2016/10/28
すぐに内定を出す企業はブラック企業?

すぐに内定を出す企業はブラック企業?


「すぐ内定を出す企業はアブない」―。転職市場で根強く信じられているこのウワサは本当なんでしょうか?実は必ずしてもそうとは言い切れません。転職エージェントときちんとコミュニケーションを取ることで、こうした会社も十分見きわめ、納得感のある転職活動が可能になります。

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「吉報」のはずの内定連絡が・・・

内定の連絡は転職者だけではなく、実は転職エージェントにとってもとても待ち遠しいものです。ところが、思ったより早く来てしまった場合、特に面接日当日や翌日に結果が分かった場合など、経験のある転職エージェントは注意して取り扱うようにしています。

 

転職者にとって、人生の転機となる転職活動中は心理的な振れ幅が大きくなります。本来は吉報であるはずの面接通過の連絡でも、予想より早く来たりしただけで、そこに様々なマイナスの感情が生まれるということを、転職エージェントは知っています。

 

例えば、

  • ちゃんと評価がされず、いいかげんな評価をされているのではないか?

  • 本当は誰でも良いと思っているのではないか?

  • ブラックな職場環境で人手が足りず、すぐ来てほしいのではないか?

  • 人気がない企業で応募者が少なく、すぐ内定が出てしまうのではないか?

 

といったところでしょう。転職エージェントが何気なく選考通過の連絡を入れてしまうと、かえって転職者を不安にさせてしまい、次の選考を調整するどころか、最悪の場合、転職者に選考辞退されてしまうという「修羅場」を招きかねないのです。

 

すぐに内定を出す企業の「さまざまな事情」

困ったことに、上記のような「事情」はあながち荒唐無稽とも言い切れないところがあります。実際にあるからこそ、「内定をすぐ出す企業は危ない」というウワサが根強く存在するわけです。しかし、コトはそう単純ではありません。

 

私の経験では、ブラックな事情で内定がすぐでる会社というのは少数派で、圧倒的多数の「内定が早い企業」は、次のような事情があります。

  • すでに退職する方の退職日が決まっているので、引き継ぎを早く始めたい。

  • 面接の印象が非常に良かった。ドンピシャの人物なので、他の候補者を断っても早く決めたい。

  • もともと企業規模が小さく、何回も選考する企業ではない。

  • 現場での採用の裁量権が大きく、トップまでの面接がなくても、内定を出せる。

 

といったところでしょうか。 もったいないのは、第三者である転職エージェントからみると、十分マッチングしていると思われるのに、転職者本人のあいまいな不安によって、内定を辞退してしまうといったことが起きることです。 そこで、こうした不安は、転職エージェントとの的確なコミュニケーションによって解決し、納得感のある転職を実現しましょう。

 

転職エージェントを使った見きわめポイント3つ

実は、「すぐ内定が出る」企業かどうかは、転職エージェントは、紹介する段階でほとんど知っています。 なぜなら、求人を受け付けた段階で、転職エージェントは紹介先企業に、いつまでに人材が欲しいか、その理由はなぜか聞いているからです。

 

そこで、紹介段階で応募先の選考回数が何回あるのか、面接がうまくいった場合、いつまでに内定が出る見通しか、聞いておいた方が良いです。 通常、転職者に紹介先の候補は複数提示されます。

 

複数応募した場合、選考のペースがバラバラになりがちですので、志望度の高さに合わせて選考ペースをコントロールするうえでも、選考過程の把握はとても重要です。
転職エージェントによっては、紹介シートに書いてある場合もありますので、注意して見ておきましょう。


面接の振り返りを、転職エージェントと細かくしておきましょう。 面接でどのようなことを聞かれたか、それは職務に関連する事か、入社後の業務のイメージを丁寧に説明してくれたか、など、応募先の面接での対応について振り返っておくことで、すぐに内定が出たとしても納得がいく場合、いかない場合がはっきりすると思います。 納得がいかない場合は、転職エージェントを通じて追加の質問をすれば良いでしょう。

 

面接で聞きそびれたことを、転職エージェントを通じて確認しても、選考結果に影響することはほとんどありませんし、たいていの企業は、自社を積極的に知りたがっていることを好意的に評価してくれると思います。 大事なことは、面接は単なる試験ではなく、あなたが転職先を決める見きわめる場でもあるということです。

 

条件提示の段階では、ずばり「なぜすぐ内定が出たか?」を聞いて良いと思います。 そこで納得感のある理由を示すことは、応募先の責任ですし、自信がある企業なら、あなたを納得させられる理由を示せるはずです。 せっかくもらった内定ですから、あいまいな不安ではなく、しっかりした理由で会社選びをしていきたいですね。

 

他に志望度の高い企業がある場合は?

また、内定が早く出た場合、他に志望度の高い企業を受けており、その企業の選考結果が出るまで待ってもらいたい、といった可能性もあると思います。

 

そこで、志望度が低くて内定がすぐ出そうな企業への応募は後回しにする等、選考結果が出そろう時期がうまく一致するように工夫したり、他社の選考を急いでもらうよう交渉してもらったりすることが必要になります。こうした点でも転職エージェントは頼りになりますから、納得のいく転職ができるよう、何でも相談してみましょう。