知名度低き静峰
東丸山は、ニペソツ山とウペペサンケ山の中間に位置して、丸山噴泉塔を挟んで丸山と対峙する山でり、丸山の南にあるも山名は東丸山である。
先日の丸山登頂時に、五ノ沢出合から北面沢筋に山頂部稜線を高く見上げ、HP「甘藷岳山荘」さんが、最近この山頂を踏んだ貴重な情報により、先日登頂した丸山の山容も眺めたく訪れて見たい山でした。
国道273号線口の幌加音更林道(ゲート鍵:幌加森林事務所/01564−4−2330)から、自転車に跨ると2.3Km地点の林道は、先日の台風10号の猛威により日高方面に惨状を残しましたが、ここでも影響があり、砂防提工事終了直後の林道は跡形もなく流失崩壊し、大木と石が散乱し自然の猛威を痛感しつつ、復旧工事には当分時間を要すると自転車を担いで渡る。
幌加川沿いに望山橋が近づくと、昨晩の雨もあり林道の至るところで水が流れ、五の沢の増水状況はと懸念しながら望山橋を過ぎたカーブ広場から徒歩とする。
五ノ沢左岸沿いの林道は、ヘアピンにて沢筋から離れ、鬱蒼たる樹林に覆われた1134Pを正面に見て、ガレ石の作業道に緩やかに高度を上げると、フキが覆い次いで小さな沢筋から、前回は体の幅程のガレ沢は、豪雨により横幅が広がっている。
1134Pを左に巻くと五ノ沢の濁音を遙か下方から再び響き、ロープもあるガレ場を過ぎ緩やかに五ノ沢へと高度を落とすと右手からの沢を合わせた五の沢入渓地点で標示テープもある。
夜半の雨もあり多少増水はしているが、この沢特有の濁った流水の赤茶けた岩にはコケはなく、索漠とした景観に渡渉を繰り返し、時折流木群を越えると滝の音を聞き、左岸を高く巻道に滑りながら再び五ノ沢に出ると東丸山の北面沢出合である。
この出合地点の高度は1060m、頂上までの標高差は600mであり、五ノ沢から東丸山の北面沢の入口は狭小で、この先はと思うも入渓すると、意外に明るく雰囲気も良いと思うも唯一の滝(10m)が60m程高度を上げた地点に出現するが鹿道に右岸を巻く。
高度1220m二股を右手へと地図を読むも、右沢の眼前正面に段差滝があり、二股中央部の尾根筋の灌木に巻くと程なく涸沢(1260m)となる。
高度1390m付近からは、明確な沢筋も終わり、右手へと方向修正しながら密度の濃い灌木帯に鹿道を辿るも見失う。
開豁斜面から地形を大観すると北面沢筋から頂上部へとハイマツが延びる凹地と1331からの尾根筋の中間ルートが妥当と鹿道を灌木帯に辿る。
ハイマツ帯を左手に頂上部と間違える東ピーク斜面を眺めながら、歩きやすい低灌木に捕まり直登にて、鹿道を辿ると、頂上直下の開豁した高山植物の絨毯に高所特有の景観が広がり、苦労が報われ頂上は間近である。
頂上直下の短いハイマツを抜けて、小さな岩場から程なくハイマツに囲まれた広く平坦な頂上部であり、人工形跡を残す6畳程のガレ石を敷き詰めた東端に標石がある、。
先ほどの小さな岩場に座ると正面の丸山越しのニペソツ山が実に鋭く又前回多少沢筋を間違えて苦労した丸山の山容が丸く大きい次いで振り返るとウペペサンケ山が鋭く高いのは意外であった。
この山に登る人は限られると思うも、大雪の山並み又日本1000名山にも選定された丸山の懐には噴泉塔があり、独特景観の黒沼も見え、隠れたる大きな山を味わう。
下山の沢筋では、懸垂下降の真似事で楽しみながら帰路を辿るが、林道崩壊により車両通行不能が当分続きそうで、遠き静かなる山かと思う。
幌加音更林道口 登り 45分(自転車) 1時間25分 下り 望山橋先広場 55分 五ノ沢入渓 55分 45分 東丸山北面沢出合 1時間55分 1時間30分 東丸山頂上
@ 幌加音更林道崩壊地点
A 滝(高度1120m)
B 東丸山頂上部から丸山とニペソツ山
C 東丸山頂上部からウペペサンケ山
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