2016/12/11
内定が複数社出た場合

内定が複数出た場合におすすめする納得する入社の決め方


転職活動の最後にして最大の難関が、内定後の会社選びです。ダントツの第1希望に決まったならば話は別ですが、多くの場合、複数の同じような選択肢から、入社する企業を絞り込まなければなりません。どうすれば納得のいく選択ができるでしょうか?元転職エージェントが経験から編み出した、とっておきの方法をご紹介!

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内定時に思い知らされる転職のリスクの高さ

転職活動がうまくいくに越したことはありませんが、たとえうまくいったとしても、リスクを最小に抑え込めたわけではありません。そのことをつくづく思い知らされるのが内定の時点です。多くの方は、とんとん拍子に面接がうまくいき、いざ内定の連絡を受けた時点で、達成感と同時に不安も押し寄せてきます。

 

なぜなら、この時点では、「面接に通ること」に頭が一杯で、内定した企業は自分が本当に入社したい企業か、じっくり考えていなかったからです。面接を突破することと、入社する企業を選択することとは、もともと観点が異なりますから、やむを得ないことといえるでしょう。入社する企業を決めることには、高いリスクが伴います。

 

多くの転職者は、内定先の企業について、入社を決定するための十分な情報を持っていません。せいぜい、転職エージェントからもらった求人票、WEBサイトで見た会社の概要、そして数回の面接による印象といったところでしょう。本当に自分が入社したい企業なのかどうか、振り返ってみる必要があります。

 

そこで今回は、ある30代前半の男性を例にして、複数似たような業態のメーカー(A社、B社)から内定が出たケースを題材して、納得のいく会社選びをする方法を考えてみましょう。

 

まずは徹底的に数値化して比べる

私が実際にやっていただいたことは、男性に、改めて自分が転職を決めるにあたっての優先的な条件を書き出してもらうことでした。この方の場合・・・

①職務内容、やり甲斐
②業界での地位(大手か中小か、など)
③勤務地
④年収
⑤社風その他

といったところでした。

そこで、今度は、100点満点方式で、①〜⑤に自由に配点を割り振ってもらい、点数表を作ってもらいました。この時、大事なポイントは、もう一度、会社情報や手に入れられる限りの資料、転職エージェントを通じて問い合わせるなどして、必要な情報を集めなおすことです。転職活動中は、日程に追われて十分に確認できないまま面接にのぞむことも往々にして起こります。

 

多くの方が、自分が知らない情報(プレスリリースに新規事業の情報が載っていたなど)があったり、誤解していた情報(A社とB社の売上高を取り違えるなど)があったりすることを思い出すでしょう。点数表の作成は、ご自身が客観的に内定先の企業を見直すきっかけを作ってくれるものです。

 

さて、男性の場合、①30点、②20点、③10点 ④20点 ⑤10点を配点して、それぞれA社、B社の点数をつけてもらったのですが、A社:78点、B社:85点と出ました。そこで、男性は考え込んでしまいました。

 

「どうでしょう?」と私が尋ねると、「どうもしっくりきませんね。」と答えられます。「そうでしょうね」と応じた私に、ちょっと意外な顔をされて点数表から顔を上げてきました。

 

「人間の「印象」って、意外と数字を超えた部分にあります。A社はB社と比べて、①や④の部分でB社より落ちますが、⑤では高かったですよね。本当は、働きやすさや上司との相性から、活躍できるのはB社だと思っていませんか?

 

このテストでは、点数の結果に従順になって決めていただく必要はないということです。点数を見たときの違和感に逆らわず、本当にそれぞれの会社にどう感じているか。ご自身の中で対話してみることが大事なのです。」

 

男性は、何か思い当たるふしがあったようで、「そうですねえ」と受けてから続けました。「確かにB社は、良い条件を提示してくれました。しかし、いま一つ、自分が評価されていないというか、組織のコマの1つという印象がありました。

 

これに対してB社は、面接中から自分を高く評価してくれましたし、将来のキャリアアップの話もありました。自分が本当に大事にしたい基準は、5つの項目ではなく、意外とそういうことにあるかもしれません。」

 

私も大きく頷きました。「そうですね。でも、それに気付くことって、意外と少なくて、大半の方は、紙に書いて見比べてみることすらしないのですよね。もちろん、B社の方が待遇は良いのですから、生活面を重視してこのまま選んでくださっても良いのです。大事なことは、こうした自問自答をしっかりやって、納得のいく結論をご自身で出されるということですよ。」

 

納得するというのは意外に難しい

さて、読んでみていかがでしたか?多くの転職エージェントでは、紙で比較することすらせず、2人の間でああでもない、こうでもないと漫然と対話のやり取りをしているにすぎません。その場合、ご自身が大事にしている転職の価値観を見落とすリスクがあるのです。

 

繰り返しますが、転職はリスクの高い行為です。ご紹介したケースでも、まだ漏れている検討項目はありますし、そもそも入社してみなければ分からないこともあります。それでも決断しなければなりません。

 

大事なことは、その決定のプロセスに合理的なアプローチを用いているか、なるべく不明な点を消去したうえで、自分の転職軸を大切にした決断をなしたかどうかということです。せっかく努力してここまで漕ぎ着けたのです。好い加減に決めるのではなく、丁寧に考えてしっかり決断しましょう。


転職エージェントの比較は転職エージェントの比較おすすめ表-20代・30代の評判を参考にして下さい。