その2
増田の沢筋に降り立つと群別岳南峰と本峰の岩稜部が実感として迫力ある光景を望む。
1079m高地と群別岳南峰コル部へと滑降に絶好な斜面をだと辛抱の時間が流れて南峰直下の尾根に上がると雪中に足を取られながら端正な尾白利加岳が近い。
岩稜の南峰東側沿いに回り込み方向を変えると予想外の緩やかな斜面が大きく広がるも、南峰を上部に見ながら斜面を切ると正面に群別岳頂上部の高さを眼前にすると頂上部三角地帯から非常に新しい大規模雪崩跡が下方の沢筋へと延びて自然の脅威を実感する。
頂上へのルートはと残雪が消えた急斜面に探すと2本で(南尾根は、幌天狗岳から眺めると断崖の先入観があったが、稜線部に灌木もあり最も容易と下山時に理解する)私は、群別岳から尾白利加岳へと延びる東尾根へと向かう。
流失した大規模雪崩跡に大きな雪片の固まりを眺め、横断して東尾根から頂上を目指すも、暑寒別岳側の稜線部かろうじて残った雪の大きな固まりが連続するセッピはとても無理でえぐり取られ地肌と高さのあるセッピ基部との笹を補助にしてアイゼンを泥まみれにし高度を上げる。
頂上直下にかろうじて残った雪渓に苦労して上がり、膝まで抜かりながら登り詰めると狭い高度感のある群別岳頂上である。
やった!!感激の瞬間であり、長いルートから最後まで奮戦だったと、前回途中で撤退した幌天狗からのナイフブリッジをしみじみと眺め、浜益岳、暑寒別岳・
尾白利加岳・黄金山が強風に一望される。
憧れだった群別岳に別れを告げて、南尾根の灌木を利用し容易かつ短時間に直下に降り立ちS/函館と昼食をしながら、尾白利加岳までの厳しい時間と体力を練る。
時間的に大変であるが、尾白利加岳へと再び雪崩跡を横断して、群別岳と尾白利加岳のコル部から比較的細い稜線は、距離感は大きくないが積雪稜線は、絶えず雪面を踏み抜き、4つ程のピークに疲労感が増す時間が流れるとやっと尾白利加岳頂上で、土肌の群別岳頂上部が遠くなり、南暑寒が近いと本日2つ目のピークを楽しむと本日初めての登山者を直下に発見する。
下山と尾白利加岳北西尾根へと下ると4人GP(大学生!!女性3人)は、黄金沢から暑寒別岳への縦走で今夜のテント場を訪ねられる。
南斜面もあり腰まで埋もれる状況に緩斜面もあり、アイゼンから携行したスノーシューを初めて装着して快適に尾根筋に高度を下げると、群別岳頂上から南側谷筋へと大流失した黒々とした沢筋の光景は千載一遇と自然の偉大さと怖さを知る。
1069m高地を過ぎてねじれた細稜線からスノーシューを外して、一気に648m高点に向かい谷筋に高度を下げて一安心と帰路道を探す。
夕刻迫る頃、林道に出てSさん/函館は、群別岳が北海道119名山の117座目と知り又相互に一人歩きが基本同士が遭遇したロングラン山行に感謝して、別れを告げると林道は夕闇に包まれた。
林道登山口-2時間−林道終点−3時間30分−南峰−1時間50分−群別岳−2時間−尾白利加岳−4時間30分−林道登山口
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群別岳頂上から南峰と黄金山
A 暑寒別岳
B 尾白利加岳頂上部
C 尾白利加岳頂上から南暑寒
D 尾白利加岳南西尾根から群別岳と雪崩跡
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