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冬の蔵王山に魅せられて(06.02.19)
2月19日は雲ひとつ無い快晴に恵まれ自宅から蔵王連峰の稜線がくっきり見えました。この天気を逃すまいと蔵王へ出かけることにしました。とは言っても冬山登山をする計画は無く蔵王高原で写真を撮る目的で行くことにしました。
■ワカサギ釣りの釜房湖・蔵王連峰を湖面に映して

国道286号線の釜房ダムから蔵王へと向かいました。
釜房湖では蔵王連峰が湖面に映り絵を見るような素晴らしい景色に魅了されました。また、早朝からワカサギ釣りをしている人もいて雄雄しい蔵王連峰の大自然を目の前にして釣りをしていることに羨ましくさえ思いました。川崎町を経由ですずらん峠を越えて蔵王へと向かいました。

■「澄川行」のバスに乗車して

蔵王高原に行く予定が遠刈田温泉郷の町営駐車場前を通ったところ、「澄川行」と表示しているバスが駐車していたことからすみかわすキー場まで行き山の写真を撮ることに変更しました。予約制のバスのため運転手に尋ねたところ空席があるので大丈夫ということでした。運がよければ雪上車に乗り蔵王の樹氷を見ることができると期待しました。駐車場からスキー場までは約30分の乗車時間で雪景色を見ながら蔵王エコーラインを上っていきました。

■すみかわスノーパーク・雪上車

早速、スキー場に着いて雪上車の空き状況を尋ねたところ、生憎、満席で乗ることができませんでした。スキー場に到着したのが午前10時30分頃でした。駐車場まで戻るバスの時刻は一番早くても午後1時10分発ということでした。出発まで時間があったことから何をして過ごそうかと考えました。取り敢えずスキー場周辺の風景を写真に収めリフト券のチケット売り場へと向かいました。

■第1リフトから第3リフトまで

スキー場には第1リフトから第3リフトまであることからリフトを乗り継ぎできるだけ高い山へ行きそこで写真を撮ることにしました。リフトのチケットは殆どスキー客が利用することから上りの片道切符で帰りは歩くことになりました。バスの出発時間もあることから余裕を持った行動をとることにしチケットは4時間券(2,500円)を購入しました。帰りのバスは午後4時10分に予約をして第1リフトへ向かいました。リフトでは全員がスキーをする人たちで私のようにスキー以外に利用している人は誰もいませんでした。
第1リフトから第2リフトへと乗り継ぎ最後の第3リフトへと向かいました。リフトを乗り継いで行くと山の様子は一変しました。

■第3リフト

第3リフトはスキー客の中級から上級者用として3つのコースがありました。一つは観光ツアーコースといってすみかわスノーパークの最長コースで、天気の良い時は烏帽子岳を見ながら観光気分で滑ることできるという案内でした。更に運が良ければカモシカに出会える場所ということでした。二つはあとみゲレンデBコースといって新雪が降った日は極上のパウダースノーがゲレンデ内で味わうことができ、最後の一つはあとみシャドーコースといって全長500mの天然のパイプコースになっていました。
私は観光気分に浸れる観光ツアーコースで時間をかけてゆっくり下りることにしました。

■第3リフト付近から刈田岳・熊野岳・烏帽子岳を眺望

第3リフトを左へ登ると緩やかな斜面の続く観光コースに出ました。
刈田岳へ通じる第3リフトの周辺を暫く散策しました。
スノーシューをつけた単独の登山客に会いました。熊野岳山頂まで行ってきたと言っていました。冬山の単独行動ですから相当ベテランと思いました。年齢は70歳で日本百名山を殆ど登ったと言っていました。山岳のグループに所属していて3月上旬には不忘山に登ると言っていました。一度は冬山に登ってみたいと思っていたことから興味津々で話を聞いていました。途中、緩やかな観光コースの分岐点で分かれました。

■雪上車が通る

こちらもいよいよ単独行動ですがスノーボーダー達のコースでもあることから安心して下りることにしました。途中、烏帽子岳の写真を撮るなど山の風景を楽しみながら下りました。
蔵王の山にキンコンキンコンという音が響いてきました。雪上車に乗って樹氷見学するモンスターという車両が通る知らせでした。雪上車が通るためスキー客へ注意を促す警告音でした。去年、雪上車に乗って樹氷見学をしたことを思い出しました。1回目は猛吹雪に会い樹氷をゆっくり見ることができず、2回目は刈田岳山頂にある刈田岳非難小屋まで行き、樹氷は勿論のこと風雪で凍った馬のシッポやお釜を見ることができました。山の天気は変わりやすく、今日のような青空の見える中で見学できる人は余程運が良い人と思いました。

■中央コースを散策、刈田岳・熊野岳を眺望

約1時間、第3リフトの乗り場へ到着しました。まだ時間があったことから再び第3リフトへ乗りあとみシャドーコース全長500mを下りていくことにしました。今度は第3リフトの右へ登りました。途中、中央コースの表示があり少し登ってみることにしました。遠く熊野岳や刈田岳がよく見えました。青い空に浮かぶ山々は素晴らしく感動的でした。10数名の登山グループに会いました。冬山登山の重装備をしていて刈田岳山頂登山と思いました。  

■ゲレンデハウスの天ぷらそば

暫く散策した後、ゲレンデハウスへ戻ることにしました。
早めにハウスへ到着したことから午後4時10分の予約のバスをキャンセルし午後3時10分発のバスに乗ることにしました。出発時間まで間があったことからレストハウスで食事をすることにしました。昼食はパン1個だったことから天ぷらそばを食べて腹ごしらえをすることにしました。冬山の温かいそばの美味しさは格別でした。

■樹氷を見学したご夫婦と・・・

バスは、すみかわすキー場を定刻どおり出発しました。
隣に座った千葉から来たというご夫婦と話をしながら駐車場へ戻りました。
その方の話では樹氷見学は2ヶ月前に予約したと言っていました。雪上車で刈田岳山頂まで行き樹氷とお釜を見てきたそうです。飯豊連峰なども見えて素晴らしい感動の大パノラマと樹氷だったと言っていました。山の天候で今日ほど良い天気は無いと話をしました。
■蔵王連邦の夕暮れ

釜房湖経由で蔵王連峰に暮れる夕日を見ながら帰ってきました。
夕暮れの中でワカサギ釣りをしている人もいて沢山釣っているだろうなと思いながら家路へと急ぎました。
 
                蔵王山 ボーダーの声が広がりて 若き思い出写す我にて

                  雪山に 身を委ねつつ蔵王にて 写真を撮る手しばし休めん
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