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秋の南蔵王登山(06.10.09)
10月7日から9日の3連休の最終日に南蔵王の屏風岳までの登山を計画しました。
天気予報では7日と8日が曇りや雨で悪く、唯一、晴れマークの9日に予定を立てました。
南蔵王の紅葉狩りを兼ねて約2ヶ月ぶりの蔵王になりました。
この時期の山登りは早い行動に限ると思い、午前3時半には起床し午前4時過ぎには家を出ました。まだ暗い夜の帳の中286号線を走り蔵王へと向かいました。286号線からすずらん峠に入り峠を超えた付近で蔵王連邦の写真を撮るのが定番でしたがすっかり雲に覆われて見えませんでした。山頂の天候を心配しながら蔵王エコーラインを走りました。


■太平洋から昇る太陽

滝見台を過ぎる頃には夜明けが始まり賽の河原付近に行くと太陽が昇り始めました。駐車場には1台の車が停まっていて夜明けの太陽の写真を撮っている人がいました。早速、私も写真を撮りながら、今日は、良く晴れた天気のもとで登山ができると思いました。

■南蔵王登山口

賽の河原を過ぎ高度を上げるに従い鉛色の雲、霧と風で視界が悪くなりました。天候の変わりやすい山の雰囲気を肌身で感じながら車を走らせました。登山口付近に車を停めると雨が降ってきました。身支度を整えた頃には雨足も強くなってきました。天候次第では途中で引き返すことを条件に登山を開始しました。今日は、前山から杉ケ峰、屏風岳を通り南屏風岳まで行くことにしました

■前山

南蔵王の縦走は今回で3回目でした。歩きなれた登山道でしたが雨と風の荒れ模様の天気は今回が初めてでした。前山に着くといつも見えるはずの刈田岳山頂は霧でさえぎられ望むことができませんでした。前山を超えると杉ケ峰ですが山頂は相変わらず風が強くせめてもの慰めは雨も止んで暫しの休憩をとることができました。杉ケ峰から屏風岳へ向かいました

■芝草平・登山道の改修工事

途中、芝草平に差し掛かりました。春にはチングルマの高山植物が咲き乱れる場所ですが今は茶褐色の湿原に覆われていました。
登山道の改修工事が行われていて空輸されてきたと思われる資材が置いていました。今年の春に来たときは荒れた登山道に足をとられながらでしたが、今回は、立派に整備された登山道を気持ちよく歩くことができました。一部完成していないところもありましたが今年中には完成するのではないかと思ってきました

■晴れぬ屏風岳

屏風岳に到着しました。天気は晴れることはありませんでした。周辺の写真を撮り終わると目的の南屏風岳へと向かいました。南蔵王の鞍馬を歩きひたすら山頂へと向かいました。霧と風、相変わらず止んだり降ったりする雨をしのぎながら歩き続けました。燃える蔵王の山を見ることもできず、只、黙々と登山道を歩くことになりました

  
■岩陰で休憩南屏風岳

歩き続けて3時間、目的地の南屏風岳に着いたのが午前9時を回っていました。天候が災いしたことと写真を撮りながらだったので余計に時間が経ってしまいました。残念ながら不忘山を眺めることができませんでした。岩陰に隠れながら休憩をとりました。昼食にはまだ時間があったことから持ってきたバナナとチョコレートを食べました。相変わらず風が強く汗ばんでいる身体も冷えてきました。秋の山は冬山に豹変することを念頭において登らなければと思いました。20分位の休憩時間をとった後に戻ることにしました。

  
■3人グループの登山客

途中、数組の登山グループに会いました。この天候の中ご苦労さんと思いながら自分のことはさておいて見送りました。芝草平で小休憩していると若い3人の男性グループに会いました。これから不忘山へ行き白石スキー場まで行くと言っていました。南蔵王の縦走で同じルートを通ることのないコースで羨ましく思いました。刈田岳と白石スキー場登山口へそれぞれ車を置いて登ってきたと言っていました。複数の登山であればそういうこともできるのにと思いました。去年の春、蔵王エコーラインから不忘山まで往復したことがありました。その時は時間もさることながら体力的にも大変な思いをして歩きました。南蔵王のように4つの山を制覇しながら縦走するコースは体力的にも強い人で無いと大変な思いをすると感じました。二人以上の登山であれば効率的な登山ができると思いました。単独登山は危険を伴うばかりか効率的な登山で無いかもしれません。

■刈田岳が見えたエコーライン

南蔵王登山口が近づいてきた頃には太陽が顔を出し始め天気も回復してきました。霧の晴れ間から見える蔵王の紅葉は赤と黄色、緑のコントラストで素晴らしい景色でした。歩いてきた登山道を振り返ると前山が見えました。烏帽子岳も見えました。エコーラインを走る車の音が聞こえてきました。行楽客の車で渋滞していました。駐車場へ着く頃には雨も上がり太陽が差し込んできました。山登りは晴れた時に限ると実感しました。

■ペンション&レストラン『峠』の白石うーめんかもそば

蔵王エコーラインの入り口にある『峠』に寄りました。
評判の手打ちそばは既に売り切れたと言っていました。いつも食べる手打ちそばを諦め「白石うーめんかもそば」を食べてきました。何度か訪れていた『峠』で白石うーめんを食べるのは初めてでした。峠に泊まった時の鴨鍋は絶品でしたが白石うーめんかもそばもスープが美味しくたまに食べるうーめんの醍醐味を味わってきました。旬の舞茸てんぷらも食べてきました。自家製のきのこと大根の付け合せも食べてきました。食事を終えた後、おかみさんに誘われて、荘地内のきのこの生える場所に案内されて思いがけずにきのこを採ることができました。瞬く間に袋いっぱいに採ったきのこでした。我が家の食卓に並べられたのは言うまでもありません。

今回の南蔵王は天候が不順で大変でしたが、垣間見ることのできた蔵王の紅葉、雨の蔵王もまた素晴らしい思い出になりました。次回訪れる時にはぜひ青空を見せて欲しいと願わずはいられませでした。来月には蔵王エコーラインが閉鎖されます。蔵王山麓に魅せられた私です。冬季間に入る前にもう一度蔵王にきたいと思っています。

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