1185m 湖畔に聳える静峰
        
2005.10.09/GP


C645車止め(多有珠別林道)〜北西尾根〜西尾根〜山頂(往復)


 1185m峰は、足寄町と上士幌町との境界に位置する1100m級の山である。
 地形図に山名記載なく、3等三角点名「多牛別」であり、糠平湖東側に裾野を広げる。
 この無名峰への山行計画の立案者「ガイドブックにない北海道の山50」著者であるHa氏に同行の機会を経て、偶然お会いしたWeb「地図がガイドの山歩き」さんチームと共に頂きを踏んだ記録である。
 早朝、糠平湖西側の屏風山を下山、糠平湖北側のタウンシュベツ林道入口で合流、湖畔沿い林道からタウシュベツ川の橋を渡り、左岸沿いの「多有珠別林道」から山間部に入る。
 C645二股手前の広場が車止めとなり、林道から水流の少ない二股支流から斜面に取り付く。
 山頂部まで標高差540m、藪漕ぎが皆無の快適な斜面が続き、時折、出現する作業道を横断しつつ、一定勾配で続く急登に順調に高度を上げる。
尾根筋が明確になり振り返ると、石狩岳等の稜線越しに冠雪の大雪が印象的である。
 西尾根に上がると山頂は間近であり、頂きを踏む直前の躍動を味わいつつ三角点を見る。
 山頂部周辺の木々は、測量作業の為か全て伐採され、木株には○に海と記され、拍子抜けする程の明るい開豁部
から、ニペソツ山・石狩岳連山・丸山・東丸山そしてウペペサンケ山等が一望される。
 この山は、無名峰ながら東大雪への展望に優れ、登山口から藪漕ぎが皆無であり、短時間で山頂に立てる展望を楽しめる一山である。
 下山後、カ
メラ故障にて掲載する写真が一枚も無いと、湖畔の観光客で賑わうポイント「タウシュベツ橋」でスケッチ…心落ち着く時間が流れる。
 備考:タウシュベツ橋は、北海道遺産に指定される旧国鉄士幌線の面影であり、糠平湖北側の十勝三股まで帯広から延長80Kmを結んだ形骸である。
 線路変更後、昭和30年に水没、特に近年の台風14号で湖で水位が5m上昇、完全に水没、時の流れが湖面に広がる。
 スケッチを参照、通称「めがね橋」と呼ばれるアーチ橋の一部しか見る事はできなく、水位が下がる冬季に再び訪れて見たい。
同行者「
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登り/1時間50分 下り/1時間15分

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