HOME 2004徒然なるままに 2005徒然なるままに 2006徒然なるままに |
||||
燃える船形山・升沢コースはキツカッタです(06.10.01) | ||||
10月1日の秋晴れに第2回目の船形山に登ってきました。 1回目の登山は去年の10月23日でした。大滝キャンプ場を登山口とする大滝コースを登りました。今回は、旗坂キャンプ場を登山口とする升沢コースにしました。インターネットで升沢コースを調べると距離が長く沢伝いに歩くところがあり難所のルートになっているということでした。それでも初めて登るコースに魅力を感じ予定通りの行動になりました。今回は家内と一緒の登山を計画しました。 午前4時30分起床、午前5には家を出発し大和町経由旗坂キャンプ場へ向かいました。午前6時15分頃にキャンプ場へ到着、早速、登山の準備をしました。秋の山は日暮れも早いことから山頂には午前11時に到着する予定で行動することにしました。勿論、アクシデントに見舞われた場合は途中で引き返すことを考えて計画を立てました。 |
||||
■船形山升沢コース登山口(30番のプレート) 駐車場の右手にある砂利道を数分登っていくと登山口の道標がありました。赤丸のプレートに白で30と表記していました。船形山の山頂が1ですから登るに従って一つづつ数値が変わっていくことになります。数値を目安に目的をもって登ることになりました。 |
||||
■落ち葉を踏みして 30番の登山口から少し登りになるものの歩きやすいコースでした。ブナ林はまだ緑が濃く紅葉の兆しさえ見せていませんでした。登山道は落ち葉で敷き詰められていました。ふわふわの登山道は秋そのものでした。 |
||||
■旗坂平・山頂まで6.7km 29番と28番のプレートを過ぎると旗坂平に辿りつきました。風雪に耐えて伸びているブナ林は逞しく濃い緑の葉をつけていました。所々に色づんだ葉っぱを見ることができました。登山口からようやく尾根伝いに歩く平らな登山道になりました。木々の間から遠く船形連峰の稜線をみることができました。青い空が眩しいほどでした。 |
||||
■一群平(ひとむれだいら) 27番と25番のプレートを過ぎると一群平に着きました。プレートには「登山口(旗坂)へ至る1.5km、山頂へ至る6.0km、旗坂平まで0.7km、三光宮まで2.4kmと」表示していました。船形山の升沢コースはプレートや道標がきちんと整備されてわかりやすい登山道になっていました。数値が山頂めがけて一つずつ減っていくことでより目的がはっきりして頑張れる登山道と思いました。ツキヨダケと思われる得体の知れないきのこ郡が迎えてくれました。 |
||||
■鳴清水 21番のプレートに到着しました。鳴清水と書いている標識がありました。サラサラと沢の流れる音が聞こえてました。山頂に向かって右側の下の方からかすかに聞こえました。沢の音のみが聞こえる場所でした。標識には「登山口まで2.7km、一群平まで1.2km、山頂まで4.8q、三光宮まで1.2km」とありました。山頂まではまだまだ長い道のりと思いながら少々山登りのきつさを感じるようになりました。この辺りから葉っぱも色づいてきているのが分かるようになりました。 |
||||
■三光の宮 15番プレートを過ぎると三光の宮に到着しました。三光の宮は宇宙の陽、月、星を祀るお宮でした。三光の宮の入口で大きなザックを背負った登山グループ5人に会いました。東京からやってきたグループで昨日は船形山の避難小屋に1泊してたと言っていました。今朝の船形山頂は快晴で真っ赤に燃えて船形山は素晴らしかったと言っていました。三光の宮は3分ほどで行けるので是非登ってみてくださいと奨められました。ザックを入口に置いて身軽な状態で登ってきました。岩場を登ると一気に視界が開けてきました。遠く北泉ケ岳などが見渡せる絶景の場所でした。木々の間から遠く船形山の避難小屋を見ることができました。30番ルートからこの地まで眺望の無い樹林地帯を登ってきたことから眼下に開ける山々を見て心が躍る思いでした。 |
||||
■大滝コースの分岐・蛇ケ岳草原コースの分岐 三光の宮から数分のところに大滝コースへ至る分岐がありました。去年のこの時期に大滝キャンプ場から登ったことを思い出しました。分岐からは木の葉が色づいているのが目立つようになりました。12番のプレートを過ぎると不動石という標識がありました。何処に不動石があるのか発見できずそのまま通り過ぎました。更になだらかな山腹を登っていくと左方向が蛇ケ岳に至る草原コースの分岐になりました。帰りは時間があれば蛇ケ岳を回りってきたいと思いました。分岐をそのまま真っ直ぐに歩き升沢避難小屋経由で山頂を目指しました。インターネットで調べた情報によると升沢避難小屋から暫く沢伝いのコースが続く難所になると気を引き締めました。 |
||||
■新築中の升沢避難小屋 蛇ケ岳分岐からなだらかな道を歩き9番のプレートを通り越していくと升沢避難小屋に到着しました。避難小屋は現在新築中で6月20日から工事を開始し9月30日には完成という看板がありました。どんな避難小屋が完成するのか楽しみでした。 |
||||
■沢登りの後のアクシデント 避難小屋を過ぎると沢伝いに登る登山道になりました。登山道と言っても石に矢印のペンキを塗ったもので見落とさないように足を踏み外さないように沢伝いを歩きました。水かさがなくどうにか登ることができましたが雨の降った翌日や雨の降る日はこの沢コースは難所の難所と思いました。沢伝いの上りは長く大変でした。余りの長さに少々バテ気味でした。下りてくる人に後どの位あるのかと尋ねては気を紛らわせていました。沢を登りきったところに延々と続く急な階段がありそこが一番大変と言っていました。そのことを聞いて尚更大丈夫かと心配しました。大腿部に少々痙攣が走るのを感じながら登っていきました。沢を登りきったところからいよいよ急な階段が続きました。大腿部が痛み出し休憩しては一歩一歩登っていきました。ゆっくり周りの景色を見る余裕さえなくなりただひたすら前進するのみでした。家内は心配して何度も立ち止まりました。もう引き返そうかと家内へ話をしたところ後4つのプレートを越えると山頂ということで最後の力を振り絞って登ることにしました。家内は私のザックと交換しようかと話しかけました。少し躊躇したもののこの場を乗り切らないと頂上制覇は無理と思い家内の言葉に甘えることにしました。家内は私の重いザックを背負い私が家内の軽めのザックを背負うことになりました。家内へ迷惑をかける登山になったものと反省しました。 |
||||
■千畳敷 千畳敷の看板が登山道に横たわっていました。千畳が敷きつけられたような高原は燃えていました。千畳敷から仰ぐ一山を越えると船形山の山頂が見えるはずと思いながら歩きました。 |
||||
■船形山が燃えていました 千畳敷からの小高い山を越えると遠くに船形山の山頂が見えました。避難小屋も見えました。これで山頂へ着くことができると実感しました。家内はプレートの2番で休憩していました。お互いにやっと来たねと励ましながら暫しの休憩をしました。 |
||||
■船形山山頂 標高1,500mの船形山へ着きました。避難小屋の前にあるプレートは1番になっていました。山頂は沢山の登山客で賑わっていました。仙台市内の中学校のサッカー部員も登っていました。宮城や山形側の山々を眺めることができました。360度の大パノラマは大腿部のアクシデントも忘れさせてくれました。去年登った山頂は霧と突風で周囲はもちろんのこと数メートル先を見るのもやっとでした。晴れた山頂はこのように宮城や山形の山々を眺めることが出来たのかと感慨を新たにしました。 山頂へ到着したのが午後12時30分でした。。途中アクシデントがあり休憩を繰り返してやっとの思いで登ってきました。約6時間の道のりでした。帰りの時間を心配し食事もそこそこにして山頂を後にしました。 |
||||
■蛇ケ岳・池塘・草原コース 帰るコースは蛇ケ岳コースにしました。升沢コースより約30分余計に時間をみなければなりませんでした。それでも沢伝いを下るよりも良いと思い草原コースを歩くことにしました。船形山から約1時間で蛇ケ岳に到着しました。後ろを振り返ると船形山が見えました。北泉ケ岳の分岐を過ぎると間もなくして池塘が見えました。水面に写る紅葉は鏡のように輝いていました。草コースの草もみじは秋風に揺れていました。 |
||||
■升沢コースの分岐から約2時間 升沢コースの分岐に出てもと来た道を旗坂駐車場に下れば良いのですがここからがまた長い道のりになりました。大滝コースの分岐を過ぎ三光の宮、鳴清水を通ると約2時間で駐車場に到着ですがこの2時間の行程は考えてもきつい距離と思いました。林の中を延々と歩く登山道でこの道を通っているのは家内と二人きりなのかと心細さを感じながらひたすら歩きました。遠くに笛の吹く音が聞こえてきたような気がし熊除けの笛を鳴らしている登山客がいるのかと思いながら歩きました。間もなくして一人の男性登山客が足早に下りていきました。笛を吹いていたのはこの登山客かと思いました。男性はあっという間にブナ林に消えていきました。プレートの番号が増えるに従い登山口が近くなることに何とも言われない喜びを感じながら一歩一歩歩き続けました。 登山口の30番のプレートが見えてきました。無事に下山することができたとホッとした気持ちになりました、家内にはすっかり迷惑をかけた登山になりました。家内に感謝をこめてお互いに握手を交わしました。 ■キツカッタ10時間30分、歩きに歩いた山行 駐車場へ到着したのが午後4時45分を回っていました。総行程約10時間30分の登山になりました。間もなくして日没となりました。駐車場のふくろう橋のふくろうがじっとこちらを見ていました。無事に下山したことを喜んでくれている様子でした。労して福がきたのかもれません。自戒の念を込めて感謝しました。 家内は日没後の登山道になってしまうのではないかと心配したと言っていました。私も最悪の場合はそういうこともあるかなと思っっていたと話しました。ヘッドライトならぬペンライトを頼りに歩くのかと思ったと話しました。去年の名号峰登山でも大腿部が硬直したアクシデントがありました。その時も家内に足を揉んでもらったりと助けて貰いました。運動不足なのかとも思いました。今度山に登る時はもう少し体力をつけておこう反省しました。 |
||||
このページのトップへ |