店主の気合、『ラーメン国技場』のこだわりが見えて・・・。
                                   (2003.9.7)

■期待に胸ふくらませて、初めての『ラーメン国技場』へ・・・
 
9月3日に誕生した東北初のラーメン専門の集合施設『ラーメン国技場』に行ってみた。
 ラーメン好きの私にとっては、全国から選ばれたラーメンをいながらにして食べられることに、何ともいえない魅力を感じていたので、時間をかけても全店舗を制覇したいと思っている。


■車よりも電車がベター!?
 
駐車場も完備しているということであったので車で行った。駐車代金は、20分で100円というから、普通の駐車代金とあまり変わらないと思った。ラーメンを食べるために駐車代金を払ってまでもと思ったが、駐車代金を払ってまでも食べる価値があるに違いないと納得した。地下鉄広瀬通駅から、歩いて10分程度の距離にあることから、車で行くよりも電車を利用した方が、よりベーターかもしれないと思った。急ぎでない方や遠方から来る人以外は、地下鉄を利用し、たまには、一番町通を歩いてウインドーショッピンするのも良いのではないかと思った。
 集合施設のラーメン店は、全て1階にあることから、2階以上は、駐車場になっていた。
駐車場の中は、ラーメンのスープの匂いが充満していて、早く、美味しいラーメンを食べたい気分にさせられた。


■混む時間帯を避けて・・
 
開店間もないこともあり、昼食時間帯は、相当、混むのではないかと思い、開店時間の午前11時には店に入るようにと早めに行った。開店30分前には店に着いたが、既に、店の前は、カラーコーンの誘導でお客様が整然と並んでいた。1階の玄関前は、一杯のお客様で埋め尽くされ、階段にも並び始め、終いには、ビルの上階までお客様を誘導するということで、警備員は、盛んにエレベーターを案内していた。

■国技場のディスプレイ
 
『ラーメン国技場』仙台場所ということで、至るところが相撲の国技館をイメージさせる作りになっていて、『満員御礼』『ラーメン国技館』等と書いたのぼりが立っていた。また、店の名前が書いてある看板には、行司の持つ軍配が飾られ、何処の店が、一番繁盛しているのか、勝負の行く末を監視しているようだった。
 国技場に入ると、中央が通路になっていて、両側には、それぞれ店舗になっていた。入り口の直ぐ左側には、店主の手形の色紙があり、天井を見上げると、土俵の上の吊り屋根風に作ったディスプレイが施されていた。
■いよいよ開場
 
午前11時、『ラーメン国技場』は、開場した。
 待っていたお客様は、それぞれにお目当ての店があるようで、一目散にその店の前に並ぶ姿があった。
 私は、正直、何処の店でも良いと思っていた。しかし、パンフレットを見ると、店のこだわりのコメントと麺の太さやスープの濃さなど、店主が腕によりを掛けて作ったこだわりの味を持っているようで、事前に食べたい店を探し出す楽しみもあった。

■何処のラーメンを食べようか
 
何処の店の前も、沢山の人が並んで待っていた。私の目から見ると、『山神山人』『一文字』という店の前に並んでいる人が多い気がして、主体性の無い店の選び方であったが、取り敢えず、今回は、『山神山人』という神戸のラーメンを食べることにした。
 
■売上管理システム導入!?
 
何処の店も食券を購入するシステムになっていた。
 ラーメン総合施設をオープンさせたオーナーが、店の売上高に応じた番付を発表し、売上下位の店は、1年で入れ替させるという厳しい決まりを設けたということを報道で聞いていた。食券の自動販売機は、オンラインで接続され、オーナーは、店の売上状況を容易に把握できる売上管理システムを導入するための均一性を持たせた取り組みなのかと思った。
 それにしても、前代未聞の厳しい開店と度肝を抜いた。最初からこのコンセプトを知って出店した店だからこそ、自分の店に誇りを持ち、何処の店にも負けない気合のこもったラーメン作りに励んでの開店と思った。同時に営業の厳しさを垣間見るとともにお客様あっての店というサービスの原点を見た気がして感心した。


■店主の凄いこだわりの心意気!!
 
そう言えば、開店2日目にして、「スープの出来が悪かったため、作り直しております。誠に申し訳ありません。本日の開店は五時以降の予定でございます。店主」という貼り紙をしていた店があったということを聞いた。
この店の家元は、カリスマ店主としてマスコミにも良く登場する人物という。宮城県白石生まれの人で、まさに、地元に凱旋してのオープンという。スープの出来が悪いといって作り直し、営業時間を遅らせてまで味を追求する精神が、お客様に大人気のラーメン店として、ここまで築き上げたのかと思った。しかし、「スープの出来が悪かったため作り直している…」ということを聞いたときは、今まで、こういう店の話を聞いたことが無かったので半信半疑だったが、確かに、店の前には、何ヶ所もお詫びの張り紙がしてあったという。。それにしても、これぞ職人気質と感激もし、店主のみならずスタッフの苦労も並大抵ではないと思い、激励せずにはいられなかった。そういうラーメンを食べられるお客様、勿論、私自身もそうであるが、感謝しなければと思った。


■いよいよ『山神山人』のラーメン
 
話が大分それたが、『山神山人』のラーメンでは一番高い特性盛950円を注文した。
 特性であるから、朝採りのねぎ、極上の柔らかいとろけるようなチャーシュー、じっくりと煮込んだ煮卵、真ん中には、何か入れた味噌(?)が少々添えられていた。
 この店のパンフレットを見ると、「六甲山系の天然水を使用した極細麺に神戸産食材を活かした具、コラーゲンたっぷりのスープとの組み合わせで兵庫に旋風を巻き起こしている。関西流豚骨の伝説が東北初上陸。次なる伝説の誕生か?」と書かれていた。
 私の説明を要するまでも無く、ラーメンは、パンフレットのとおりであるが、食べてみてその味わいが実感できた。行列のできるラーメンには間違いないと思った。

■帰りには、老舗の寿司をおみやげに
 
ラーメン国技場には、ラーメン専門店の他に、東京の老舗寿司店「美登利寿司」がオープンしていた。この寿司は、地元宮城県のヒトメボレを使用しているという。宮城に住んでいるものとしては、有り難いことで頭の下がる思いがした。
 早速、「穴子寿司・鯖の棒寿司」を買って来たが、これもまた美味しい寿司だった。穴子の柔らかさとタレの味、そして、脂の乗った鯖の厚味といい申し分なかった。ラーメンを食べた後に、家族へのお土産にもまた良いものと思った。


■スタンプラリーを制覇に!!
 
これから先、『ラーメン国技場』のスタンプラリーに挑戦し、抽選であるが、自分なりに勝手に、お食事券なるプレゼントをいただこうと思っている。7店舗を制覇するのは、何時のことかと思っているが、スタンプラリーの期限が切れる、2003年11月30日迄には、何が何でも全店舗の食べ歩きを敢行しようと思っている。
 仙台に初登場したラーメン専門施設『ラーメン国技場』の一ファンとして、それぞれの店のこだわりの味を求めて、食べ歩きする人物もいて良いのではないかと思った。

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