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霧に煙る南蔵王(前山・杉ケ峰・芝草平)(06.07.01) | ||
7月1日、蔵王エコーライン南蔵王登山口から前山経由杉ケ峰、芝草平まで縦走してきました。週末の天気予報は余り良い状態とは言えず天候次第では引き返すことも考えながら決行することにしました。 |
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■蔵王連邦は見えず 午前5時30分に自宅を出て国道286号線川崎町経由すずらん峠を越え南蔵王登山口へ向かいました。 晴れた日には釜房ダムから蔵王連邦が良く見えますが霧に隠れて見ることができませんでした。更にすずらん峠を越えたところでも蔵王の山を見ることができず1日霧に覆われた登山になるのかと覚悟を決めました。 |
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■蔵王エコーライン入口鳥居 蔵王エコーライン入口の鳥居にさしかかると霧も晴れ少し安心しました。ところが、エコーラインを上っていくと霧が深くなり車のライトを点灯させながら走ることになりました。 南蔵王登山口では風も強くなり一段と霧が出てきました。予定通りの行動をとるべきか迷いました。暫く休んでいると一組の登山客が目の前を通り過ぎて行きました。このようなお天気でも山に登る人がいると意を強くし準備をしました。優柔不断な自分でしたが単独登山者にとっては同じ山に登っている人がいるということは安心なことでもありました。 |
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■南蔵王登山口 いよいよ南蔵王登山口に差し掛かり安全登山を肝に銘じて歩き出しました。このコースは杉ケ峰、屏風岳、南屏風岳、不忘山まで続く登山道で去年の春に歩いたことから見覚えのある道で幾分安心感もありました。最初に迎えてくれたのはマイヅルソウでした。よく見るとツマトリソウも咲いていました。春の山には珍しい高山植物が咲いていて心を豊かにさせてくれました。 山形の上ノ山から来たというご夫婦に会いました。ご主人は蔵王の山が好きで昔から良く登っているようでした。奥様は初めてのコースと言っていました。ゆっくり登るということでしたのでお先に失礼することにしました。 相変わらず霧に包まれ視界不良の状態が続きました。朝露に濡れた木々は一段と緑を濃くし和ませてくれました。 |
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■前山山頂(1684m) 最初の到達したところは標高 mの前山でした。晴れた日には刈田岳や熊野岳の蔵王連邦を眺めることのできる絶好の場所でしたが霧のため全く見ることができませんでした。眺望を楽しむこともできず杉が峰へと向かいました。 杉が峰までは少し上り坂があるものの比較的歩きやすい登山道が続きました。一段と風も強く霧も深くなってきました。帰ってくる1組のグループに会いました。もうお帰りですかと問いかけると晴れないお天気のため屏風岳に行く予定を変更して杉が峰で引き返してきたと言っていました。私も取りあえず杉が峰まで行き様子を見ては引き返そうと思いました。 |
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■杉ケ峰山頂(1745.3m) 杉ケ峰へ到着するとますます風が強くなり横殴りの霧がどんどん山越えをしてきました。暫く休憩した後、これからの予定をどうしようかと考え杉が峰から約1km先にある湿原の芝草平まで行くことにしました。 |
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■芝草平〔1652m)のチングルマ 杉が峰から約40分、湿原の芝草平に着きました。生憎、チングルマは花弁を落としていました。去年の春に訪れたときはチングルマの花畑を見ることができましたが今回はそれもかなわず花弁を落としたチングルマでした。初めて見る花柱を長くしたチングルマでしたがしっとりと濡れたその雰囲気はまた違った花を見たようで嬉しい気分になりました。晴れた日の風に乗ってそよぐチングルマを想像しました。 芝草平に着くと登山グループが休憩をしていました。その後、屏風岳方面に登っていきました。私は芝草平で引き返すことにしていたことから当初の計画通りに行動しました。霧のためか他の数組の登山客も芝草平で引き返していました。 南蔵王登山口に着いたころには雨交じりの天候になりました。登山の途中で雨にあわなかったことを幸いとしました。 |
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■駒草平のコマクサ 蔵王エコーライン駒草平では霧も晴れていました。コマクサの群生地として知られている駒草平で休憩をすることにしました。コマクサは一斉に咲きそろっていました。花の女王といわれるコマクサはピンクの可憐な花を見せてくれました。去年の春に熊野岳で見たコマクサを思い浮かべました。名号峰へ続く登山道では満開のコマクサを見ることができました。あの感動を再び味わいたいと思い今年も是非行ってみたいと思いました。 |
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■『峠』の「鴨そば」と岩風呂温泉 ペンション&レストラン『峠』に寄り手打ちそばの鴨そばを食べてきました。蔵王に来たときには必ず寄らせていただくお店ですが、今回も『峠』の岩風呂温泉に入り登山の疲れを取ってきました。窓越しから見えるぶな林はゆったりとした気分を更に増してくれて気持ちの良いものでした。 生憎の天気でしたが霧に包まれた蔵王もまた良いもので高山植物の花に酔いしれながらの登山になりました |
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南蔵王の花たち(南蔵王登山口〜芝草平) |
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