シートートムシメヌ山道北の展望ある山
           
2004.09.26/複数
     
シートートムシメヌ山(春山)
カルウシナイ川左岸枝沢
【ヤマベ橋】〜ウツナイ川〜椴虫山南東沢〜山頂【往復】


 シートートムシメヌ山は、道北地方の幌加内町と遠別町の境界に位置する比較的奥深き山であります。
 この山へのルートは、通常は積雪期に母子里からの道路を利用する事となるが、母子里集落近傍のゲート開放が6月初めの雪解けが進んだ頃であり、積雪登山の時期が極めて限られている。
 今回、「地図がガイドの山歩き」チームが、無雪期に沢ルートを計画、道北遠征の一員に加えたいただき山頂を踏んだ記録である。
 登山口へと母子里から道道名寄遠別線(総延長75Km/未開通)と道道板谷蕗の台線の三叉路ゲート、つまりカルウシナイ川とルヤンベナイ川合流点が実質の登山口となる。
 道道名寄遠別線は、地図では上記交差点で消滅しているが、昨年の春山登頂時にシートートムシメヌ山南西尾根下部まで延びているのを確認している。
 夕刻遅く、上記の道路交差点で合流した8名は、男性5名・女性3名であり、テント泊となる。
 翌日、キツネが遊んだ履き物を探す場面もあった早朝は快晴、シートートムシメヌ山が遠望される。 
 道道名寄遠別線の広砂利道をカルウシナイ川沿いに1.3Km程歩き、コブナ橋からウツナイ川に入る。
 広い山間に流れるウツナイ川は蛇行して数多くの中州を形成、湿地帯特有の困難な歩きを予想したが、通常の河川歩きが続き周囲の植生密度も比較的薄い。
 地形判読が難しい川を辿り、椴虫山南西沢のC460二俣支流を過ぎ、河川景観から狭隘地形に変わるとC490右岸枝沢【西直登沢/仮称】を確認する。
 西直登沢は水流が薄く、効率的に高度を上げるとC520二俣であり、水流がない左俣に入ると急勾配の涸沢である

 山頂までの標高差70m地点以降は、沢形も消えて濃密なネマガリダケが出現、頭上が明るくなり、藪漕ぎを抜けると細い尾根筋の頂き…待望の山頂である。
 女性群が陽焼けに気配りする
程の陽気下、感嘆の展望であり、日本海に利尻島・眼下の朱鞠内湖・道北の連山等、山座標定に賑やかである。
 下山は、南西尾根を辿り730から南南東に高度を下げて、道道名寄遠別線に出るルートを皆で決定する。
 南西尾根へと下降すると強烈なる藪であり、尾根筋を探しながらの先頭交代が続く中、振り返ると山頂部の山容が絵になっている。
 尾根筋730から一気に高度を下げると、C740では沢形に出て次いでC680で沢水が現れて順調に高度を下げると、明るい道道名寄遠別線の広砂利道に飛び出る。
 この道路を前提に下山ルートを決定した経緯もあり「道路だー!!」の声に安心モード…3Km程の砂利道歩きに山行を終える。
備考:シートートムシメヌ山は、積雪期特に春山時期が最良と考えるが、今回の沢ルートでも特に難しく苦労する場面もなく山
頂に至れる。
追伸独自の山行スタイルでチャレンジを続けているMemberとの合同山行に参加できた事に感謝します。
同行者Naさんのコメント「今回は凄い顔ぶれでした」

Member  「地図がガイドの山歩き」山行記録 Sa氏 Hi女史    
                       Ha氏 Ogi氏 ISi氏 Naさん YOさん 

道道名寄遠別線ゲート【ヤマベ橋】
登り 20分 35分 下り
入渓【コブナ橋】 道道名寄遠別線
1時間55分 1時間10分
C490右岸枝沢【西直登沢/仮称】 730
1時間25分 1時間30分
山  頂

1 道道名寄遠別線ゲートから山容【右端】   
2 山頂から南西尾根
3  南西尾根歩き【こんな快適部分は稀です】
4  南西尾根から山頂(左)と椴虫山【右】
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