糠平山/雁皮山親しまれる良き山
2005.04.30/単独
C587林道分岐点〜雁皮山〜糠平山〜三岩五の沢林道〜C587林道分岐点
糠平山(ぬかびらやま)は、日高町南方に位置、山麓からは、近傍の鋭鋒「シキシャナイ岳」の奥側に大きな山容を見せる。
糠平山の登山口となる岩内岳「三岩採石所」は、日本で2ヶ所「日高町岩内岳と様似町のアポイ岳」だけの「かんらん岩/宝石」の採石場として知られる。
登山口へと国道237号線で日高町を南下して「岩知内ダム管理所」標識に黄金橋を渡り、沙流川沿いに進むと、岩内岳の斜面が掘削されるオンボロバスがある採石場広場に到着する。
更に沙流川沿い林道を1.2Km程行くと沙流川を渡る林道分岐点があり、これから先は雪道である。
沙流川左岸沿い林道脇の無線中継塔を過ぎるとC620の林道分岐であり、直進すると糠平山への「三岩五の沢支線林道」である。
ルートは、雁皮山を経由して糠平山への右回り循環ルートであり、雁皮山へと林道分岐から沙流川の橋を渡る。
雁皮山南西尾根の1006Pを目指して尾根に取り付くと積雪量は豊富であるが、更に林道を直進してから直接1006Pへの西尾根を辿った方が疎林斜面が続き快適と知る。
南西尾根の南側は作業道も発達していて、陽当たり斜面も良く積雪は薄い。
尾根直下の岩峰部を回り込み尾根に上がると、比較的狭い尾根筋も時折あり、強風に地肌が露出している。
雁皮山は、稜線の一部景観であり、頂きのダケカンバには標示テープで山頂部を示している。
糠平山への4Km程の尾根筋は高低差が僅かであり、広尾根をのんびり辿る時間は、山の良さを味わえる。
中間点の1282Pを過ぎるとシキシャナイ岳の尖り越しに昨日登頂したハッタオマナイ岳等が広がり、正面には糠平山の距離を実感できる。
糠平山直下の北尾根からは植生のない山頂部一帯の白さが印象的であり、緩斜面を上がると展望度抜群の平坦広い山頂である。
枝に沢山の標示テープがある山頂に立つと眼下に登山パーティを発見…私が他の登山者と出会う事は稀であり、この山の人気の高さを知る。
頂きからは、日高主脈への展望に優れている事を下山後、午後にシキシャナイ岳を登頂した際、この糠平山越しに「幌尻岳・戸蔦別岳」を一望して知る事となる…写真参照。
下山へと1288Pで三人GP(札幌)と挨拶をして、尾根筋に数多くの踏み跡を辿り、1288北西尾根に高度を下げると林道に出る。
沢筋の流れが強く渡渉点が無く、C790林道を大きく迂回する。
正面には雁皮山が高く聳え、林道崩壊点次いでC620林道分岐を直進するとツボ足での一山を終える。
備考:この山は、アプローチに優れ、時間的にも手頃であり又展望にも優れ、春山を楽しむには良き山と思える。午後から近傍のシキシャナイ岳へと向かう。
C587林道分岐点 2時間40分 雁皮山 1時間35分 糠平山 2時間 C587林道分岐点 1 1066から雁皮山
2 北東尾根から山頂
3 1288Pから山頂
4 シキシャナイ岳山頂から幌尻岳等(参照写真)
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