遠刈田温泉ペンション&レストラン『峠』のご主人から「早くも新夏そばが入荷し打ち出しているのでどうぞ足を伸ばして下さいませ。」というハガキが届いた。

 そういえば、今年の春、蔵王エコーラインの開通で雪壁を見に行った帰りに『峠』の店に立ち寄ったことがあった。
 その時は、おかみさんのお奨めで、本格手打ちそば「ざるそば」と「山菜てんぷら」を食べた。天ぷらは、蔵王山麓で採れたばかりの「こごみ、タラの芽、うど」だった。旬の山菜てんぷらを美味しくいただいた。

 今回、春に食べた手打ちそばを思い出し、それに新夏そばということもあり、あの時の手打ちそばの食感を求めて久々に行くことにした。
 お店に入るなり、おかみさんは、私のことをしっかり覚えていて挨拶をしてくれた。間もなくして、お忙しい中、ご主人も挨拶してくれた。春の季節の一期一会が、再会という喜びになったことに感激した。

 私が、「新夏そば」(しめじ他天ぷら)、家内は、「新夏そば」(舞茸天ぷら)をそれぞれ頼んだ。
 宮城山麓の湧き水『冷泉堂』の水で打つニ八そばでコシがあって美味しかった。おかみさんの話では、夏そばは、秋そばよりも香りが少ないと言っていたが、手打ちのイメージでそれをカバーするのに十分だった。

 しめじの天ぷらは、蔵王山麓の朝採りしめじだった。しめじのコリッとした感触は何とも言われない美味しさだった。舞茸の天ぷらは、近くの人が採ってきたものを譲り受けたもので、普通の舞茸は茶系であるが今回の舞茸は白系。特に雨上がりの天然しめじは、傘の中まで土が入っていて一つ一つ取り除くのに苦労すると言っていた。

 おかみさんは、しめじの話をした後、竹製の器に入った山盛りのしめじを見せてくれた。採れたてのじめじは、根元に黒褐色の土が付着し、ベージュのでなめらかなみずみずしい色をしていた。
 おかみさんは、「是非、持って言って欲しい。」と話された。貴重なしめじとお断りしたが、結局、ご好意に甘えていただいてきた。その他、きゅうりの漬物までも・・・。その夜は、しめじの天ぷらとお吸い物で旬の贅沢な夕飯を食べた。

 『峠』のお店は、近くに温泉つきの貸し別荘を持っていることから、おかみさんのお奨めもあり温泉に入っていくことにした。
 別荘の脇にある岩風呂温泉で、男女の出入り口は別々、温泉に入るときは一緒だ。要は混浴の温泉である。勿論、貸し別荘を利用するときは、入る時間を調整すると大丈夫。今日は、遠慮することなく家内と二人だけの温泉に入ってきた。
温泉の効用は、弱アルカリ性で透明、筋肉痛と疲労回復。1週間の疲れを温泉に入ってしっかり取ってきた。まったりとして至福の時を過ごしてきた。

 『峠』では、iモードの携帯電話を利用してホームページを作成したと言っていた。
 早速、自宅に帰り、パソコンからホームページをアクセスした。
 『ジーとバーで打つ手打ちそばの店・峠』のタイトルだった。
 「蔵王の湧き水でジーとバーが真心を込めて打つ手打ちそばのお店のHPです」というメッセージは、『峠』のご主人とおかみさんのお人柄が出ている表現と思った。
 掲載内容は、携帯電話でも簡単に見られるようにとシンプルな凝縮した表現になっていると言っていた。確かに『峠』のお店の雰囲気がわかるものになっていると思った。多くの方がアクセスしてお店も繁盛して欲しいと願った。

 今日の訪問は、旬の新夏そばを食べたのは勿論のこと、おかみさんの一声、ご主人との初対面、思いがけずのプレゼントに感謝し、家内と一緒に入った混浴岩風呂温泉、そして、何よりも、今風のお店のPR『ジーとバーで打つ手打ちそばの店・峠』のホームページを知ったことだった。

 今度は、蔵王山麓の紅葉の季節、秋そばの出る11月上旬頃に伺いたいと思っている。
 香り高い秋そばを今から楽しみにしている。

      ◆ペンション&レストラン『峠』(蔵王エコーライン入口)
         пF0224(34)3760 HP:『ジーとバーで打つ手打ちそば店・峠』
      ◆新夏そば:1,050円 舞茸天ぷら:500円
      ◆岩風呂温泉ペンション休憩:pm3まで1,500円。温泉のみ利用500円(空いていると自由に入れる。)
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激うまっ!旬の新夏そば!!
       
=遠刈田温泉ペンション&レストラン『峠』=  (04.9.19)
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