2017/1/21

転職エージェントの繁忙期と閑散期


「縁」でつながる部分が大きい転職活動。転職エージェントを利用するのに良いタイミングって、あるのでしょうか?元転職エージェントによる転職エージェントの良い利用のタイミングについての解説です。

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転職エージェントの繁忙期と人事採用の繁忙期は同じ

求人企業に転職者を紹介するビジネスである転職エージェントの仕事は、必然的に「求人」がないと成り立たないビジネスです。この求人が多い時期が転職エージェントの繁忙期であり、紹介されていろいろな社内調整に奔走する人事採用の繁忙期でもあります。さて、その求人はいつ生まれるのでしょうか?3月決算の会社を例にとって説明します。

 

まず、企業は年間での売上や利益見通しなどの予算計画を年明けくらいから策定に入ります。2月〜3月の取締役会で承認して年度計画が決まりますが、それを達成するための人員計画(要員計画)もこの時期に決まります。この要員計画と現状の人員数の差が求人数となって、転職エージェントにオーダー(案件)として打診されるのです。

 

しかし、決算期末は人事部は多忙なため、オーダーはまず来ません。要員計画に基づく、本格的なオーダーが来るのは、5月のGW開けくらいからが多いです。その後、8月の夏休み前までくらいが、中途採用の1つのピークで、もう1つの山が9月以降に来ます。この時期は、6、7月にボーナスをもらって退職した社員の欠員補充という性格が大きく、この補充のための採用が年末までを目処に続けられます。

 

同じく年末以降、ボーナスをもらって辞める社員はやはり多く出るのですが、この欠員補充の求人は、翌年の事業計画の要員計画に吸収されることが多く、年明け以降〜3月・4月くらいまでオーダーが盛り上がることは少ないです。

 

企業の要員計画の流れについてざっと説明しましたが、この2つピーク(繁忙期)を押さえておくと、転職エージェントを訪れた際に、今の時期に紹介が多いか少ないか、ある程度の見通しを頭に入れて話を聞くことができ、紹介数に一喜一憂、振り回されずに済むでしょう。

 

転職エージェントに相談するべきはどのタイミングか?

では、転職エージェントに登録して相談するタイミングはどの時期が良いでしょうか?このピークの時期に転職エージェントに登録していないようでは問題外ですので、基本的には、その前ということになりますが、今は、3月決算の企業ばかりではありませんので、「良い縁」を見つけるために幅広く探すためには、ピークの時期から3〜4か月は前倒しで登録しておくべきでしょう。

 

重要なポイントは、あなたも含め、転職活動に慣れている方は多くありませんから、履歴書や職務経歴書など、書いていくうちに何回かブラッシュアップする必要も出てきます。せっかくの良い縁が見つかりそうなポイントで内容に劣る職務経歴書では、チャンスを潰しかねません。そうしたブラッシュアップの機会も考えると、4〜5か月前から動いておくべきでしょう。

 

前のピークから逆算するとわかりますが、この時期は、転職エージェントにとっても閑散期です。キャリアコンサルタントもゆっくり時間を取って話ができますので、転職活動に積極的に動いていく時期をお互いにすり合わせをして、それまでに十分な書類や面接の準備をしましょう。

 

繁忙期に登録に来てしまうと、紹介や応募にせかされてばかりで、十分な準備ができないまま応募書類を提出するという苦しい展開になりかねません。下手をすると、それが転職失敗の原因になってしまいます。

 

繁忙期に合わせた転職エージェント利用のモデルプラン

①転職エージェントへの相談(1~2月)

転職意思を固めたら、転職エージェントに相談に行き、近年の市場動向や自分の希望する業界・職種の求人動向などを情報収集します。この時点で、履歴書や職務経歴書の叩き台を作成し、方向性をすり合わせておくと良いと思います。この時点では転職エージェントは閑散期なので、時間をかけて打ち合わせできるところが多いと思います。

 

②履歴書・職務経歴書のブラッシュアップ(2月~3月)

①で得たアドバイスをもとに、履歴書・職務経歴書をブラッシュアップし、合わせて面接対策も実施します。履歴書・職務経歴書と面接対策は、一貫性を持たせて準備することが大事です。

 

③転職エージェントの複数登録(4月)

大手や自分の志望業界・職種に強いところなど、複数の転職エージェントに登録しておき、5月のGW明けを照準に転職活動の準備を進めます。

 

④転職先の紹介・面接など本格的な転職活動(5月~6月)

求人企業が転職エージェントへオーダーを出してくる5月ごろから本格的な転職活動に入ります。このタイミングで始めれば、タイムリーな紹介を受けることが可能です。また、紹介先に早めに応募することもでき、他の候補者より優位に立てる可能性もあります。

 

⑤内定先絞り込み・条件交渉(6月中旬~7月中旬)

通常、転職活動が上手く行けば、この時期には内定が出始めるはずです。複数内定が出た場合は内定先を絞り込み、条件交渉に入ります。条件がまとまったら、内定承諾を出します。

 

⑥退職日と入社日の調整(7月~8月)

通常、6月・7月にボーナスが出るところが多いと思いますが、それをもらえることが確実なタイミングで、現職との退職の交渉に入ります。退職日(=入社日)については、引き継ぎも含め、だいたい1か月半くらいの猶予を持って調整しましょう。

 

繁忙期に合わせた転職エージェント利用のモデルプラン

こうして考えてみると、転職活動における「良い縁」というのは、単に優良企業と優秀な転職者とのマッチングだけを考えるだけではなく、いろいろな要素を合わせて考えていく必要がある、ということがお分かりいただけるのではないでしょうか。転職活動は「相手あって」の話なので、その「相手の動き・考えていること」をしっかり研究することは、一般企業の営業活動の発想と何ら変わりません。


転職エージェントのサービス比較はおすすめ転職エージェントの比較表-20代・30代の評判より。