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普通車教習日誌
卒業検定・公安委員会筆記(diaryからの抜粋)
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2002年 10月
18日
卒業検定

ようやく、この日がやってきた。
本日の卒業検定だけ終われば、技能はもう必要ない。
いざゆかん。
受付が10:10〜20なので、それに間に合うよう自転車を走らせる。
本日の天気は朝夕雨。しかし俺が家を出たときには雨はやんでいた。
教習所近くにさしかかったとき、いい感じにざーっと降り始めた。
後5分待ってくれりゃいいのに、と毒づいたのは言うまでもない。
着いてからしばし待つ。
「本日普通車卒業検定をお受けになられるお客様は教習手帳と免許証をお持ちの方は免許証をお持ちになって2階受付カウンターまでおいでください」
アナウンスが流れ、何人かがそれに従って動き出す。
「10:30になりましたら2階第4教室にお入りください。」
受付が終わり再び待つ。
待合室の時計が30分少し前を指したところで第4教室に入る・・・・と、俺以外はそろってた。つい、と室内の時計に目をやると30分を少し回っている。
・・・・。時計、合ってないじゃん。
まあいい。
空き席に座ると既に採点表及び本日走るコースの始点・終点がかかれた地図が配られており、一通りの説明は終わっていたようだ。
「じゃぁ、自主のコースを書き込んでください。」
俺は2コース。スタートとゴールの位置だけ決められている。通る経路は自分で決めるのだ。
まわされたペンを取り、書き込んでいく。
皆が書き終わった頃、説明員が見て回る。
「君、本当にそれでいいの?」
え、俺?
「そのコース、通ったことあるの?」
「はい、逆からですが。」
「ほっかほっか亭の方を曲がる道順じゃなくていいの?」
しつこい。
「自主経路、ですよね。」
念を押すように言う。
なんかうるさいので書き直す。
「あー、君も右折左折は一回ずつだから」
他の子も直された。
・・・・自主経路だろ?確かに、同じ道順で走っている方が検定落ちる可能性低くなるかも知れない。だけど、100分の時が何回かあったりしてその関係上俺その道一回も指定された方法・方向で走ったこと無いんだよ。だったらまだ逆からでも行ったコースの方がましだ。
それに「自分で決めて走る」が本筋なんだ、どっちにしろおっさんにうるさく直される筋合いはない。
喧嘩を売るつもりはなかったが、どうせこの人検定員じゃないんだ。関係ない。
一通りの説明受け、検定車を待つために一階に下りる。
さっきの説明員が来て、
「直した方の道で大丈夫?」
聞いてくる。あー、本当に五月蠅い。
「どちらでも同じですから」
おし、良く言った、俺。
既にどうでも良かったからなぁ。
本日卒検を受けるのは12名。
昨日受けた人たちは奇跡的に全員合格だったらしいが、いつもは必ず数名落ちるらしい。
「路上では左右確認、歩行者に気を付ける。所内はどれだけ止まってもゆっくりなってもいいから慎重に。」
これが本日(と言うかいつもか)の合い言葉。
検定が始まる頃には雨はあがっていた。
検定車には検定員+受験者3名の計4名が乗り込んだ。
俺は2番目である。
金曜日と言うこともあり、道は混んでいる。また、ついこの間OPENしたばかりの大型スーパーのおかげでそれにさらに輪をかけている。加えて、りんかい線の開通に備えて新しくできる駅がちょうど俺が走らなくてはならないコースのスタート位置であるため、すこぶる道の状態は悪くなっている。ただでさえりんかい線関係で俺の家の周りも工事五月蠅かったりするのに。
恨むぜぇ。
それはおいといて、はじめは通常技能と同じように教習所出て山手通にて受験者が運転席に座る。
そこからスタート地点まで検定員の指示に従って進んでいく。そして検定スタート。すいすいと進んでいく。検定コースに行くまでの道のりの方が長かった。
ゴール地点にて俺と交代。
さて、2日ぶりだ。
何となく落ちる影は一切無い。緊張感は何処にある?という感じでいた。
「出てすぐ左折ね」
・・・・。
「左折だよ、大丈夫?」
っは、ウインカー出してない。
部分的に緊張があったようだ。
でもまぁ後は何の問題も無しに進む。
途中、検定スタート地点に行くまでに一回エンストしたが、これはカウントに入らなかったと見られる。
最後、車降りて3番目の人と交代するときに後続車が信号赤で止まったため、即行来ないと思い、ドア開けっ放しで交代した。なんかほんとに「検定中」という意識無いなぁ、俺。流石にこれについては後で「危ないからきちんと閉めなくてはいけない」と注意された。
3人目の人が運転する。
ギアチェンジをあまりしない人だったので、エンジン音が結構痛かった。それにギアを適正な位置に入れてないと走りも安定しないと感じた。
人の運転に乗ると、いろんな事に気が付くねぇ。
さて。
路上が終わり、検定員の運転で所内に帰る。
「路上渋滞していたから一時間くらい余分にかかったね。所内の方はゆっくりやっていいからね」
所内では直角バックまたは縦列駐車を行う。
俺は2コースだったので、縦列駐車。結構好きである。
直角バックの方は、見極め一回目の時「ハンドル切り始める目標位置を忘れていた」事により落とされたという恨みがあるからねぇ。
一人目右からの直角バック、2人目縦列駐車、3人目左からの直角バック。
同じ所内で運転しているのに、仮免の時のあの「恐る恐る」という感はなく、皆鮮やかにこなしていく。
うし、これで終わりだ。後は結果を待つだけ。
・・・・落ちてることはないとは思うが、もし落ちてたら試験前に喧嘩売ったような状態になった説明員に再び会うことになるわけで・・・・うわ、それは絶対イヤだ。
そんな危惧を抱きつつ、20分ほど携帯付属のテトリスをして潰す。
検定員が入ってきて3人目の人だけ連れて行く。
俺ともう一人は少し待たされる。
次に1人目が呼ばれ、すぐに俺も呼ばれた。
「君たちは合格です。」
よっしゃ。
そして検定時の注意すべきであった点を指摘してもらう。
ふはは、もうそんなのどうでも良いさ。受かってしまえばこっちのもの〜♪
そしてこの場で「SDカード」の発行書と教習所のアンケートを書かされた。
「SDカード」とは「一年間無事故無違反だったらその証明書として公安委員会から送られてくるもの」らしい。車無いため運転する気更々ない俺は、確実に一年後送られてくるだろう、と瞬時に思った。
それから30分ほど待合室で待機していると、
「本日卒業検定に合格されたお客様は2階受付窓口にお越しください」
とアナウンスが入る。
何だろう。
「ここに名前・住所・電話番号を書いてください。」
残金返却である。
これを終えてさらに30分ほど待つ。
「本日卒業検定に合格されたお客様は2階第4教室にお入りください。」
ようやくだ。
室内にはいるとA4封筒を用意した事務員がいた。
今回合格者俺含めて5名。少ない。
事務員の指示通り所定位置に印鑑を押し、卒業証明書をもらう。
都道府県公安委員会での筆記試験について説明を受け、終わった。
あー、長かった。
ちなみに俺が行くべき試験場の合格率は60パーセントらしい。
うう、しっかりやってかなきゃ・・・・。


22日
公安委員会筆記

都内最寄りの試験場にて筆記試験を受けに行く。
視力検査の受付時間が8:30からであるので、それにあわせて家を出る。
17,8分自転車を駆って到着。
あ、ここ位置的に路上教習していたとこから一本入ったところだ。
近いっていいねなんぞと意味不明なことを思う。
持ち物は俺の場合、卒業証明書と住民票・お金、そして筆記試験の申込書である。
書式は整っているので後は日付記入して申込書の裏にある簡易健康申請にチェックを入れてOK。
試験場にはいるとその雰囲気は病院のようだった。
廊下の感じがまさにそんな感じ。
入り口の所に案内職員が立っており、全て指示してくれる。
「まず視力検査に行ってね」
右前方を指す。
3列に別れて各15人ほどが並んでいた。
視力検査はおなじみ「"C"の切れ目はどこか」というのと「何色か」というものだった。
検定印をもらい、証紙発行窓口へ。
免許交付代1750円と受験料の2100円、併せて3850円を支払い、交付代の方の証紙は証紙の形のまま受け取る。
次に筆記の受付窓口へ行き、卒業証明書・住民票・申込書をまとめてもらい、受験番号をもらう。
試験は9:05分から。実際には長々とした説明があったので、30分から始まる。
同教室では2種免や一発試験の人もいる。もっとも後者は主に免停・取り消し関係の人のようだが。
90問が正誤問題、5問が危険予測の計95問で50分。
正答率90パーセントで合格。
この試験場の合格率は65パーセントだという。どうなる事やら。
試験が終わったら再び合格発表にこの教室内に戻ってくる。
待ち時間およそ15分。今日は結構空いているので早めに判定が終わったそうだ。
教室前方黒板の上に付けられた電光掲示板に番号が次々と流れていく。
あ、あった。
これでひとまず合格確定である。
落ちた人はこの時点で教室を出て、証明書類を返却してもらって後日またどうぞ、となる。
半分くらい、落ちてたな。
俺らはこの後申込書が一端返され、免許交付代1750円の証紙を張り付け、記載事項に間違えがないか再び確認し、免許交付引き替え部分だけ切り取って免許用写真を撮る。
全員がこれを終え、再び教室に揃った時点で講習が行われる。
内容は免許更新時期についての注意と、初心運転違反について。
20分ほど話して11:30になったので終わる。
免許交付自体は13時からだそうだ。空いている関係上、早く交付開始されるかも、と言っていた。
俺は一端飯食いに帰った。
落ち着いて時間潰せそうにもなかったし。
普通だったら「一端家に帰ろう」なんて考えないんだろうな。これが近場の良いところ〜♪
交付時間5分前に指定教室に着いた。
丁度交付が始まったところだった。
受験番号順に呼ばれていく・・・・・って俺ケツから3番目じゃん。
「受け取ったら氏名・本籍や住所が間違ってないか確認してください」
とのことであるが、やはり気になるのは写真。
うーあー。予想道理というかなんというかかなりひどい。
普段眼鏡の下に隠していた素顔(誤)が出ているため微妙な状態。
唇紫だし。血色悪りー。寝不足が祟ったか。
こんな免許を後3年も持ってなくちゃならないのか。
自分で自分が憎い。

こうしてようやく本当に自動車教習は終わった。
今のところな。


かかった時限及び費用
2002.07.24〜2002.10.22
教習代一括(学科・技能45時限分) 303,975円
住民票                           300円
技能over(4,400×1.05)×5   23,100円
夜間技能追加料金×1              200円
修了検定代                     3,250円
筆記受験料                     2,100円
免許交付代                     1,750円

合計              334,675円

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