寺社遍歴

第26回 韓国山奥の古刹:海印寺
   (韓国慶尚南道)  
(2009年2月9日)

 今回は韓国の仏教寺院の一つ、新羅時代の古寺・海印寺(ヘインサ)。この寺は、「高麗八萬大蔵経」の版木を収めた大蔵経板殿(世界遺産登録)で有名。寺の成り立ちなどはhttp://www.tabijin.com/temple_haeinsa.htmlに詳しい。
 早朝慶州のホテルを発ち、高速道路を西に約2時間で伽耶(カヤ)山(一つの山の名前というよりかはこの辺の山の総称)の南西山麓の駐車場へ到着。大型バスはここまでで、これ以後約1kmの登りは、小型のシャトルバス(片道2,000ウオン)で。外国からの侵略を避け、版木を守るためのこんな山奥らしい。最初に見る寺の建物は、色彩豊かな三門(?)。五色で幾何学的に彩色されている。当日は雪もちらほらの曇天のため色は目立たなかった。
 順番に門を通り抜けて大蔵経板殿まで行くのに総数108段の階段(ガイドの説明)。階段は狭く急で少々怖さを感じる。階段を狭く急にすることで、参拝者は前屈みになり仏を敬う姿勢で登らせるためであるとガイドは説明。本当? 日本だと観光客の安全重視でここは登らせず別の登り道を作りそうだが。

  

 当日は、僧侶の集会(仏教大学の卒業式という説もあったが不明)があり、多数の尼さんがを本堂から出てくるのに出くわした。韓国の僧侶は今でも戒律を厳しく守って妻(この場合には夫)帯しないとのことだが、どうなっているのであろうか。 

 帰りは、駐車場まで歩いて下った。この辺は渓谷で、秋には紅葉が綺麗だろうと想像できる。
 日本仏教の故郷韓国のお寺だが、似たものは感じるのだが、異質なものをより多く感じたのは何故だろう。当初は有った国の庇護も、中世になると庇護無しで生きていかねばならなかった韓国の仏教と、瞬間的に焼打ちなどはあったが、常に体制の庇護を受けてきた日本との違いがなせるのでしょうか。そのため、日本の仏教は日本の風土の中で日本人の感性感覚に会うように変化した、せざるを得なかったのか。韓国の仏教は、そのままの姿を残しているのかもしれない。

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