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January 2005 <1月分日記 21-31>
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21日(金)
伝えたい言葉
明るくて爽やかで、何につけても一生懸命。
もう少し力を抜けばいいのになぁ。
初めて会った時の印象はそんな感じだった。
今でもそれは変わっていない。
多少の事なんだからさらっと流してしまえばいいのではないか。
俺なんかはそう思うのだが、
「楽しくやりたいから」
そう言って譲らない。
真正面からすべてを受け止める強さ。
そんな彼女だから、惹かれる人は多いのだろう。
思いのほか頑固で。
酷く不器用で。
見ている方がはらはらするほど真っ直ぐで。
だけど想いを貫き通す姿勢はとても真摯で。
嘘偽りの無い純粋さ。
本当にこんな人がいるのだな、とただただ思った。
本当に、ほんの一寸した面しか俺は見ていないけれど。
そんな彼女に伝えたい。
ただ一言、
「君に出会えて、そして再会する事が出来たことに感謝する」
と。
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22日(土)
集い
先月半ばに友人らと集まったときの事。
「新年会やろうよ」
「いいねぇ」
「やっぱり土日がいいかな」
「そうだな」
「22日なら今からでも休み入れられそうだね」
「じゃ、とりあえず皆に予定空いているかどうかの確認メール流しておこう」
そんな感じで動いていたのが約一ヶ月前の話。
メールを流した張本人は俺だったりするのだが、一昨日友人に、
「詳細どうなった?」
という連絡を貰うまで、その存在をすっかり忘れていた・・・のは置いておこう。
先に大丈夫だという連絡があった人も、体調崩す・予定が入った・忘れててデートしてたと諸々の事情で、結局集まった面子は前回+1であった。
ううむ、やはりあまりに先の予定だと、忘れてしまうものなのだな・・・。
人数が少なかったにも関わらず、動きがのっそりペースだったのはいつもの事だと思いたい。
遊べる奴は昼から遊ぶ、というコンセプトで集まっていたのだが、具体的に何をやる為に集まったというわけでもないので、集合地すぐ側のラクーアの中をとりあえず巡る。
「これ面白いよ」
一人が指差したのは斜め上に見える傾斜の厳しいレール。
上り傾斜が45度、下りが80度。
サンダードルフィンである。
「いいねぇ、乗ろう♪」
かくして、久々にジェットコースターの類に乗る事になった。
「眼鏡や帽子、ポケットのものや手荷物は全てお預け下さい」
ほほー、そこまで激しいのか。
何気にこの手のものが好きな自分。
内心結構わくわくしていたのだが・・・。
「ピーッ・・・。いってらっしゃーい」
係員のお姉さんたちが笑顔で俺たちを送り出す。
がたん、ごとん、と車体が動き出すとそれは直ぐに傾斜を上り始めた。
45度である。
ベルトを締めバーを下ろしてはいるものの、重力がいつもと違う方向に働いていてなかなか新鮮である。
天気が良かったおかげで、遠くに富士山が見えた。
おー、きれいな景色じゃないか。
そう思うのも束の間、最上方で速度が緩まる事も無く、一気に傾斜80度を滑り落ちる。
あれはもう、「滑る」というよりも、「落ちる」といった方が妥当であろう。
内臓が浮いたと思ったら、そのまま前方に押し付けられるように前傾姿勢で落ち続ける。
・・・これは一寸、食後直ぐには乗れないと思うなぁ(汗)。
一番きつい傾斜が終わった後も、殆どスピードが緩まる事無くレールの上を上に下にと勢い良く滑っていく。
少し緩い傾斜のところ周囲を見渡すと、一瞬で通り過ぎるにはもったいないくらいに景色が良かった。
レールの動きが漸く追えるようになった頃、速度が落ちていった。
「ほー、すごいなぁ」
そう思い、横を見ると・・・涙目だし(笑)。
本人曰く、
「久しぶりに涙出た」
そうだ。
先に乗った経験のある二人は割りと平気だったようだ。
んーむ、これは2回目以降の方が動きが読めるから面白いだろうなぁ、と思ったのは秘密である。
絶叫系が好きな方にはかなりお勧めである。
この後は適当にぶらぶらして空いている店で一休みして夜飲みまで時間を潰していたのだが、夜からの予定になっていた人が来られなくなったので、最終的には残っていた前回と同じ面子で飲んでいた。
あまりにまったりし過ぎて、一同眠くなってしまったのはさておいて。
飲んでいたにも関わらず解散したのが20時過ぎ。
なんとも早い時間である。
やはり昼から過ごせると、時間が有効に使えていいなぁ。
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23日(日)
オケ
姉が大学時代に所属していたサークルのオケから派生して出来た、OB・OGによるオーケストラ。
今回これの3回目の公演があった。
聴きに行かないとあとが恐いので顔を出したが、どうしていつも帰りには荷物を持たされるのだろう・・・。
まぁ、今回行ったおかげで久しぶりに会えた同級生もいたのだが。
いい意味で変わってなかったなぁ。
演奏の曲目は以下。
・劇音楽「エグモント」序曲 作品84 (ルードヴィッヒ・ファン・ベートーベン)
・バイオリン協奏曲 ホ短調 作品64 (フェリックス・メンデルスゾーン・バーソルディー)
・交響曲第4番 ニ短調 作品120 (ロベルト・シューマン)
前回と指揮者が同じ所為か、団員全体の団結も前回よりグレードアップしている。
一曲目はさながら駆け抜けていくかのような感じであった。
なんとも若々しい。
二曲目はバイオリンソロ(外部から客演で来てもらった方)があったのだが、やはり音の質が全く違う。
いい音は人の心を落ち着かせるねぇ。
三曲目は一言で表す事は出来ないが、やはり「ここのオケらしさ」といった感じだろうか。
重厚とは呼べないが、軽すぎもしない。
全体的な曲構成(アンコールも含めて)は比較的聴き易いものであった。
・・・などと言う感想を、人に荷物を持たせるためにホールの出口に出てきた姉に言ったところ、
「音が違うのは当たり前」
と、やはり本人も笑っていた。
まぁ、幼少のみぎりから専門的にやっている人と、高校の部活から道楽で始めた人では根本的に違うよなぁ。
ここしばらくこの類の音楽に触れることが無かったので、リフレッシュには丁度良かったのかもしれない。
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24日(月)
狭い、広い?
ぷるるるるーっ。
職場で電話が鳴る。
ここの場合、各々の電話が内線=直通という形になっているので、外線の場合も勿論ある。
まぁ、以前居たところも自分の使っている電話が直通もかかってくるような回線になっていたからそういう意味では変化が無いのだが、圧倒的にあの頃に比べて電話がかかってくる本数が減ったから楽である。
さて、電話が鳴ったら取るのは当たり前である。
・・・仕事上急ぎの案件だから携帯宛に電話をかけても全く応答しない(若しくは電波が通じないか電源を切っている)状態の人もいるが。
どうにも故意に気が付かないフリをしているようにしか思えんのだよなぁ、回数的に。
七面倒くさいったらありゃしない。
急いでるからかけてるのに、全く意味がないじゃないか。
そのような愚痴はさておき。
電話を取ったら名乗る等応答するのは当たり前である。
人によって違うようだが、ここでは社名を名乗るに留める規定となっている。
「はい、○○会社でございます」
受話器の向こうから、ざわざわとした動きやがさがさという耳障りな紙の音がクリアに聞こえてくる。
「−ぶちっ」
なんのレスポンスも無く、通話が切られた。
・・・。
その後再びかかってくる気配が無かったので、間違え電話だったようだ。
間違え電話なのは、いい。
ボタン押しミス等間違えは誰だってする。
だが、間違えたのなら謝罪の言葉くらい一つ言えっての。
こんなことで一々腹を立てていたってしょうがないとは思うものの、やはりむかっ腹が立つ。
それをDiaryネタにしているだけ、まだまだ余裕があるのかもしれないが。
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25日(火)
面
「何かいい事あった?」
そう尋ねられた。
特段これといって思い当たるものは無かったので、首を振る。
「そう?なんだか楽しげな顔してたから」
そう言って彼女は軽やかに笑った。
他意はないらしい。
ふむ?
強いて言うならば、土日に出歩いたし、結構話したからその意味ではすっきりしているのかもしれないが・・・。
俺って普段、そんなに不景気な面、してますかねぇ?
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26日(水)
URL2件入手
日記と言うか、更新状況報告となっているがその辺はさておいて。
Linksに2件追加予定。
一つは大学時代からの友人のサイト。
先日会ったときに、言外に「サイト持っている」という発言が飛び出したので、ちょいとつついてURL教えてもらいました。
してやったり♪
もう一つは最近知り合った方のサイト。
初々しさ溢れております。
この歳になるとどうにも皆様忙しくなってくるようで、サイトの更新に時間を割いたり出来なくなるらしく、サイト縮小→更新停滞→閉鎖のコンボが成り立ってきてるんだよなぁ。
そんな折のことだったので、結構嬉しかったり。
・・・ま、自分のところもなんだかんだ言いながら更新停まってたりするから、あーだこーだは言えないんだがな。
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27日(木)
引越し準備
引越し準備、とは言うものの職場内の内部移動である。
おまけに今回は自分は席移動無いから楽である、と思っていたのだが。
「あそこの空きスペース、今度は使用するようになるから、移動までに避けとかないとね」
・・・。
自分は動かなくても、関連物資を動かさなくてはならない可能性をすっかり忘れていたよ。
一寸話を聞いたところ、以前までは3ヶ月に一度とかそのようなスパンで席移動が行われていたらしい。
仕事の効率のためではあろうが、微妙に学生時代の席がえを思い出してしまった。
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28日(金)
散歩
ぽっくりぽっくり。
コンスタントに歩を進める。
ときには早く、ときにはゆるりと。
イヤホンから流れてくる音を聴きながら歩くときもあれば、
周囲の喧騒をBGMにして歩くときもある。
足だけ動かして、思考は考え事に没頭させるたり、
何も考えずにただひたすら道のりを消費していくこともある。
ラジオの会話に笑いを噛みこらえてみたり、
考え事に百面相しているときもある。
誰の為の場所でもなく、
ただ純粋に自分だけの場所と時間。
それが自分にとっての散歩である。
心地よい疲労感と共に、ぐだぐだと悩んでいたものが消化されていく。
それがだんだんと下らないものに思えたときに、散歩は終わる。
有酸素運動で活性化した体と、
すっきりとした頭だけが最後に残る。
じじむさい趣味だと言われようが、
やはり散歩は好きである。
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29日(土)
羅列
無性に文字が書きたくなるときがある。
ただ、「文字を書きたい」といっても、手で書く文字ではなく、またPCに打ち込む文字でもない。
言ってしまえば「頭の中でざかざかと文章が流れていっている」といったところだろうか。
脳裏にざらざらと留まるところを知らずにべったり溢れていく文字。
何の脈絡も無く、話があっちにいったり、こっちにいったり。
きちんと推敲していけば一つ乃至複数の文章になるのだろうが、そんなことにはお構いなしに増えていく。
それらは目に見える形にして残したいと考えて出てくるものではない。
しかしながら頭の中で「形」に成したいと思うのは、少しばかり自分でもよくわからない現象と思う。
伝えたいものではないが、止め処なく膨れ流れてくるもの。
全くもって不可思議なものである。
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30日(日)
ケーキ作り
「1月中には作っておきなさいよ」
そう言われた言葉に対し、
「材料が漬かりきってないから、月末頃にでも」
そう返答したのが、今月頭の事。
・・・すっかり忘れていましたよ。
約一月も経てば、レーズンもいい具合にラム酒に漬かっている。
そんなわけで、昼飯食い終わると同時に久方ぶりにパウンドケーキ焼き。
祖母の所に送る、というのがメインの為、半端な量ではない。
卵10個、薄力粉700グラム、砂糖600グラム、バター400グラムにラムレーズンと胡桃を適量。
オーブンの関係で2度に分けて作るのだが、やっぱ疲れるわ。
どのぐらいの量になるかは、各々試してみて欲しい。
上記に記した分量では、元来の意味するパウンドケーキとは違ってしまうのだが、それはそこ、我が家流である。
(参考までに、「パウンド=1ポンド(=80グラム)」で、使う材料(卵、薄力粉、砂糖、バター)が全て1ポンドの分量である事からその名がついている)
因みに焼きあがって粗熱を取った後、砂糖を少量溶かしたラム酒を塗り1週間ほど寝かせて酒気を飛ばすとなかなか美味い。
アルコールに強い人ならば、そのままいただいても構わない。
前日から起きっぱなしの状態で作業をしたため、手抜き感溢れるものとなったがまぁ良しとしよう。
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31日(月)
15年
作業中、時折妙に古い資料に触れる事がある。
そのもの自体が古いものであったり、字体が古いものであったりとその「古さ」の種類は様々である。
今回作業していた中で出てきたのが「内務省」。
社会の教員免許は取っているとはいえ、社会科一般には弱い自分。
一瞬、
「内務省って省庁、あったっけ?」
本気でそう思ってしまった。
横に添えられている年代を見ると、15年。
おかしい。
今も存在しているはずなのだが心当たりがないし・・・?
もう一度資料を見直してみる。
「『昭和』15年」
・・・元号が違ったのだね。
それでは「内務省」とは何時の時代に存在していたものだったのだろうか?
気になったので辞典で調べてみた。
【内務省】
第二次大戦前の中央行政官庁。警察・地方行政・土木などの内務行政を統轄した。明治六年(一八七三)設置、昭和二二年(一九四七)廃止。
(出典:大辞泉)
とのことであった。
大戦前の省庁じゃ、心当たりも無いよなぁ。
古い資料、読んでいると面白いとはいえ紛らわしいものもあるものだ。
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2005.January
12分の1経過、1月
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