ピロロ岳変化ある沢筋と展望
2004.06.19/複数
西広尾川沿い林道終点〜西広尾川〜東南の沢〜三角点【往復】
ピロロ岳とは、南日高の国境稜線にある楽古岳南方の1269mの三角点を関係筋では呼称するようである。
翌早朝、標高差約1000mの幕開けである…西広尾川沿いの広い山間に作業道と沢筋を反復し、C340の砂防堤付近から作業道は南西に方向を変える。
この1269m峰、国土地理院基準点成果一覧では三等三角点「点名:広尾岳」とあり、地図に記載されている広尾岳は、標高点の記号で1231mであり、ピロロ岳【1269m峰】が38m程高く妙味がある。
登山口【広尾岳参照】は、広尾町から西広尾川沿いの林道終点であり、本日、ニセイ山で同行した「地図がガイドの山歩き」のSa氏・Hi女史、Ha夫妻と再び合流(C285)する。
ガレ場を過ぎて緩やかに高度を上げると本格的な沢歩きに変わり、C400右岸枝沢を過ぎると広い地積のC450三股である。
三股を右股に入り、滑滝を過ぎてC500の5m滝を高巻き次いでC600二股を右股に上がると三段滝50mが現れ、右岸から高巻いて滝上部に降り立つとC680で、高度感溢れる滝越しに広尾岳が望まれる。
高度が上がるに従い沢筋の勾配も増し、C900二股を左股に入り、C930滝【40m】を巻く。
要点には標示テープも点在するが、C990枝沢を左に進んでC1050二股を左股に上がると枯沢となり、高度を上げるに従いガレ沢筋跡も次第に薄くなる。
C1140付近からは濃密な藪漕ぎの始まりであり、Sa氏・Ha氏等と交代しつつ、藪を掻き分けて頂上直下のハイマツ帯に突入する。
ハイマツ尾根に出ると広大な展望が広がり、Ha氏が北寄りへと進み三角点を発見する。
三等三角点(点名:広尾岳)の山頂からは、楽古岳・広尾岳等が遠望され、夏本番の南日高の高所空間を味わう。
下山開始、Ha氏が先頭となり深い藪斜面を下降、ピタリとガレ枯沢に出て一気に高度を下げC930滝【40m】を私の45mとSa氏の30mのザイルを使用して懸垂下降である。
次いでC680三段滝【50m】もザイルを出して下降すると谷筋正面に端正な広尾岳を眺め、沢歩きを終えて再び作業道跡を辿ると山行を無事終える。
このルートは、大きな滝が2箇所あるが、何れも安定した高巻きが可能で又頂上直下まで沢筋地形が続き、最後の藪漕ぎを抜ければ展望の頂きを踏む事ができる…但し、沢分岐が多く確かなる地図判読が必須である。
今回の山行で教訓となったのは、Ha氏とSa氏の等高線読みによる地形判読の鋭さであり、改めて学ぶ事が多かった貴重な山行であった。
同行者「地図がガイドの山歩き」の山行記録へ
同行者:Sa氏・久野女史、Ha夫妻、Naさん
林道終点C285 登り
4時間30分1時間 下り
2時間05分C450三股 3時間30分 山 頂 1 C500の5m滝
2 C630三段滝50m
3 C930滝【40m】
4 三角点から楽古岳
5 沢筋から広尾岳
HOME MAP