藪漕ぎに日高秀峰
2002.8.16〜8.17/単独
「コイカクシュサツナイ川〜出合〜夏尾根頭〜コイカク岳〜ヤオロマップ岳〜1839峰」
1839峰・コイカクシャサツナイ岳・ヤオロマップ岳は、日高中部に位置する1800m級の山である。
日高には、数多く名峰があるが1839峰は、奥深くその山容も魅力あり憧れの山である。
登山口の札内ヒュッテへと上札内市街地から「ひょうたんの滝/山岳事務所」を過ぎると、難工事を実感させる数多くの隧道を抜けると札内ヒュッテが建つ。
ヒユッテ先隧道はゲート封鎖であり、コイカク・1839峰への登山口は、隧道を抜けて橋を渡る400m程先である。
人気の高いカムイエクウチカウシ山へは隧道を抜けて更に2時間程の距離があり、引き返す登山者の姿も散見されるが、多少汗を流してこそ価値のある山であると思える。
ゲート封鎖については、今年、悪天候の連続で地盤が緩み、林道の危険性にて関係機関が封鎖している。
1839峰とコイカクシュサツナイ岳は中日高に位置して、特に1839峰は北海道100名山中、ペテガリ岳・知床岳とともに遙かなる遠き山であり、昨日までの札内岳・エサオマントッタベツ岳に引き続きの山行である。
翌早朝、自転車で隧道を抜けて橋を渡るとコイカクシュサツナイ川に作業所が建つ林道に入るがも200m程で終点であり、直進して入渓する。
広い河原歩きに清々しい空気を味わいながら、砂防提の巻き道等を過ぎると沢筋に標示テープもあり、夏尾根が見えるC650m付近は流木が幾重にも重なった出合であり右俣に入る。
右俣沢に入ると50m程で上二股の夏尾根登山口であり、周囲の木々には沢靴が吊り下がっている。
登山靴に履き換えて、背丈の高い笹道から夏尾根に上がると、国境稜線まで急勾配が一定に続く。
稜線直上まで足を停めないぞと一定のペースを保つも、水が重く辛抱の時間が続き、小広場の草地C1300で休憩(テント4張程度)する。
更に勾配が増すと岩凌帯上部からは展望が開けて、国境稜線右手にカムエクウチカウシ山の雄大景観が開けると国境稜線は間近である。
夏尾根の頭に上がると一大パノラマで思わず唸る…汗に涼やかな風が吹き抜け、コル間近にコイカクシュサツナイ岳、遠方に鋭鋒「1839峰」が姿を見せ、雲上の世界がここにある。
コイカクシュサツナイ岳へと稜線直下斜面の花畑と低ハイマツ帯を抜けると15分程で稜線一部が小広いコイカクシュサツナイ岳である。
ヤオロマップ岳への稜線と1839峰の距離を測りながら、急激に高度を下げると抵抗力の大きなハイマツ帯が1560Pまで続き疲労感を強くする。
ヤオロマップの窓付近からは細い岩凌稜線が続くが辿り易く、1839峰が鋭いと終始眺めつつ、アップダウンを繰り返すとヤオロマップ岳にはテントが1張見える…つづく
1 1839峰
2 コイカクシュサツナイ川出合
3 夏尾根の頭からコイカクシュサツナイ岳
4 ヤオロマップの窓
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