしくこの身をなげいたことか。
これしかない。涙ぐましい献身で、見上げるほど背の高い娘を伴侶とすることができたのだ。
やはり、思った通り。産まれた子供は、すくすく(いや)ひょろひょろと育っていく。
私の代わりに、人を見下ろす人生を歩んでくれ。
しかし、小学四年生で、私は追い抜かれた。
九歳だというのに、巨大な子どもめ。
 
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だめ? 拡大解釈でしょうか?
師匠、ご教導をお願いします。

(平成10年2月1日 発言No.14)

 これが、私の4行小説の、処女作となりました。

 「くうきよなこめ」という七文字が、「さいだというのに、きょだいなこども」に織り込まれている、というわけです。
 私は、「4行小説」とは、こういうものだと理解したのです。



☆ 注 ☆
 PF「小説工房談話室」、CHANCE様、ならびに、
 山本_智之様ご本人と主催のHP「不思議な風」については、『異世界へ [リンク集]』をご参照下さい。
 ただし、文中で触れています山本_智之様の4行小説については、(この一文をあなたがお読みになっている今現在)、当時と同一の形で掲載なされているのか、さらには、掲載自体をなされているのかについても、ここでは何も保証することができません。ご理解下さい。



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