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蔵王エコーラインの雪壁・刈田岳登山とお釜(06.04.15)
4月15日、仙台から蔵王連峰が見えたことから一足早い蔵王エコーラインの雪壁を見る予定で出かけてきました。途中、286号線沿いの釜房湖とみちのく湖畔公園に立ち寄り蔵王連峰の写真を撮ってきました。

エコーラインの宮城蔵王スキー場すみかわスノーパークまでは道路に雪が無く順調に車を走らせることができました。その先は冬期間閉鎖されていて通行止めになっていました。

■雪壁に圧倒されて

すみかわスノーパーク駐車場に車を止め通行止めになっているエコーラインを歩くことにしました。暫く歩くと除雪でできたエコーライン両側の雪壁は5メートル以上にも達し覆いかぶさるような感じで圧倒されました。すみかわスノーパーク付近の雪壁はいくらか黒ずんでいて山の高低差により雪質も違って見えました。

■不帰の滝と登山客

駒草平を過ぎて大黒天付近で登山グループ数名に会いました。刈田岳登山で最短距離のコースを登っていくようでした。また、エコーラインの途中でスキーを履いた登山客に会いました。刈田岳まで行くためすみかわゲレンデから登ってきたと言っていました。エコーラインをとぼとぼと歩くよりもスキーを履いて直登した方が時間もかからず、少々きつくても帰りは一気に滑り降りることができると羨ましくさえ思いました。

■残雪の刈田岳へ

雪壁を見る目的で蔵王にきたところお天気も上々で遠く刈田嶺神社が見えたことから予定を変更し刈田岳まで登ることにしました。時計を見ると時間もたっぷりあり少々時間がかかっても大丈夫と思いながら行くことにしました。唯一気がかりなことは長靴による登山でした。冬山なのでしっかりとした装備のもとで登山すべきとでしたが勢いに任せて行くことにしました。
エコーラインを登っていくにつれ雪も深くなり雪壁も一段と高く真っ白な雪が印象的でした

■刈田岳料金所分岐点付近の除雪作業

エコーラインを歩いていくと遠くからブルドーザーの唸る音が聞こえてきました。
4月28日のエコーライン開通に向けて除雪作業が急ピッチで進められていました。冬の積雪が10メートル以上にもなるという蔵王連邦はまだ雪が深く、数台のブルドーザーがけたたましい唸りをあげて除雪していました。
私が行ったときは刈田岳料金所の分岐点まで開通していました。
今日のように天候が良ければ作業も急ピッチで行われると思いつつ、山の天候は変わりやすいことから尚更大変と思いました。春の行楽シーズには雪壁の回廊に感激しながら簡単に通りますが、こうして開通のために働いている人もいるということを考えれば観光も楽しいかと思いました。
除雪している作業員の方に「お疲れ様」と挨拶を交わし刈田岳山頂へ向かいました。

■刈田岳避難小屋

料金所付近から刈田岳非難小屋までは蔵王の樹氷を見るために雪上車が通った道が踏みしめられていて長靴でも難なく歩ける状態でした。本当は長靴ではなくアイゼンとカンジキ等の準備をするなどして登るべきで雪山を甘く見てはいけないと反省したところでした。
雪のないシーズンは料金所から刈田駐車場へ行きそこから刈田岳へ登ることになりますが、料金所から一気に刈田避難小屋経由で刈田岳山頂へ登ることができました。周りは白一色で目印も無いことから雪上車の跡を辿りながら登っていきました。時折、突風が吹く中滑らないようにと細心の注意を払いながらの登山でした。

■凍りついたお釜

最初に着いたのが刈田岳非難小屋でした。避難小屋の前を過ぎると視界が開けお釜を見ることができました。遠くには熊野岳も見ることができました。お釜の湖はまだ厚い氷に覆われていました。春とはいえ厳しい冬の季節を過ごしてきたお釜の姿を感動しながら見てきました。

■刈田嶺神社と山頂から見たお釜

避難小屋から刈田嶺神社へと向かいました。無事登山できたこととこれから何度か訪れる蔵王連峰に感謝し刈田嶺神社へお参りをしてきました。

真っ黒に日焼けした登山客が一人登ってきました。アイゼンとカンジキを背負いながらやってきました。これぞ冬山登山の模範と思いながら事故も無く登山できたものの無防備な自分を恥じました。

帰りの登山道は太腿も痛くなり日頃の運動不足を反省しながら慎重に歩いてきました。遠くにブルドーザーの音が聞こえてきた時は何となくホッとしました。

今日は予定外の行動でしがこの時期に刈田岳へ登山ができたことへの嬉しさで一杯でした。これも天候が良かったことが幸いした結果でお天道様に感謝しました。
蔵王連峰に魅せられた私ですが、4月28日のエコーラインの開通、山開きを楽しみにしています。今年も色とりどりの高山植物が咲き乱れる蔵王連峰に足を運んでみたいと思っています。
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