謎と神秘のエジプト周遊の旅行記
(その4:ルクソールからアブシンベル)
四日目は、ルクソールを早朝に出発。エドフ(ホルス神殿)、コム・オンボ神殿を経てアスワン。アスワンでは「切りかけのオベリスク」を見学後、アスワンダムからヌビア砂漠を抜けてアブシンベル宮殿までの行程。アスワンまでが約235km、ヌビア砂漠が約280kmの長丁場。そのためか本日は運転手が二人。
<トピックス1> 昔の生活が少し分かる遺跡(コム・オンボ神殿)
コム・オンボ神殿は、ワニの神様とハヤブサの神様のために建てられ、入り口も回廊も礼拝所も全て二重構造になっている神殿で、ナイル川のすぐ傍の遺跡だが、科学技術的なレィーフやナイロメータのような装置が残されている。ナイロメーターとは、神からの贈り物であるナイル河の氾濫の時期を知るために作られた水位計でここのは井戸状。しかし直傍をナイル川は流れているので増水の状況は一目に見えるのだが如何使ったのだろう疑問。

レリィーフには、出産状況や現代の医療器具と殆ど同じ(ガイドの話)器具、更に、いつ頃どんな作物の種をまけば良いか良いのか教えてくれる農業暦などが見られ、生活に直結した場所に思えた。

<トピックス2> トイレ事情 チップ
この国の男子用トイレは便器が高い位置に設置されている。足の短い日本人(特に私)には苦痛だ。この高さは、イギリスの影響を受けた国なのに、ヨーロッパ大陸の国々同様に高いのはどうしてだろう。便器は想像していたよりは綺麗だが、座る方は便座がビショビショに濡れていることが多かった。
工房兼御土産屋のトイレは無料で使えたが、食堂や観光地のトイレは、殆ど1LE(エジプトポンド、日本円で20〜17円の相当)のチップが必要。添乗員の話では小銭が無い場合には、「シュクラン!」(アラビア語で「有難う」)で使わせてもらえると言っていた。が実際には、食堂等では従業員がトイレットペーパーの切れ端を配りながら強制的に徴収していたので、「シュクラン」は使えず。

<トピックス3> この国が観光にかける意気込み(Tourism Police(観光警察?))
行く先々で目に入るのはTourism Policeというライフルを持って警備している警察官。カイロの街では、観光バスの周辺には必ず銃を持った観光警察が張り付くし、観光バスがホテルやレストランの前で停車すると、必ずどこかからか出てきた観光警察が、降車する観光客が交通事故に会わぬように交通規制を含めて観光客を守る仕組みなっているようだ。

街道筋では、村や町の入口近くや用水路にかかる橋の傍では、道路を狭くして通行する車をチエックする検問所が置かれている。検問所では、一般の車は不明だが、観光バスには運転手の行き先等を聞いているのかヒアリングを行い結果をノートにメモする警察の姿が見られた。

南部のアスワンからアブシンベルのヌビア砂漠では、観光の自家用車も観光バスも時間を決めて集まり、観光警察の指示に従い、集団で砂漠を走る仕組み(これを「コンボイ(Convoy:意味は「護衛する」とか「護衛隊」)で移動する」と言っていた)。我々の旅行では、運悪く集合時間に遅れたのでコンボイに参加できなかったが、ライフル銃を持った警官が特別に我々のバスに乗り込んで一緒に砂漠を走ってくれた。

これは、エジプト最大の産業である観光事業を支える海外からの観光客の安全を守るためであって、二度と10年前にルクソールのハトシェプスト女王葬祭殿で起こった過激派による観光客襲撃事件のような事件を、起こさせないと言う強い方針が感じられる。水と安全はただと思っている我々日本人には、中々理解しにくいことだが、今の毎日の新聞報道に見られるイスラム過激派の状況と照らし合わせて見ると、これが世界なのかと分かった様な気がする。