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初夏の栗駒山に登って(07.07.02)


栗駒山いわかがみ平〜栗駒山(中央コース)


■予定外の栗駒山登山

7月2日、予定外の行動で初夏の栗駒山に登ってきました。
最初の目的は、栗駒山の中腹にある世界谷地原生花園へニッコウキスゲを見に行くことにしていました。原生花園に行くと栗駒山の頂がくっきり見えたことから取り敢えず登山口のいわかがみ平まで行くことにしました。その後の行動は行ってからということにしました。
いわかがみ平の駐車場に着いたのが午前10時半でした。これから初心者の中央コースを登っても頂上までは約1時間半、遅くても午前12時には着く予定と思いました。頂上で昼食を取り駐車場に戻ってくるのは午後3時過ぎになると思いました。登山は早く出発して早く下山することが鉄則ですが、栗駒山は今回の登山で3回目だったことや春の登山が初めてだったこと、更に駐車場にはこれから登る人がいたことから少々遅い時間と思いながら実行することにしました。
■延々と続くなだらかな登り坂

レストハウスを脇に登山口に入りました。なだらかな登り坂が延々と続き石がコンクリートで固められた登山道でした。ゴツゴツとした道ですが比較的登りやすい登山道になっていました。両側は樹木で覆われ風通しが悪く一気に汗をかいてしまいました。
■シャクナゲとサラサドウダン

登山を開始して間もなく右手の斜面にシャクナゲの花を見ることができました。先日、南蔵王に登ったときはシャクナゲの花が群生し満開だったことから栗駒山でも見ることができると期待しました。ところが予想外でシャクナゲの花を見たのは2箇所だけでした。その代りというかサラサドウダンが登山道を埋め尽くしていました。登山道の至るところにいろいろな種類のサラサドウダンが咲き乱れていました。薄紅色に縦じまのドウダンは心を癒してくれました。登っていくに従い低木の木々が目立つようになりサラサドウダンの木も這うように茂っていました。


シャクナゲ

サラサドウダン
■栗駒山頂が見えて

なだらかな坂を登りきると栗駒山頂が見え視界がぐっと広がりました。ここからは見晴らしの良い栗駒山の独特な低木が続き初夏の風が心地よく吹いていました。残雪を抱いた山並みが一層涼しさを感じさせてくれました。頂上には人影も見えあと少しと思うと疲れも吹き飛んでいく気がしました。遠くから子供達の「やっほ〜!」「やっほ〜!」という元気な声がこだましていました。

■栗駒山の高山植物

暫く登っていくと丸太で造作した階段が続きました。ごろごろとした石ころがころがり階段にあったはずの土がえぐられて丸太がむき出しになっていました。丸太と丸太を踏みながら一歩一歩登っていきました。山頂付近にはツマトリソウやコバイケイソウ、イワカガミなどの高山植物の花が咲き栗駒山は花の名山となり登山の魅力を数倍も高めてくれました。



ツマトリソウ

マイヅルソウ?

ヒナザクラ?

コバイケイソウ

ナナカマド?



イワガガミ

ハクサンチドリ

マイヅルソウ?

ツマトリソウ

マイヅルソウ?


イワカガミ

マルバシモツケ?

シロバナニガナ?

ウラジロヨウラク?

タカネニガナ?

ハナヒリノキ
■栗駒山登頂

やっとの思いで頂上に立ち360度の眺望を楽しむことができました。頂上は平で広く沢山の登山客で賑わっていました。早速、昼食をとることにし持ってきたガスボンベでお湯を沸かしコーヒーを飲みました。なんとも美味しいコーヒーでした。食事はおにぎりならぬ卵2個入りのインスタントラーメンを定番の魚肉ソーセージを頬張りながら食べました。勿論美味しかったのは言うまでもありません。

■下山準備とアクシデント

午後2時に頂上を出るころは賑わっていた山頂もすっかり静かになり登山客は私たちを含め2組しかいませんでした。トレッキングシューズの紐を結び直しながら帰りは足を踏み外さないように慎重に歩こうと思いました。ところがアクシデントに見舞われました。
頂上から2〜3歩下りた階段で足が石の上に乗りぐらついた後そのまま転び左腕の裏側を擦りむき脛思いっきり階段の木に打ち付けて青アザをつくってしまいました。カメラだけは手から離さないようにしっかり持っていました。写真撮影に気を取られながら歩いたのが要因でした。少しの油断で大きな怪我につながると冷や汗をかきました。新聞報道によると山岳遭難の8割が中高年登山者とのことです。確かに登山をしていつも思うことは中高年の登山客の多さでした。また装備もしっかりしていて登山慣れしていると思っていました。災難は忘れた頃になってきます。予期し得ないのが災難です。私のような計画性の無い登山はしてはいけないことで、無理をしない、計画的な登山が大事と反省しました。

■これから登る家族に出会い

栗駒山を半分くらい下山したところで小学生の男の子と女の子を連れた家族に会いました。これから頂上まで登るということを聞き時間も遅いし大丈夫かなと話しながら分かれました。軽装だったことからこの家族も計画性の無い登山と思いながら注意する勇気もなく分かれました。
■土砂降りの雨

栗駒町を抜け鶯沢町まで来たときに土砂降りの雨が降り始めました。車のワイパーを高速にヘッドライトもつけ慎重に運転しました。登山中は天候にも恵まれラッキーだったと思いながらふと栗駒山の途中で会った子供達はどうしたのかと心配しました。無事下山することを祈りながら車を走らせました。

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