結婚記念日と
     初めてのトレッキング(鍋倉山
1,100m
  (2003.6.15)
◆『ゴヨウツツジとサラサドウダントレッキングコース』

 6月8日にリゾートパークオニコウベ主催の『ゴヨウツツジとサラサドウダントレッキングコース』のイベントに参加した。
 イベントは、いろいろな特典つきで、ガイドやキャビンの乗車、弁当、温泉まで付いた企画であった。
 今回参加した理由は単純で、5月30日のNHKのローカルニュースで、鬼首のゴヨウツツジの紹介がされていて、そのニュースを見て可憐な白い花の写真を私のホームページに掲載してみてはどうかなと思った。
ゾートパークオニコウベというところが企画していることを知り、早速、ホームページを検索した。インターネットの良いところがこの辺にあり、初日のトレッキング模様がゴヨウツツジの写真入で綺麗に掲載されていた。

◆事前準備が大変!!

 トレッキングの申し込みをした際、準備などについていろいろと問い合わせをした。
 主催者側の話では、残雪もあり、なおかつ、足場が悪いところもあることからトレッキングシューズがあればベターと言われた。また、山歩きなので長袖を着て雨対策のために雨具や帽子なども準備した方が良いと言われた。
 初めてのトレッキングであったので事前準備が大変だった。
 家内と話をしこれからの二人の健康のためにも時間をみつけて山歩きをしようという結論に達し、早速、トレッキングシューズを購入することにした。
 このシューズを選ぶにも苦労をした。選ぶコツとしては、爪先がシューズの先に当たらない方が良く、少しつま先の指が動かせる程度の余裕があり、シューズを履いて全体に痛いところが無いことが大事ということであった。しかし、履いたことのないシューズのために違和感があり、これで良いのかといろいろと履き替えをしながら決めた。また、友人からの進めもあり、折角、準備するのであれば、雨が滲み込まないゴアトレッキングが良いと言うことで、少々、値段が張ったがそれを購入することとした。

◆胸がワクワク!当日の朝!!

 いよいよ、トレッキングの当日、朝5時に起き、家を出たのが、5時30分だった。
 現地集合ということで、少々、時間に余裕を持っての出発だった。お天気は朝もやに煙る国道を北上したが、陽が高くなるに従い雲間から太陽も顔を出し上々のトレッキング日和となった。現地に着いて、早速、真新しいトレッキングシューズに履きかえた。駐車場に入ると今日のイベントに参加をするメンバーと思しき人々が準備に怠りなかった。周りの人たちを見てみると何回か山歩きの経験がありそうな方ばかりで、私たち二人は初めて経験する新入生と直ぐわかるような井手たちで気がひけた。参加者は、約20名位と多くいて小学生からご年輩の方までと年齢幅も広かった。そして、ご夫婦連れも結構参加していた。

◆いよいよ行動開始!!

 先ず、テレキャビンで一気に1,100mの鍋倉山に登りそこから現地まで、約2時間コースのトレッキングだった。新緑の自然の中にどっぷりと浸り、オゾン一杯の原生林のぶな林を歩いた。ウグイスの鳴き声が、時おり森にこだまし、シーンと静まりかえった自然の中に身を任せている自分を発見し、なんと素晴らしい時間だろうと感動した。トレッキングコースと名を打ったイベントであることから、ハイキングとは少しグレードが高く約40度位の傾斜を登ったり下ったり抜かる道に足をとられたり、残雪を踏みしめて歩いたりと、相当、体力を必要とするコースだった。途中、何度か地面にへばりつきたくなるような感じがしたがどうにか目的地に着くことができた。
◆可憐で上品な『ゴヨウツツジ』(五葉躑躅:別名/シロヤシオ・マツハダ)
 
 ゴヨウツツジは、予想していたよりも大きな木だった。時には、高さが4mから6mくらいにもなるという。東北から近畿、四国にかけて太平洋側の山地の主に岩場に咲くという。鬼首のゴヨウツツジは山の尾根伝いに咲いていた。そして、初めて見るゴヨウツツジの群生地は木が曲がり、幹の方には枝もなく風雪に耐えて育ってきた雰囲気があり見慣れない光景に自然の厳しさを垣間見た気がした。
 ゴヨウツツジは小さくて可憐で上品な真っ白い花であった。葉は枝先に5個輪状についていて緑が美しかった。葉の周りには赤茶けた縁取りがされているものもあり、成熟する前の初々しい葉がこうなるのかと思った。下から見上げるような大きな木であったことから上から全体を見ることができたらまた違ったゴヨウツツジを見ることができるのではないかと想像した。極、普通のツツジしか見たことがない私にとって新鮮で感動するものがあった。

◆更科染めの『サラサドウダン』(更紗灯台:別名/ツリガネツツジ・釣り鐘躑躅)

 サラサドウダンを見るのも初めてだった。
サラサドウダンは、ツツジ科の一種で淡紅白色をした花で下向きに咲くという。花冠の模様が更科染めのように見えるためこのような和名がつけられたという。別名「つりがねツツジ」とも言われているそうだ。確かにサラサドウダンは、釣り鐘の形をしていて、ふっくらとした丸みをおび、花の根元は白く、花の先にいくに従い紅色に変化し、まさに、更科染めをしたような縮れた雰囲気のある花であった。このサラサドウダンも大きな木であった。

◆鬼首温泉で疲れを取

 
帰りは、鬼首温泉の『目の湯』という温泉に寄った。これも、イベントにセットされたものであった。
 トレッキングした後の温泉もまた格別であった。何回かお風呂に浸かりながら、ふくらはぎや太ももを揉み、丹念に疲れを取る運動をした。家で風呂にはいるときは、カラスの行水であったが、今回ばかりは、一気に疲れを取ろうと、約1時間くらいはいっていた。

◆『結婚記念日』のイベントにしよう!!

 今回のトレッキングコースに参加してもう一つの大きな思い出を作ることができた。    
 『6月7日』は私たちの結婚記念日であったが、家内ともどもすっかり忘れていた。
 トレッキングへ参加した6月8日、国道108号線を鳴子方面に向けて走っていた時である。東京に住んでいる二人の子供の話になり、それに関連してふと思い出したのが、6月7日は私たちの結婚記念日であった。今まで、自分たちの誕生日さえ忘れてしまうこともあったことから、結婚記念日も忘れて仕方がないとお互い笑いあった。   
 「今日のトレッキングは、二人だけの『結婚記念日イベント』にしよう。」と話をした。

◆これから・・・

 今回のトレッキングイベントに参加するため、いろいろな偶然があった。
 自宅にいるときは良くNHKのニュースを見ているがこの日もたまたま早く帰っていた。
 先ずNHKのニュースを見たことが参加のきっかけであったし、私が自分のホームページを開設していなければゴヨウツツジを見に行こうと計画を立てることも無かっただろうと思った。そして、トレッキングの経験やトレッキングシューズの購入も家内と山歩きの約束も無かっただろうと思った。
 これからも家内と一緒に山歩きができたらと思っている。
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