その2
特徴のない起伏に右側が深く切れ落ちた岩稜部を見ると小広いハイマツと断崖の忠別岳頂上で長かったと感慨深く頂きを楽しみ、忠別岳避難小屋へとハイマツ帯に高度を下げると広い尾根上が小屋分岐で良く踏まれた背丈程の草木帯に引き続き高度を下げると凹地の雪渓越しに忠別岳避難小屋がひっそりと見え、先客は学生GPのみで雨模様にテントはと小屋泊まりとする。
翌早朝、予想通りの快晴下に五色岳への短縮路から縦走路に上がると正面に五色岳そして振り返ると片側断崖の忠別岳を初めて眺め縦走の喜びを実感しながら五色岳へと登りのハイマツトンネルを抜けると展望の良い小広い頂上は分岐路でもあり、トムラウシ山・石狩連峰・ニペソツ山そして縦走の山並みが、眼下には五色ヶ原が広がり、昨日の濡れながらの展望のない歩きが報われる。
五色ヶ原への木道に靴音を響かせ残り少ない花を眺めると正面の草原越しには山裾に雲一線を見せる石狩岳連峰が広がり、朝の冷気に包まれるこの空間に気持ちが和み、高度を下げて木道も終えると泥濘地の道に背丈以上の笹にズブ濡れ状態である。
1400高点からは沼ノ原の水面が光り、急坂を下り平坦地形に変化した木道を踏むと沼ノ原の沼群次いで大沼越しにトムラウシ山の大きな景観が広がり、人気のない空間を味わう時間が流れ、静かな水面にカルガモ一家がお母さんを先頭に一列に並びスーイと実に絵になる景観に微笑ましくカメラを構えると草蔭に消え残念!!沼ノ原下山口へと木道が左手に大きく迂回すると突然団体さんの姿に…トムラウシ山へ最後の別れを惜しんで沼ノ原下山口への広い登山道に高度を下げ、沢渡渉を終え樹林の落ち着いた登山道からバイオトイレ新設の下山口に出る。
自転車にまたがり、車位置の高原温泉へと林道の下り坂を快調に飛ばすもヤンベ分岐から高原温泉への坂道は縦走装備の背中の荷物も加重となり、暑い陽気に苦しい時間帯が続くと懐かしい高原温泉にやっと到着し、以前から気になっていた大雪山の峰を踏めたと家路につく。
@ 五色ヶ原からトムラウシ山
A 沼ノ原からトムラウシ山
B 同上
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