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熊野岳登山を断念・ツーリングの学生さん(06.07.15)
■蔵王連邦が見えず

7月15日、宮城県地方は梅雨前線が停滞し曇りのち雨という天気予報でしたが熊野岳登山を計画しました。
午前5時前に起床し外を眺めると霧が出ていました。今の時期には定番のお天気なので登山の準備をして午前6時頃に家を出ました。
国道286号線川崎町方面へと車を走らせすずらん峠に差し掛かると大粒の雨が降ってきました。峠を越えると蔵王連邦がくっきり見える場所がありますが、今回は、すっかり霧に覆われて真っ白な風景しか見えませんでした。蔵王の山も大荒れになっているのではないかと心配しました。

■滝見台

蔵王エコーラインの鳥居をくぐりいよいよ上り坂に入りました。うっそうと茂った深緑の樹林帯に入ると山を登ってきたという感じがしてきました。渓谷と空気の流れのせいか霧の出ているところと晴れているところがあり山の天候の移り変わりの激しさを感じながら車を走らせました。滝見台の付近では雨足が一層強くなりました。滝見台では煙たなびく山と滝の写真を撮り刈田岳駐車場へと向かいました。

■ツーリングの学生さん

滝見台を通り我々温泉を抜け暫く走ると低木のエコーラインが続きました。更に走っていくと眺望の良いカーブの多い道路に差し掛かりました。空を見上げると薄明かりの雲間が見え雨脚が少し弱くなってきました。早速、雲海の写真を撮ることにしました。カーブが多いことから比較的見通しの良い場所を選んで駐車しました。間もなくするとライトを点灯した1台のバイクが刈田岳方面から下りてきました。緩やかなカーブを曲がると瞬く間に見えなくなりました。私は眺望の良いカーブのところまで下りて行き、そこで写真を撮ることにしました。先ほど通り過ぎたバイクが停車していました。見晴らしの良い絶景の場所であったことから同じことを考えているのかと思いました。
一通りの挨拶をした後、これから刈田岳まで行く予定であったことから刈田岳方面の天気を尋ねました。霧が濃くバイクを走らせるのも大変だったと話してくれました。このままでは刈田岳も大荒れで熊野岳まで登るのは難しいかと思いました。去年のこの時期に名号峰を経由して熊野岳、刈田岳を縦走する予定が、熊野岳の分岐点まで来たときに濃霧が発生し歩く道さえわからなくなったことがありました。後で気がついたことですが刈田岳のレストハウスには霧が発生したときの単独登山は十分気をつけるようにと張り紙をしていました。
一期一会の出会いと思いながらお互いに会話がはずみました。ツーリングの人は大阪の大学生で京都出身と言っていました。前日に大阪を経ち新潟を経由して蔵王まで来て、昨晩は蔵王のキャンプ場へ泊まったと話してくれました。これから仙台へ立ち寄り、遠野や山形の銀山温泉へ行き秋田まで足を運び、その後、ヘリーで新潟まで行く計画と話していました。日程に拘束されない自由なツーリングのようでした。来年は東京へ就職すると言っていました。東京の人ごみを心配していました。大阪に住んでいるのであれば東京も同じもので余り心配することは無いと激励しました。短い時間でしたがいろいろな話をすることができました。エコーラインの途中に駒草平というところがあり、そこには花の女王と言われているコマクサの群生地になっていると話しましたが残念ながら通り過ぎてきたと言っていました。私も寄る予定なので見て帰ったほうが良いとお勧めしました。大学生活最後の夏休みに東北地方へツーリングに出かけたことを歓迎し充実した楽しい旅行ができるようにと思いました。

■駒草平のコマクサ・不帰の滝

2週間前に南蔵王の杉ケ峰へ登った帰りに駒草平に寄りました。その時は既に満開のコマクサが咲いていました。コマクサは終わりに近く色艶にも陰りがでてきているようでした。それでも花の女王に相応しいたたずまいを見せてくれました。
駒草平から見る不帰の滝は水かさが増し勢いよく落下していました。連日降った雨で滝の色も茶褐色となり豪快に流れ落ちていました。
間もなくするとバイクの学生さんがやってきました。早速、コマクサの咲いている所と不帰の滝を案内しました。轟音を立てて落下する滝に怖さを感じながら見学しました。私はこれから熊野岳のコマクサを身に行く予定を話したところ何時間のコースかと問われました。約1時間程度かかることと雨模様で霧が深ければ登山を断念せざるを得ないことを話しました。お天気が良ければお誘いしたいところでした。刈田岳方面は霧が発生して視界が悪ければそのまま引き返す予定と話しました。学生さんのこれからのことを考えると貴重な時間を費やしてしまうと思い余り強く勧めませんでした。お互いに注意して行動しようと話しながら分かれました。

  
■刈田岳駐車場・団体の登山客

刈田岳駐車場に到着したのが午前8時頃でした。既に大型バスが1台、普通車が3台駐車していました。大型バスから登山客が降りてきて登山の準備を始めていました。私は霧が深くなり雨足も一段と強くなってきたことから暫く様子を見ることにしました。一向に止まない雨にうんざりしながらラジオから流れる天気予報を聞いていました。山形・宮城県地方は大雨注意報が出ているということで諦めようかと思いました。バスの登山客は団体グループで雨の装備を万全に整えながら出発をしていました。小学生位の小さな子供も参加していました。
車の中で約1時間待った後レストハウスへ向かいました。レストハウスでは先ほど登っていった登山客がずぶ濡れの状態で休憩していました。話を聞くと登山道はぬかるんで歩くのも大変だったようでした。そのうちに雷が発生しやむなく途中で引き返してきたと言っていました。レストハウスのガラス窓を打つ雨の音が一段と強くなり風もピューピューと音を立てながら吹き荒れていました。暫く待ったものの一向に回復しないお天気を恨めしく思いながら熊野岳登山を断念することにしました。こんなこともあると思いながら今年のコマクサは諦めることにしました

  
■帰路のエコーライン

蔵王エコーラインは霧に包まれエンジンブレーキをかけながら慎重の車を走らせました。蔵王の麓も雨が強くなってきました。登山を諦めた潔さに一種の爽快感を味わいながら車を走らせました。賽の河原付近に着くと霧が晴れてきました。しかし、相変わらず山頂は霧に包まれていました

  
■家内も心配・ツーリングの学生さんも心配

家内の話では私が家を出た後一段と雨が強くなり蔵王の山の天気を心配していたと言っていました。
山の天気具合では途中で引き返してくると話していたことから少しは安心したようでした。

家内にバイクの学生さんと会ったことやレストハウスの登山客が途中で引き返してきたことなどを報告しました。
私は、バイクの学生さんが雨に当たりながら、今、何処を走っているのかと思い巡らせていました。無事に楽しいツーリングを終えるようにと祈っていました。


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