幌尻岳 戸蔦別岳 日高山地の最高峰
      
2001.8.25〜26/単独
                

額平川コース「林道〜取水ダム〜額平川〜幌尻山荘〜命の水〜幌尻岳〜戸蔦別岳〜1881高地〜額平川」


   幌尻岳は、険しい日高山脈の最高峰で、唯一2000mを越える山であり、頂上懐には氷河時代の三個のカールを抱え、七つ沼は真夏でも雪渓とお花畑の魅力を備える名峰である。
 この山の頂きに立つには、沢歩きと通常山小屋一泊の日程が必要な条件もあり、奥深き山としても魅了ある山行である。
 登山口は、日高山地特有でもあるが、非常に奥深く、この山は林道を30Km程走るのが特徴でもある。
 登山口へと、日高町のキャンプ場を出発、振内集落手前から、国道237号線沿いの標識に左折、細い屈曲の舗装道路次いで林道に入る。
 林道終点のゲート手前からは沢山の車が断崖の林道脇に駐車して、日本百名山に選定されている事もあり、人気の高さを実感する。
 ザックに登山靴を縛り、熱射の太陽に汗が流れ落ちる林道歩きに爽快感を全身に感じつつ、山間奥へと起伏のある林道脇の滝を過ぎ、額平川を渡ると林道終点には取水ダム事務所とダムがある。 入渓点のダム上部の畔で2時間程、真夏日の太陽を全身に浴びて日光浴をすると幾組が過ぎる。
 これから山荘までは、幌尻岳名物の沢歩きが主体であり、当初右岸沿いの起伏斜面にロープを補助にして越え、ペンキマークを拾うと徒渉開始!!
 水流が速く深い沢筋に足を踏み入れると短ズボンが尻まであっさりとズブ濡れ状態である。
 山荘までは、16回程の徒渉を繰り返すが、深い沢歩きは初めてであり、流れに対する要領を体得するまでは、少しビックリするが真夏陽気の沢歩きは実に心地良い。
 何回かの徒渉を繰り返した足が少し凍てつくと山奥へと人力運搬にて建設した幌尻山荘が忽然と出現する。
 本州の百名山登山者に混じり寝場所を確保すると、管理人の本州の登山者に対する「長い説教」の子守歌に、明日の天候と山への想いを抱きながら就寝する。…つづく

@ 北戸蔦別岳への鞍部から幌尻岳
A 幌尻岳肩と戸蔦別岳
B 七ツ沼カールと戸蔦別岳

  
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