原題 ; LADY IN WHITE(1988) |
監督 ; フランク・ラロギア |
脚本 ; フランク・ラロギア |
音楽 ; フランク・ラロギア |
出演 ; ルーカス・ハース、レン・キャリオー、アレックス・ロッコ、キャサリン・ヘルモンド |
「刑事ジョン・ブック/目撃者」で注目を集めた子役ルーカス・ハース主演によるホラー・サスペンス。 売れっ子小説家のフランキー・スカーラッティチは故郷のウィローポイントへと戻ってきた。墓地に立ち寄った彼は昔の事件を思い出すのだった。 1962年のハロウィン。少年時代のフランキー(ルーカス・ハース)は兄のジーノとともに自転車をとばしていた。 ジーノに脅されて塗りたてのコンクリートで転倒。ドロドロになってしまう。 それでも気にせず学校のパーティで新しく作った物語を披露する。 放課後になTってフランキーは、同級生のいたずらでロッカー室に閉じ込められてしまった。寝込んだ彼は、死んだ母親の夢を見る。 泣きながら寒さに目覚めたフランキーは少女の霊を見た。彼女は何者かに襲われ、殺されたのだ。 犯行の時、排水口に何かが落ちたが犯人は回収することが出来なかった。犯人は少女の死体をかかえて去っていったのだった。 霊が消えると、今度は現実に何者かがロッカールームに入ってきた。排水口をドライバーでこじ開けようとする。 フランキーに気づいた男は彼の首を絞めた。 意識が薄れフランキーの魂が宙をさまよう。墓地に下りた彼は先ほどの少女メリッサと出会った。彼女は母親を探してくれるように頼む。 気がつくとフランキーは父親アンジェロ(アレックス・ロッコ)に人工呼吸されていた。容疑者として黒人の用務員ウィリアムスが連行される。 この街では10年間に11人の子供が殺されていた。ウィリアムスは11人の殺害で起訴されてしまう。 メリッサは最初の犠牲者だった。彼女の死体は、地元で白いドレスを着た謎の女がさまようと噂される断崖(だんがい)から投げ捨てられていた。 学校に行きロッカー室の排水口を探ったフランキーは、プラスチックの髪飾りや指輪を拾う。 クリスマスが近づき、飾り付けが始まる。フランキーはクリスマス・ツリーの前に佇んで母親を探してと頼むメリッサの亡霊を見た。 フランキーは拾った指輪が犯人の物であることに気づく。犯人は学校に暖房の工事が入ることを知り、事前に証拠品を持ち去ろうと学校に来たのだ。 街に住むアマンダ・ハーパー(キャサリン・ヘルモンド)は自宅の放火して入院した経歴があった。 フランキーは友達に誘われてアマンダの家を探検に行く。彼はその家がメリッサの生家であることを知った。マリッサの母親こそ白いドレスの女だったのだ。 ジーノは、フランキーが落とした犯人の指輪を拾う。彼にもメリッサの姿が見えた。 メリッサは殺された日の行動を繰り返し始める。フランキーとジーノは彼女を追う。 学校に着くと、殺されたメリッサが運ばれるところだった。更に追うフランキー。 崖の上でメリッサは息を吹き返し叫び出す。犯人は生き返ったメリッサを投げ落としたのだ。 その後、白いドレスを着た母親が駆けつけてくた。彼女は崖下に娘の死体を見つけ悲しみのあまり飛び降りてしまう。 証拠不十分でウィリアムスは釈放になった。息子リッチーを殺されたアグネスは、夫の釈放を喜ぶ妻の目前でウィリアムスを射殺してしまう。 ジーノは指輪が父親と同じ卒業記念指輪であることに気づいた。彼は卒業生名簿を調べ、イニシャルから犯人が父親の親友フィルであることを知る。 フィルと二人で弓の練習に出ていたフランキーも、鼻歌から彼が犯人であることに気づく。そしてフランキーの態度からフィルも気づかれたことを悟った。 逃げ出したフランキーはアマンダの家に逃げ込もうとする。フィルは彼を捕まえ、指輪のありかを教えろと迫った。 その時何者かがフィルを殴り倒す。 フランキーが気づくとベッドの上だった。傍らにはアマンダがいた。彼女はメリッサの祖母、白いドレスの女アンの母親だった。 アマンダはフィルを殺したつもりだったが、彼は生きていた。 フィルはアマンダを絞殺。はずみで部屋中に置かれたロウソクが倒れ火の海になっていく。 フランキーを抱えて家を出たフィルは断崖へ向かう。もがいたフランキーは崖から落ちそうになるが、なんとか木につかまり、よじ登ることが出来た。 マリッサの母親の霊が宙を飛び、フィルを突き落とした。彼女とメリッサの霊は再会し、天に登っていった。 這い上がってきたフィルがフランキーの足をつかむ。駆けつけた父アンジェロは、フィルの手をつかんで助けようとするが、長年の友情を裏切ったフィルは自ら手を離し落ちていくのだった。 同監督の「魔界からの逆襲」と同様、ショック描写が弱いのだが、ダークファンタジーとしてそれなりの出来栄えだと思う。 作家になった主人公の回想として描かれるため、主人公が助かると分かってしまうことが作劇上の難点という気がした。 この冒頭に出てくる成長した主人公は、監督自身が演じているとのこと。 |