私の一言

産学官連携事始 : 連携から連帯へ

 失われた10年の回復に、アメリカで成功した産学官連携のキーワードの下、官民を上げて新技術・新製品の開発を行って来ている。地方公設試験研究機関に7年在籍し、地方の産業活性を目的に、中小企業等との産学官連携に携わってきた経験をもとに、産学官連に関して、考えていることを書いていきたい。。

<産学官連携事始 1:連携から連帯に>

 産学官連携は、大学の英知を活用して特定技術の企業化・製品化を目標に共同開発を行い、それに対して官が金銭支援を含む優遇的な処置を行うことである。その目的は、産業活性である。
 アメリカに遅れること20年で、国の支援で企業等が大学の力を借りて共同研究に参加する際に、参加者のインセンティブが得られる制度上の優遇策も整備された。
  広辞苑を引くと、連携とは、「同じ目的を持つ者が互いに連絡をとり、協力し合って物事を行うこと。」とある。一方連帯とは、「むすびつらねること。二人以上が連合して事に当り同等の責任を帯びること。」とある。即ち、”連携”とは「単に集まること」、”連帯”は「責任を共有して集まること」である。従って、今後真の意味で産学官連携の目的を達成するためには、連携でなくお互いが同等の責任を負うという意味で連帯のスタンスで、ことに当たることが必要である。
 往々にして我々は苦しいときには、鞍馬天狗ならぬ、白馬に乗った王子様が助けてくれると信じているという人の良い国民性がある。連携に参加するのであるなら、”神は自ら助くる者を助ける”ではないが、自ら強力にコミットすることが必要である。
 成功のキーワードは、”連携から連帯へ”である。

トップに戻る      「私の一言」目次に戻る