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赤湯温泉一泊の旅(1日目):笹谷峠〜烏帽子公園〜赤湯温泉(06.8.21)
8月21日から22日にかけて夏季休暇を利用し山形の赤湯温泉1泊旅行を計画しました。
仙台から余り遠くない県外の温泉を条件にインターネットで見つけました。
朝食は毎朝泊り客の前でもちをつき、つきたのもちを食べさせてくれるということで山形県赤湯温泉「いきかえりの宿瀧波」に決めました。山形は米沢牛も有名なことから本場の肉を食べられるということも魅力の一つでした。
■笹谷峠

当日の天気はまあまあで時間もたっぷりあったことから笹谷峠を超えて行くことにしました。笹谷峠ではヘヤピンカーブが続き対向車とのすれ違いもままならない場所があり運転には気をつけながら走りました。標高が高くなるに従い霧が発生するなど変わりやすい山沿いの天気になりました。
宮城と山形の県境、神室岳の登山口の駐車場に着き昼食をとることにしました。平日で天気も悪かったためか登山客の車は無く家族でドライブをしている車が数台駐車していました。下から吹き上げてくる霧がまたたくまに通り過ぎていきました。

 
■ススキの穂が揺れて

昼食を終えていよいよ山形へ抜けました。若いススキの穂が初秋の風になびいていました。

■夏の甲子園高校野球決勝戦

国道13号線に抜け一路赤湯へと向かいました。ラジオをつけると夏の甲子園高校野球早稲田実と駒大苫小牧の決勝戦が始まっていました。ラジオで野球中継を聞くのは久しぶりでした。テレビで見る感覚とは違いアナウンサーと観客の歓声が臨場感を盛り上げてくれました。表現しきれない胸の高ぶりを覚えました。何といっても駒大苫小牧が1点差と詰め寄った9回表には興奮も最高潮に達しました。結果、早稲田実が4対3で優勝旗を手にしました。早稲田実の斉藤投手のハンカチ表情もまたラジオから流れていました。体育系の選手の姿、何とも微笑ましい清廉された野球選手の別の姿を見た感じがしました。

■フルーツライン直売所

赤湯の市内に入るとフルーツライン通りになり今が旬のぶどうの収穫で両脇には直売所が軒を連ねていました。

■烏帽子山公園散策

親戚と娘に送る手続きをした後、旅館に入るにはまだ時間があったことから烏帽子山公園を見学することにしました。赤湯温泉街を一望にできる場所でそこには烏帽子神社がありました。無事の旅行を祈願し温泉地へと向かいました。

■赤湯温泉『いきかえりの宿瀧波』

旅行のメインである赤湯温泉に着きました。今日宿泊する『いきかえりの宿瀧波』でした。『いきかえりの宿瀧波』は、日本の伝統を大事にした木造建築でした。老舗旅館に相応しい趣のある落ち着いた温泉宿でした。チェックインをする時にご案内されたのがレストラン「いきかえりの茶屋」でした。そこに座ると抹茶とお菓子のおもてなしがありました。ゆったりと一息ついてご馳走になれる空間がありました。

部屋に案内された後、食事まで少し時間があったので、早速、お風呂に入ることにしました。先ず、露天大理石風呂に入りました。大きな石をくり抜いて作った天然石のお風呂でした。次に入ったのが「丹色湯」でした。朱の色で塗られたひば造りの風呂で当地の「赤湯」にちなんで名づけられた「丹色湯」でした。

瀧波の天然石の露天風呂湯のぬくもりに秋風吹いて

瀧波の丹色湯に鳴くセミの声湯の花揺れて夏が過ぎ行く

純和風の部屋は広々とした造りになっていました。次の間などがありゆったりとした空間で贅を尽くした趣のある部屋でした。夕食はその部屋で食べることになりました。瀧波の夕食は、漆塗りの箱膳でした。箱膳が運ばれてくると、昔、父の実家で食べた箱膳を思い出しました。家族のお膳がありそれを取り出しては食事をしたことがありました。懐かしい思い出がふと蘇ってきました。赤湯の里で採れた四季折々の味が箱膳に詰まっていました。米沢牛のステーキもまた格別な味がしました。

瀧波のおもてなしは毎朝泊り客に振る舞うつきたてのもちでした。大広間では掛け声も高く目の前でもちつきが始まりました。つきたてのもちはお雑煮やきなこ、ずんだ、納豆などお好みの味で食べることができました。それも食べ放題でもちの好きな方はおかわり自由になっていました。勿論、おもちが苦手な人にはお粥を準備していました。朝のおもてなしのもちつきは準備で大変なようでした。早朝から何キロというもち米を焚いていると言っていました。もちつきを楽しみにしているお客様もいて瀧波のメインイベントになっているようでした。

餅つきの掛け声響く瀧波の湯宿の朝にまほろばの味

瀧波の宿泊は大満足のいくものてした。
日本文化に触れた木造建築のお宿、抹茶でおもてなしのチェックイン、露天風呂、朱塗りのひば造りの風呂、夕食の箱膳、朝のつきたてのもちなど至福の境地にひたった1日になりました。いつかまた訪れてみたい「いきかえりの宿」になりました。
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