道北の雄峰
  
2001.6.3/単独
    1557M/1540M

天塩岳ヒュッテ〜二股分岐〜旧道〜奥二股〜天塩岳〜前天塩岳〜旧道分岐


2002年HYML道北オフミ(渚滑川コース)はこちら

道北地方では、利尻山に次いで2番目の標高を誇り、日本有数の河川である天塩川の源頭の山であり、3回目の山行は旧道からの雪渓コースである。
 今回は、地元の朝日町教育委員会主催の天塩岳登山会と重なり、天塩岳ヒュッテ泊は沢山の参加者と混じり一夜を過ごす。 
 翌朝、登山会関係者と参加者で小屋前広場は賑わいを見せる中、春の息吹に木々が元気だと登山道に入ると、天塩川支流にかかる鉄橋を渡り、ガマ沢沿いの川を何回か渡渉を繰り返し、新道との分岐を過ぎると旧道分岐で直進して、沢筋の踏み跡を忠実にたどり、谷筋の雪渓歩きに変わると先行者が山肌のアイヌネギ摘みを楽しんでおり、私は過去の山行で家への山菜を持ち帰った事がなく、今回は一袋をと短時間の収穫でザックに入れるが臭いが強烈!
 雪渓歩きに高度を上げると、前天塩岳が残雪と高山の景観に映え、奥二股分岐が右手へと変わると雪渓斜面が急激になり、登山会の先行GPが慎重にステップを刻んでいるのを追い越し、一気に斜面を登り詰めて振り返ると、高度感のある下方には、小さくなったGPが点々と続く。
 長かった雪面歩きからハイマツに変わると「天塩岳」が眼前にそびえ、雲行きが悪化する頂上へと最後の頑張り!!
 頂上に立つと同時に春遅き雄大な前天塩岳・丸山等の高所一帯が霧と風雨の世界に変わり、他の登山者と同様に頂上を楽しむ余裕もなく下山開始!!
 岩稜歩きから、広い尾根道に前天塩岳へと向かうが風雨が一段と強くなり、鞍部の雪渓から前天塩岳への登りには横殴りの風が吹き抜け、天塩岳へと登山会参加者の行列の一団を見ながら、頂上から一気に高度を下げて樹林地帯に逃げ込みホッと腰を降ろす。
 勾配の強い登山道に足が重たい中、眼下遠くに谷筋が見えるが深い谷への時間が長く、頭上の山桜の一本木が雨に濡れる。
 旧道分岐から連絡道分岐を過ぎて、流れの強い渓流に夏の訪れを感じながら登山道が広くなると天塩岳ヒュッテであり、登山会関係者が下山者への準備に雨の中に追われている。
 今回の山行は、旧道の雪渓コースで変化に富み、天候には恵まれなかったが大きな山容に楽しむ事ができた。

@ 前天塩岳
A 天塩岳
B 丸山
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