日高登山の本領
2002.6.29〜30/GP
1353M/1357M/1457M
「豊似川左股ポン三沢〜野塚岳〜オムシャヌプリ〜十勝岳〜コイボクシュメナシュンベツ沢〜楽古山荘」
野塚岳・オムシャヌプリ・十勝岳は、日高南部に位置して、特に野塚岳は、国道236号線「野塚トンネル」付近からその山容を眺める事ができる。
野塚岳は、北海道百名山に含み、この山に登りたいと憧れであったが、野塚岳・オムシャヌプリ・十勝岳3山のテント泊縦走への機会がついに訪れたのである。…
今春「北海道山のメーリナグリスト」に入会、山仲間のメールを読んでいたが「素人が野塚岳に夏登れますか」と書き込みをしたところ情報提供が沢山あった。
素人がとんでもないと怒られたりのある日、「一人歩きの北海道百名山」のSA氏は単独山行の元祖的な人であり、軽易に同行依頼はと思慮したが、相互に単独装備の条件にて、計画は全面的に一任にする。
山行計画は、双方の車を利用して、野塚トンネル北側(十勝側)の豊似川左股ポン三沢〜野塚岳〜オムシャヌプリ〜十勝岳を経てコイボクシュメナシュンベツ沢を下り楽古山荘到着の縦走計画である。
深夜、集合場所の楽古岳山荘に0100到着するとSA氏の車両が山荘前広場に到着済みであり、御挨拶は明朝と車中泊する。
翌早朝、SA氏/函館とは春山の伏美岳・トムラウシ山・妙敷山以来2度目となり、挨拶を交わし車で出発地点(登山口)の野塚トンネル十勝側駐車場に向かう。
縦走装備で野塚トンネル沿いの水量の少ないポン三沢に入ると背中に重量感を感じつつ、ヘルメットは職場向かいの建設会社社長より借用した作業用ヘルメットに違和感を覚えながら、沢筋の岩石を慎重に渡り、高度を序々に上げ遡行すると小さな滑滝が幾つか現れる。
810m付近からは凅沢となり、二股分岐(標示テープ)を右に折れると程なく再び水流の沢歩きに心地良いと思うと、水流も消えて沢幅も急激に狭くなる。
源頭へと草が覆う頃、正面に野塚岳と1232mコル稜線に野塚岳頂上部を実感するとかすかな踏み跡も消える。
コルへと笹丈が序々に低くなる藪漕ぎ時間帯に斜度も増すと、高山植物帯の広い尾根に出る。
初夏の風、間近に野塚岳頂上部そして右手に野塚トンネル日高側の橋とニオベツ沢筋が眼下に広がる。…つづく
@ 国道から野塚岳
A ポン三の沢(Sa氏)
B 1332高地
C ニオベツ沢
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