寺社遍歴

第24回 お寺が新しくなると:宗珪寺
   (神奈川県海老名市)  
(2009年1月17日)

 さがみ縦貫道建設に敷地が引っかかるお寺(天王山宗珪寺)が解体されていた。鬱蒼とした森の中にある、古さを感じさせる寺だった。(下右の写真は2007年8月の寺の参道から三門方向。参道に並んだ多数の灯篭が印象的)
 廃寺ではなく、どこかに引っ越すのだろうと思っていた。新たな散歩コース開拓により、ついに移転先を見つけた。場所は、相模川沿いの三川公園を挟んだ上流約1.5km。今までの建物は、何処にでもありそうな田園地帯の寺だが、新しい寺は形式は古いが建物はピカピカ。形式も〇〇伽藍とでも相当しそうな、三門、鐘楼を兼ねた中門そして本堂と直線的に並んでいる。地面はコンクリートや真新しい砂利で構成され、これでは以前のような森は望めない。住宅密集地でないため所謂ビル方式でないことが救われるが、それにしても、古い寺の建材の有効活用は出来なかったのかしら。(下左は2009年1月撮影の移転先の新しい伽藍)

  

 古い寺の新築移転という機会に遭遇する経験は滅多にあるものではない。神社仏閣を訪れると由緒書きに、戦乱や火事で焼けた後の建物の立替えが記されている例を見ることが多い。偶々今回そのような事態に遭遇したのだが、このお寺も新しい歴史が始まるのだと思うと感じるものがある。
帰りに以前の場所に寄ってみた。森は残っているが、門前の灯篭も移され以前を想像すら出来ない。時代の変化とはこういうことか。

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