●「陸の孤島」?いや「海の孤島」
大阪ベイエリアは埋め立て地ですが、大阪市「本土」と陸続きではありません。
何らかの橋orトンネルを必ず通る必要があります。
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大阪港咲洲トンネル : 地下鉄・有料道路(片側2車線)
南港大橋 : ニュートラム・一般道路(片側4車線)
港大橋 : 阪神高速
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と、ここまで書いて、
このエリアに料金を払わずに入れるアクセス方法は南港大橋を渡るルートしかない
ことに気づいて愕然としたりしたのですが、それはひとまずおいといて、
阪神大震災の時に、
有料のアクセス手段のうち、通行できた(通行を許可されていた)ところが
果たして何カ所あったでしょうか?
「人が有料で管理しているアクセスルートは(物理的につぶれているか否かにかかわらず)数日間はまず通ることができない」
と考えるのが防災対策を考える上では妥当かと思います。
となると残るは南港大橋のみ。
これがつぶれると確実に数日間は本当の孤島です。
●高層ビルの安全性
〜「高層ビルが大丈夫」=「高層ビルの中の人が安全」ではない〜
「高層ビルは地震を考慮した耐震設計・免震設計になっているので、大地震が来ても大丈夫」
とよく言われます。
これは果たして本当なのでしょうか?
「ビル自身が倒壊しない」という意味なら、これは半分くらい本当だと思います。
(100%本当と言えない理由は以下で説明します。)
大阪ベイエリアが誇る高層ビル、WTCビルでももちろん通常の耐震対策は施されているようです。
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阪神淡路大震災の一年前に起きたロサンゼルスの地震の時に
高速道路が倒壊している映像を見ながら、
「日本では高速道路や鉄道の橋脚の倒壊はない」
と言いきった偉いセンセイがおられましたが、
その後、「倒壊しないはず」の阪神高速の橋脚がどうなったかは皆さん良くご存じのことかと思います。
そのときの分析(言い訳)は、
「想定以上の力が加わった」
「施工不良が・・・」
「このような直下型の大地震を一度も経験したことがなかったので・・・云々」
だったかと思います。
逆に言うと、
「想定以上の力が加わった時」
「施工不良があった時」
「経験したことのない地震が起こったとき」
いつ倒壊してもおかしくないですよ。だって想定外なんだもん。
と言ってるのに等しいということです。
考えてみるとこれは非常に恐ろしいことです。
もし、地震でWTCが倒壊したとしても、専門家のセンセイ方は、
「阪神淡路大震災の時の○倍の力がビルにかかって・・・」
「これはいままでなかったタイプの揺れ方で・・・」などと
もっともな顔をして「分析」していただけるかと思います。
津波がビルを直撃する、なんてこともきっと「想定外」の範疇に入るんでしょうね。
プレート型大地震の直撃を受けた超高層ビルは未だありません。
現在の高層ビル安全説は何の根拠も無いもののように思えてなりません。
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また、もう一つの重要な問題は、
「高層ビルが大丈夫」ということと「高層ビルの中の人が安全」ということが
思いっきり(意図的に?)混同されているということです。
(後編につづく)