平坦台地の高所遊山
     
2002.9.15/単独
             
白滝コース「登山口〜夫婦の滝〜1737稜線分岐〜比麻奈山〜比麻良山」


 比麻良山は、平山に登頂する際に右手にたおやかに延びる尾根台端に位置し、訪れる登山者は比較的に少ないが、いつかのびやかな尾根をのんびりと歩いて見たいと春山以来の再訪である。
 北戸蔦別岳を下山して、上川町から道道333号線にて白滝村方面へと向かい北見峠を下り大雪スキー場の看板を右折、上支勇別で更に右折し林道を9Km程行くと林道広場があり登山口は更に300m程の奥であり車中泊。
 翌早朝、本日夕刻に所要有りと薄暗い早朝に登山道に入るも秋到来!!外気温は5度と手が冷たい中、周囲のナナカマド等が秋化粧の最中と支勇別川左岸沿い登山道に沢音聞きながら、丸太橋と夫婦滝次いで沢渡渉点と右手に「行雲ノ滝」が高度感を見せ美しく、登山道には輪切り丸太を並べ手入れが行き届いていると更に高度を上げると眼下に冷涼ノ滝と変化に富む。
 登山道の変更箇所の掘削も3箇所程あり、関係者の安全登山努力に敬意をはらいながら正面空際に稜線と紅葉に秋を実感すると枯沢との二股分岐で休憩場所には都合の良い場所と左手への登山道へと枯沢を渡ると勾配が増し右手上方に比麻良山への稜線が迫る。
 稜線分岐直下の小広場を過ぎて、石畳に稜線分岐のケルンに出ると正面に大雪山が澄んだ空気に広がり、平山・ニセイカウシュッペ山そして大槍・小槍等の大きな空間が冷風に広がる。
 比麻良山へと終始ニセイカウシュッペ山を左手に眺めながらのたおやかな尾根歩きに心が落ち着く景観に比麻奈山手前から登山道が別れて興味本位に濃密度のハイマツを漕ぐと赤テープ標示もあり、ニセイカウシュッペ山への吊り尾根は岩峰が鋭いと見上げながら、挑戦したいルートでもあると引き返し、この一帯で標高が一番のこんもりとした比麻奈山(難しい名前だ!!)に立つと比麻良山が指呼の距離に岩稜部を見せている。
 程なく狭い比麻良山頂上部で頂上標識を探してポールに縛りながらニセイカウシュッペ山を眺め、上川町側からでは丸み帯びた優しい山容に対し、ここからは大きく裾野を広げた鋭峰の感と景観を堪能して、とぼとぼと心穏やかに尾根道を引き返して下山する。

@ 1737稜線分岐から大雪山
A 比麻奈山からニセイカウシュッペ山
B 比麻奈山から比麻良山
C 頂上
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