寺社遍歴

第36回 今は昔を感じた寺
 紹太寺(しょうたいじ):神奈川県小田原市
(2009年3月31日)  

 箱根登山鉄道の入生田駅から入り口までは徒歩5分。門跡前の道路は箱根越えに続く旧東海道。起源は江戸時代初期、小田原藩主稲葉一族の菩提寺として黄檗宗の鉄牛和尚を招いて開山。伽藍は幕末の火災により消失。現在は子院だった清雲院が紹太寺の寺号を継いでいる。

 名称継承の現在の寺から360段の石段を登った高台に、古の伽藍のあった広場(今はみかん畑)や春日局や稲葉一族の墓がある。旧参道のそばには、往事の七堂伽藍の模様が記された掲示があった。あちこちに残された苔むした大きな石(当時の寺に置かれたの庭石らしく、字(梵語?)が彫られている)が、昔の寺の名残を今に伝える。幕末の火災の後何故再建されなかったのか不思議。信仰心が無く昔に思いをめぐらせたい人間としては、現代的な寺院の建物があるよりかは、このように「昔は・・・・・」と想像できる跡のほうが、心に響く何かが残るきがする。このような跡を大事に残して欲しいもの。それにしても、非常に沢山の掲示板(小さな庭石に至るまで史跡の説明文)が小田原市教育委員会の手で掲示されていることは有り難いことである。

昔がしのばれる参道

 

稲葉家の墓

 

 現在の紹太寺(懐石料理店かと勘違いした)

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