
2009年9月はじめに、三陸海岸を鉄道ひとり旅。目的は三陸の海を車窓などからぼんやり眺めること。汽車の待ち合わせ時間(本数が少なく、次の汽車まで1-2時間ほど時間がある)やホテルに早めに着くように時間設定し、その間、街々をブラブラ散策。ぶらついた街は、岩手県久慈市、宮古市、釜石市、宮城県気仙沼市、石巻市、そして塩釜市である。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
久慈市(人口3.8万人)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
朝の9:00から二時間ほど駅周辺を散策。駅に降りてびっくりしたのは、JRと三陸鉄道の駅舎が別々だということ。三陸鉄道南リアス線と大船渡線の接続の盛駅ではあわただしく乗り換えたので正確には確認できなかったが駅舎は一つのように見えたが、他の接続駅の宮古、釜石でも駅舎は別だった。別会社だから当然という気もするが所詮小さな駅なのだから、同じ建屋に同居した方が効率的だと思うのだが。

駅の観光案内に 「琥珀と海女」の街とある。駅舎内に琥珀の飾り物を売っている店もあったがお客はいない。駅前は閑散としているが、陰の方で小さな露店が目に付いた。今朝畑で取れた野菜と今朝上がった水産物を売っているようだが寄る人もいない。

駅から歩いて10分のところに「道の駅」と観光協会の事務所か。建物は立派だがここも閑散としている。その後坂を登って巽公園に。稲荷神社の前には、昔有名だった(?)三船久蔵柔道十段の記念碑。久慈の町が一望出来る。駅への戻りは、参道を経由すると左手に三船旅館の看板。三船久蔵十段と何か因縁があるだろうか。

駅前に戻ると、霧状に水を出せる小さな噴水池の周辺を観光協会か市役所の職員だろうか若い人が掃除していた。挨拶も返してくれた。なんと清清しい気持ち。このような小さな活動が町興しの基本では。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
宮古市(人口5.5万人)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
宮古は生憎の雨。駅は三陸鉄道とJRで此処も隣りあわせで別々。乗り継ぎ客が多いのに理解できない。

三陸海岸の代表的観光地の浄土ヶ浜の最寄り駅なのだが駅前は此処も閑散としている。浄土ヶ浜への観光客は、観光バスで訪れ、街に寄ることは無いようだ。鉄道を利用する観光客は少ないのか、JR山田線の盛岡方面の電車本数も非常に少ない。これが鉄道利用観光客を減らしている。まさに悪い循環。

宮古駅で一番感心したのはトイレが綺麗なこと。両方の駅で競い合って綺麗にしているかのようだった。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
釜石市(人口4.1万人)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
乗り継ぎと食事をしようと釜石駅で下車。此処もJRと三陸鉄道の駅舎が離れている。
一般的に列車内、駅車内の社員のサービス・対応は、三陸鉄道の方が数段良い様に感じた。三陸鉄道では、列車内でも景色のよいところの説明や、その場所での徐行運転等、三陸鉄道は行っている。JRは普通の汽車。折角の景色も気がつかないうちに通り過ぎてしまう。小企業と大企業のスタンスの違いかな。

ラグビーで有名だった新日鉄釜石の釜石と期待したのだが、駅前は店は見当たらず(街は駅前から少し離れている模様)、JR駅舎内でうどんの昼食。

駅前には観光客用の二つの施設があった。残念ながら「シープラザ釜石」は休館のようで何を提供してくれるかわからなかったが、「サンフィッシュ釜石」は観光客用の海鮮市場。平日だからか、お客より店の売り子のほうが多い状況。運営が大変だろうな。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
気仙沼市(人口7.5万人)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
夕方早めに気仙沼に着いたので、気仙沼駅前のホテルにチエックイン後、街を散策。御崎や巨釜散策のバス停は港近くのバス停まで歩くことが必要(15-20分)。地域のバスの拠点は、気仙沼駅でなく南気仙沼駅のようだ。分り難い。どちらの駅も所謂繁華街からは少し離れている。

気仙沼駅から気仙沼港まではなだらかな坂道を下るのだが道路の両側には比較的古い建物がチラホラと見られる。


散策で気がついたのだが、この町には何故かお米屋さんが多い。ホテルのレストランの仲居さんによれば、この街には富山から来た薬屋さんも多いそうで「東仁屋」と呼ぶらしい。宿屋の多いことを含めて港町の名残か。残念なのは港の広場で見かけた、「港町ブルースの歌碑」の歌が壊れているのか休止しているのか聞けなかったこと。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
石巻市(人口7.9万人)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
石巻は市内観光というよりかは金華山を訪れる中継地として利用。駅前は今までの町の中では一番賑っていた。

この街は、石巻章太郎の故郷なのか漫画にちなんだものが目に付いた。山陰の境港が、漫画家水木しげるの「ゲゲゲの鬼太郎」を町興しに活用しているというのは聞いていたが、此処もそうなのか。

金華山への渡船港鮎川は、捕鯨基地として名を馳せたが商用捕鯨の自粛により今はどうなっているのか気になっていた。年に数等の鯨の解体が行われているようだ。港のすぐ傍には、キャッチャーボートの実物が陸揚げされ展示された「おしかホエールランド」の立派な建物が目に入った。さてどのくらいの入場者があるのやら。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
塩釜市(人口5.8万人)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
最後は塩釜市。

この駅の近くには有名な塩竈神社があるが、その近くには古い商家・酒屋などの店や蔵が、手入れ良く使われている。建物自体の形は古そうなのだが、手入れが良すぎてなのか、建物は新しく見えてしまうのが残念。

以上 垣間見た三陸海岸沿いの街々の感想。