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宮城の四季
2004 Autumn 紅葉

   紅葉の季節
   念願の泉ケ岳(標高1.172m)に登って・・・・
 (04.10.25)
                                    
先日、秋晴れの日、紅葉の泉ケ岳に登ってきた。
仙台に居をかまえて5年目。晴れた日には、マンションから泉ケ岳の山頂が見える。いつも1度は登ってみたいと思っていた。
その念願を果たすことができた。

★サーバーの容量不足のため画像のリンク解除をしていますのでご了承ください。



〔泉ケ岳勤労野外活動センター・登山口〕

泉ケ岳に登る前に駐車場にある泉ケ岳の看板を見て下調べをした。
登山コースには、水神コース、北泉コース、かもしかコース、滑降コース、表コースの5コースがあった。比較的登りやすいと
いわれている水神コースを登山することにした。
登山口の脇には、登山届けのBOXがあった。引き出しには、きちんと登山届けをして入山している人がいたが、そのまま山
の中へ入っていった。本来は、山登りをするマナーとして、入山BOXを活用すべきなのかもしれな
い。山登りの素人だからこそ、やるべきことはきちんとやらなければならにことで、今になって反省をしている。
〔登山口の水神入口〕

登山口を入るといよいようっそうと茂った登山道になった。そこそこの斜度があり、ウォーミングアップには丁度良かった。
途中、分岐の道標が整備され安心して登れる山と思った。沢伝いに歩くところもあり水の流れる音が広がっていた。登山
道は、平坦なところやゴツゴツした岩の多いところもあり変化に富んだ道になっていた。
紅葉した木の葉が、木々の間から注ぐ太陽の光で鮮やかに輝いていた。自然の美しさを肌に感じながらの登山になった。
〔北泉・船形山コース・水神コース〕

泉ケ岳へ登る水神コースと北泉ケ岳へ登る北泉コースの分岐に差し掛かった。今回は、水神コースを登山することにして
いたので左に分かれた。
「熊出没注意」の看板があり注意を促していた。最近、熊が里に下りてくることもあり泉ケ岳にもいるのかと思いながら注
意して登山することにした。熊除けの鈴の音が一段と高くなった気がした。
紅葉は、一段と濃さを増し、木の葉の色づきも鮮やかで、青い空と白い雲に映え渡っていた。
〔「水神」の石碑〕

沢の音が一段と強くなったところに水神コースと滑降コースの分岐があった。そこは、小休憩の恰好の場所になっていた。
既に数組のパーティが休憩していた。沢の水で顔を洗った。スーッと気持ちがすっきりしていくのが分かった。
分岐から少し歩いたところに「水神」と彫られた石碑が建っていた。水の神様を奉っていると思った。また、「泉ケ岳」の名
前の由来もこの石碑にこめられていると思った。
〔大岩〕

水神の石碑を通ると一段と険しい山道になった。岩がごろごろしてきた。岩の角に手をかけながら一気に登った。そこに
は、「大岩」と書かれた看板があった。良くぞつけた名称と感心した。そこから見る眺望は素晴らしかった。
〔石仏〕

石畳の道を暫く登ると「石仏」が見えてきた。登山道の脇にある「石仏」は気をつけなければ見落としがちなところに静か
に安置されていた。穏やかな顔をした「石仏」だった。登山の安全を祈りながら通り過ぎた。その後の登山道は、岩の中
を歩いていくような一段と険しい道になった。
〔賽の河原〕

「賽の河原」にたどり着いた。そこは山上河原という感じで荒涼とした登山道になっていた。石や岩がゴロゴロしている
場所だった。
回りは、低木の樹木が茂り大分高いところまで登ってきたという感じだった。風を遮る樹木がないことからかなり強い風
を受けた。
視界が広がった。下界が見えてきた。山並は、すっかり紅葉して素晴らしい景色を見せてくれた。山の爽快感を心行く
まで味わった。山頂も近いと感じた。
〔泉ケ岳山頂〕

賽の河原を暫く登り泉ケ岳山頂に着いた。やっと登頂を果たした瞬間だった。山頂では、仙台市内の小学生のグルー
プが昼食をとっていて賑わっていた。他にも数組のパーティがいた。仙台市民に愛着のある登山コースであることを
実感した。
山頂からの大パノラマを期待していたが、回りには笹薮など背丈ほどの低木があり視界が開けていなかった。
〔かもしかコース〕

りは「水神コース」を帰りは「かもしかコース」を計画していたので予定通りの行動をとった。かもしかコースには、
「岡沼」という沼があることから変化に富んだ登山をしたいと思ったことも選んだ理由である。帰りは、急勾配の下り坂
の連続だった。水神コースは、平坦なところや急勾配の上り坂、、岩肌を歩くところがあって変化に富んだコースだっ
たが、かもしかコースは、急斜面を下っていくという感じでハイキング気分で登るコースではないと思った。途中、登っ
てくる若い登山客に会ったが、ズーッと上り坂で大変だと言っていた。
〔岡沼〕

かもしかコースを下ったところに平坦なルートに出た。樹高の低くなったルートを進むと視界が広がった。そこが
「岡沼」だった。
水枯れした沼地でススキや葦で覆い尽くされていた。水を満々に湛えた岡沼もさぞ素晴らしい景観になると思っ
た。春の雪解け季節は格別と思った。振る帰ってみると、今、下りてきた泉ケ岳が赤く燃え雄大に聳えていた。
〔仙台平野と蔵王山麓〕

岡沼を抜けると、登りのルートになった。そして、間もなく緩やかに下ると広々とした草原に出た。若い白樺の木
が一面に植林されてハイキングコース気分で歩ける場所だった。
この草原を過ぎるとリフトへ通じる道があった。
仙台平野が視界に広がった。七つ森の山々も見えた。
陽の落ちるのも時間の問題かと思った。西空は、赤みを帯び、遠くには、蔵王山麓がくっきりと見えた。暮れていく
自然の姿に感動した。

初めて登頂した燃える秋の泉ケ岳は、眼下に見える景色とともに四季折々の季節を楽しめる山と思った。
心に残る登山だった。
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