野塚岳 オムシャヌプリ 十勝岳 その3
藪漕ぎ覚悟であったが半ばから予想以上の快適な稜線歩き、SA氏が鹿の角を拾う事もあり、1249Pに到達、最後の山「十勝岳」に取り付く。
標高差250m、岩場混じりのハイマツ漕ぎに高度を上げると、頂稜部の端に一張り程度のテント場を過ぎると、程なく三角点のみの十勝岳頂上である。
この頂きに立てた事に感謝の意味をこめてSA氏と握手をする…憧れであった野塚岳が遠く更にオムシャヌプリとこの十勝岳まで踏む事が出来たのである。
SA氏の提案で頂上にて朝寝…贅沢な時が流れて下山開始、楽古岳方面への広いハイマツ尾根に薄い踏み跡を確認する。
尾根筋に高度を下げ、最初のコル手前に標示テープがあり、深く落ち込んだニクボシュメシュウベツ沢へと下降開始である。
熊笹を補助にするが何度も滑り、SA氏のスパイク地下足袋の威力を実感しつつ、一気に高度を下げると凅沢に出て、程なく水流…縦走の最大ポイントは水の確保であり、水流は嬉しい限りである。
楽古岳山荘へは、距離もあると沢靴に履き替え、十勝岳直登沢の景況を確認、鹿と面会しながらC950前後は、比較的落差の大きい滝が連続出現と楽しむ。
C810付近の豊富な水で昼食後、再び下降すると伏流水の濁音次いで水流を見る。
楽古岳に続く二股に出合い、下山経路であった十勝岳側の沢入口には標示テープがある。
右岸沿いの踏跡に沢筋に別れを告げ、林道に出ると縦走も終了間近と想い返すと30分程で楽古岳山荘である。
南日高の2つの沢に結んだ3山縦走の大きな山行、一人歩きが基本の者同士であるが、SA氏と同行できた喜び溢れる2日間に御礼をこめて握手をする…感謝!!
楽古山荘から登山口の野塚トンネルのS氏の車位置でお別れをする。
お元気で…いつの日か!!
お土産の「イカご飯」をいただき、この二袋のイカご飯は、夢に見る札内岳と1839峰でいただくと心に決める…ありがとうございました。
@ オムシャヌプリから十勝岳
A 東峰
B 東峰から野塚岳
C 十勝岳からオムシャヌプリ・野塚岳
D ニクボシュメシュウベツ沢