天幕山               上川地方の連山
          
2004.09.23/単独
     層雲峡「天幕山/1195m」へ
岩内支線川枝沢【北西沢】〜山頂(往復)


 天幕山は、上川町の石北本線北側に一連に連なる1000級の一山であり、ある関係筋では上川3山【天幕山/突角山/摺鉢山】と呼ばれる。
 私個人【道北人】としては、上記の山に宇江内山と笠山を加えて上川5山と呼称したいものである。
 この上川3山は、国道沿いに位置して、冬期のアプローチが比較的容易であることから、積雪期を対象として登られるのが通常であるが、今回沢筋を計画する。
 ルートは、南西の天幕沢を考えていたが、本日、雨が上がるのは午前後半とあり、アプローチが短い北側の一ノ沢へと向かう。
 国道273号線から天幕駅次いで岩内川沿い林道を行き、鎖ゲートを過ぎて林道二股から岩内支線川へ右折すると予定した一の沢手前【南側】に細い沢筋が見え、標高差520m程であり、最短ルートを決定する。
 岩内支線川からの枝沢である北西沢に入ると意外な程にスッキリとした沢筋であり、右岸に旧作業道跡が延び、薄い植生景観の中に順調に高度を上げる。
 C620まで続いた旧作業道跡歩きから細い沢歩きになるが水流もあり、藪が覆う箇所も少ない。
 C800付近から山頂部への空際が明るくなるとC925で涸沢となる。
 C925は、浅い凹地の二俣であり、右俣が沢筋が明瞭であり右俣を上がる。
 C980で沢形も終わり、扇状の斜面が広がると当初薄い藪であったが、20m程に高度を上げると濃密なネマガリダケが頭上に広がる。
 山頂部まで覆われるネマガリダケを漕ぎ、50m程バイトを強いられると尾根筋に上がると南側が多少明るい広尾根である。
 山頂へと方向変換するが、台地状の尾根を進む程にネマガリダケは高く濃密であり、結果的には山頂部をGPSで確認するだけである…溜息!!
 下山途中、尾根筋の木に登ると大雪山連峰上部に雲が流れ、振り返ると双耳峰の宇江内山そして渚滑岳であろうか遠望される。
 この沢ルートは、比較的容易に山頂に至れるが、山頂からの展望が得られないのは残念であり、やはり積雪期が良いのであろうと物好きな一山を終える。

岩内支線川取付【北西沢】
登り 1時間40分 下り 1時間05分
山  頂

1  宇江内支線川枝沢【北西沢】  
2  山頂
3  山頂部尾根筋から渚滑岳【奥のコブ】
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