清風山 三角山夕張山地南峰を一巡
          
2006.05.03/単独

ニニウ/パンケ橋〜パンケニニウ
沿道路〜C430〜清風山〜三角山〜パンケ橋(往復)


 清風山(せいふうざん)と三角山は、夕張山地の南端に位置する低山であり、周辺の頂きに隠れて訪れる事は稀と思われる2山である。
 山行計画は、国道273号線から三角山次いで清風山を当初考えたが、遅春時にペペシュル川を辿るには残雪が薄く、南方のニニウから道路を有効に使い清風山・三角山の右回り循環ルートを設定して頂きを踏んだ記録である。
 登山口へと占冠市街地から道道610号線(占冠/穂別線)にて静寂なるニニウサイクリングターミナルを過ぎ、鶴川支流のパンケニニウ川の「パンケ橋」道路分岐点が実質の登山口となる。
 清風山へとアンテナ備付の頑丈なゲートを抜け136号線に入り、6Km程歩いた清風山東斜面の取付点C400付近を目標とする。
 難工事を極めたと言われ特に「鬼峠」トンネル工事ではガス爆発によって死傷者8名を出した歴史がある石勝線の高架橋をくぐる。
 鬼峠トンネル周辺の山肌には一片の残雪さえもない春本番の景観であり、取付点の残雪に多少不安感を持ちつつ黙々と歩く。
 春本番の道路にはMTBが有効であったと思うも、C324付近からの林道には雪面が続き、多少勾配が強まったC430取付点の東斜面は中密度の樹林帯に残雪が豊富である。
 C430から直線的に清風山をと思慮するも一本北側の南斜面は雪無しの藪斜面であり、迂回ルートになるが、南尾根P708の北側へと高度を上げると、広尾根正面には白き夕張岳を遠望しつつ、南尾根を北上すると丸みのある狭小の清風山の頂きである。
 山頂部は、疎らな樹木の間隙から三角山、屏風山そして夕張岳等が展望される。
 次いで三角山へと一旦尾根筋に引き返し、東側は融雪が進んでいる北東尾根を辿り、180m程高度を下げると林道終点標識が設置されているC540であり、ゲートが雪中に埋没している。
 三角山山頂までの標高差310mの南西尾根への登り返しであり、当初尾根筋は比較的狭小であるが、高度と共に広尾根となり開豁斜面が広がる。
 C840南尾根に上がるとダケカンバ林相が美しい山頂部であり、高低差の少ない広尾根を辿ると平坦広場の景観である山頂部である。
 頂きには、何の標示も見当たらず、遠くなった清風山を眺め、静かなる山と実感しつつ、屏風山(翌日登頂)を初めて間近に実感する。
 下山は、C540林道終点手前の尾根筋から林道を辿り、春本番の息吹を感じつつ、8Kmの道程に無事下山する。 

ニニウ/パンケ橋(1時間35分)C430(1時間30分)清風山(2時間10分)
三角山(3時間15分)パンケ橋

1 三角山山頂部から清風山(右)
2 清風山から三角山
3 清風山から屏風岳(右)
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