創立80周年の開幕へ出発 |
<1> 創立80周年の開幕へ出発
出席者:原田会長、正木理事長、田村九州長、杉本婦人部長、棚野男子部長、熊沢女子部長
正木 明年の学会創立80周年の勝利へ! 広宣流布の新たな前進が始まった。
ますます、お元気な池田先生のもと、われわれは先日の本部幹部会から、新しい大闘争の火ぶたを切った!
田村 その通りだ。先生は本部幹部会の席上、世界広宣流布の新時代を展望し、渾身の指導をしてくださった。
「つねに『勇猛精進」を強く決意して、前へ前へ、進んでくださる皆さま方に、まず心からの感謝と御礼を申し上げたい」と強く、強く、呼びかけられた。
全国の同志は奮い立った!
棚野 われわれ青年部が一切の先頭に立って、戦う! 断じて勝つ!
本部に新法城
杉本 栄光の創立80周年に向けて、東京・信濃町の学会本部周辺の整備も着々と進んでいますね!
原田 その通りだ。壮麗な新宝城が続々と誕生していく。
まず、このほど「本部第二別館」が堂々と完成。今月1日、竣工引渡式が晴れ晴れと行われた。
熊沢 地上7階・地下1階で、美しい、白亜の建物ですね。
正木 広宣流布の進展に伴い、ますます法人業務も多様化していく。その推進の一大センターになる。事務フロアのほかに大小の礼拝室、法話室、会議室などを備えている。
原田 さらにまた明年には「SGI世界文化センター」も完成する予定だ。
棚野 こちらは広々とした地上3階、地下1階建て。来日したSGIメンバーの会議などに使用される。
全世界へ「平和・文化・教育」の大潮流を広げゆく、重要な拠点となる。
田村 今から60年前の戸田先生の時代、学会には東京・西神田の小さな本部しかなかった。数十人も集まれば、仏間は、いっぱいになった。
正木 今日の、これほどまでの学会の大発展! 誰一人として、想像すらできなかった。すべては、池田先生が「死身弘法
原田 その通りです。日蓮大聖人の「広宣流布」の御聖訓を現実の上で実現されたのは、池田先生でいらっしゃる。
先生こそが、日蓮仏法の正義を世界中に証明されたのです。それほど偉大な、どれほどありがたい師匠であられるか。
創大も大発展
熊沢 池田先生が創立された創価大学も、2021年の開学50周年に向かって、ますます大発展しています。
今月8日には「大教室棟」と「タゴール広場」が誕生しました。
棚野 私も卒業生の一人として嬉しいかぎりです。先日、さっそく見学してきました。
大教室棟は、1階が448席の大食堂と120席のテラス。2階に493席と369席の二つの大教室を備えています。
正木 この大教室棟に隣接するのが「タゴール広場」だ。
インドの詩聖タゴールの像が設置され、学問に励む学生たちを見守っている。
杉本 このタゴール像は、高さ3b(台座の高さ2.3b)。
有名なインド文化関係評議会から寄贈されたものですね。
棚野 今から15年前の1994年11月、同評議会のデサイ長官(当時)が創価大学を訪れた折、記念講堂に立つ、ユゴー、トルストイ、ホイットマンの像に感銘。
「アジアの象徴として、タゴールの像を、ぜひ創価大学に」と強く希望されたのです。
私は当時、大学2年生だったので、よく覚えています。
田村 本当に素晴らしい!
創価大学には、創立者・池田先生が世界に開かれた「英知の連帯」の力が、キャンパスのそこかしこに脈打っている。
まさしく創立者が示された通りの「人類の平和を守るフォートレス(要塞)」へと大発展している。
杉本 そして、池田先生の偉業を讃える、世界からの顕彰!
今月4日には、韓国の名門・弘益
20年前から交流
棚野 弘益大学と創価大学との交流は、今から20年近く前に、さかのぼります。
創価大学のハングル文化研究会の学生数人が「韓国の学生と交流したい」と、同大学を訪問したのが、はじまりでした。
熊沢 授与式のために来日された、金完哲
創大の学生は、その後も毎年、韓国を訪れ、真心の交流を重ねてきました。
棚野 当時、弘益大学の総長だった李勉榮
大学の教職員にも「この学生たちの真摯で誠実な姿を見習うべきだ」と繰り返し語っておられたという話です。
正木 さらに2001年1月、創価大学と弘益大学が学術交流協定を締結。
同年3月の創大卒業式には、李理事長も出席し、池田先生との出会いを果たされた。
原田 こうした長年の交流の末に、李理事長は確信された。
「世界中を探しても、このような素晴らしい学生を育成する大学は、創価大学以外にない」と。
そして大学の厳正な審議と決議をもって、池田先生への「名誉文学博士号」の授章が決定したのです。
「傑出した貢献」
田村 今回の御受章で、世界の大学・学術機関から先生に贈られた名誉学術称号は「259」にものぼります。
「世界一」です。前人未到の大壮挙です(大拍手)。
田村 金総長代行も「池田博士が世界で最も卓越した指導者として尊敬を受けている方である証しです」と、心から讃嘆しておられましたね。
杉本 さらにまた、中国の名門・西安理工大学も、池田先生への「名誉教授」称号の授与を決定。このほど、決定通知書が届けられました。
熊沢 同大学の劉凱
原田 まさしく今、先生の「人類史的な大偉業」を、全世界が、こぞって讃嘆している。
我々は戦おう! 広宣流布の新時代の建設へ! 堂々と勝ち進もうではないか!
(2009. 9.14. 聖教新聞)
<2> 学会は御書根本で前進
出席者:原田会長、正木理事長、田村九州長、杉本婦人部長、棚野男子部長、熊沢女子部長
杉本 この秋、学会伝統の教学試験が開催されますね。
正木 今回は「教学部初級試験」と「青年部教学試験3級」を合同で実施。統一の試験問題になります。
壮年、婦人、青年の各部をあげて、研鑚に取り組んでいく。
棚野 詳細は、先日の聖教新聞(10日付)に発表された通りです。
開催日は、11月29日(日)。
出題範囲は、@「報恩抄」「乙御前御消息」「四条金吾殿御返事」の御書3編、A「池田名誉会長講義 勝利の経典『御書』に学ぶ」、B教学入門。
教材は全て「大白蓮華」10月号に収録されます。
熊沢 受験の申し込みは、今月30日(水)までです。
女子部では、さっそく学習会を準備している地域もあります。みなで真剣に学び合っていきます。
原田 無事故、大成功の試験にしてまいりたい。私も受験者の皆様の健闘を毎日、真剣に祈ってまいります。
また講義を担当される皆様、役員として陰で支えてくださる皆様には、大変にお世話になります。本当に、ありがとうございます。
学会精神の骨髄
正木 教学は、学会精神の骨髄だ。三代会長のもと、学会は「御書根本」で、日蓮大聖人の仰せ通りに仏法を実践してきた。
だからこそ各人が宿命転換を成し遂げ、幸福を掴んできた。「世界広布」の御聖訓
田村 その通りだ。戸田先生が戦後、広宣流布の戦いを開始された時、最初に全力で取り組まれたのも、教学だった。
正木 学会は戦時中、ほとんどの幹部が軍部権力の弾圧に屈して退転した。戸田先生は、その原因について、こう断言された。
「皆、教学なきゆえに、信心がわからず、臆病になり、法難に負けてしまった」と鋭く喝破なさった。どれほど教学が重要か。
原田 池田先生もまた、若き日から誰よりも真剣に、教学に取り組んでこられた。
教学の資格も、昭和26年5月の「助師」から始まり、昭和29年5月の「教授」に任命されるまで、一つ一つの試験を受けながら、研鑚を重ねられた。
杉本 有名です。当時の先生の日記を拝読すると、毎日のように、研鑚した御書の一節を冒頭に書き留めておられます。
棚野 たとえば、昭和25年10月13日の日記には、こう綴られています。
「戦いは、毎日激烈を極む。唯
仕事も大事、而
原田 先生は当時、戸田先生をお守りするため、連日連夜、仕事に、学会活動に、激闘を重ねておられた。
その中で、戸田先生が「剣豪の修行のごとく」と仰った通りの真剣勝負で、教学を研鑚し抜かれた。「行学の二道」の実践の模範を示されたのです。
師弟の講義
田村 戸田先生が池田先生に、万般の学問を個人教授された「戸田大学」も、根本は御書講義だった。
「当体義抄」などの諸御抄を厳しく講義された。
杉本 当時の師弟の講義についても、池田先生は折々に教えてくださっています。
――戸田先生から、ささやかな修了証書をいただいた時、私は「宝にします」と申し上げた。
すると戸田先生は、ニコッと微笑まれ「そのうちに、大作は、世界から表彰されるような男になるよ」と仰った――と。
正木 恩師との不二の語らいを述懐されながら先生は、こうも語られた。
「今、戸田先生が言われた通りになった。すべては、広宣流布の師匠に我が身を捧げた福徳である」と、深く、深く、感謝しておられた。
原田 今まさしく、全世界が、こぞって池田先生を顕彰している。まったく不思議です。
広宣流布の正しい師匠と共に「行学の二道」に励む人生が、どれほど福徳に光り輝いていくか。先生は歴史に厳然と示してくださったのです。
人材育成の好機
杉本 そしてまた、池田先生は、どの地にあっても、教学の研鑚を通して人材を育てられました。
盤石な広宣流布の組織を築き上げてこられました。
田村 その通りです。「2月闘争」「大阪の戦い」「山口開拓指導」――先生の連戦連勝の指揮の根本も、教学でした。
熊沢 当時、池田先生の講義を受けた方々は、50年以上たった今なお、その感動を鮮烈に覚えておられますね。
原田 先生も青年時代の講義を、こう述懐しておられる。
「毎回毎回の講義は必死であった。真摯に研鑚に励み、題目をしっかり唱え、満々たる生命力で臨んだ」と語っておられる。
田村 われわれ幹部が率先することだ。同志の成長と幸福を真剣に祈り、全魂を込めて講義にあたってまいりたい。
正木 とりわけ、この秋の教学試験は「人材育成」の絶好のチャンスだ。
各部が団結して、教学の研鑚に全力で取り組もう。創立80周年の勝利を決する「新しい人材」を、陸続と育てようではないか。
実践の中で学べ
熊沢 池田先生は、教学の重要さを繰り返し強調しておられます。
青年部に対しても「戦いのなかで徹して学ぶことだ。学ばざる者は卑しき心の持ち主だ。教学は、学会の骨髄であり、慈悲と哲理の武装なくして広宣流布はないからだ」と指導しておられます。
原田 まったく、その通りです。
学会の「実践の教学」を真剣に学ばず、おろそかにした連中!
皆が皆、退転、転落していったじゃないか。
正木 あの極悪ペテン師の山崎正友! 教学どころか、ろくろく勤行もしていなかった(笑い)。
田村 それに、山崎の「一の子分」だった原島! とにかく酒乱。
御書講義でも、酒くさい息を吐き散らすわ。酔っぱらって、同じ話を何度も繰り返すわ。醜態を晒し抜いていた。
棚野 二人とも、最後は落ちぶれ果てて、無残きわまる末路だった。山崎は、合計20件もの裁判で大敗北だ。
原田 ともあれ、広宣流布に戦うなかで御書を心肝に染めてこそ、信心の盤石な土台ができる。教学試験も、そのためにある。
正木 受験者の皆様には、最後まで立派に挑戦していただきたい。
大成長の歴史を刻めるように皆が応援し、大成功の教学試験にしようではないか。
(2009. 9.17. 聖教新聞)
<3> 池田先生の理念が世界をリード
出席者:原田会長、正木理事長、田村九州長、杉本婦人部長、棚野男子部長、熊沢女子部長
熊沢 今月26日、池田先生がアメリカの名門ハーバード大学で講演されてから、18周年を迎えます。
杉本 ハーバード大学といえば、調査機関の「世界の大学ランキング」で不動の第1位に輝く大学です。
棚野 同大学出身のアメリカ大統領は8人。教授のノーベル賞受賞者は40人以上。
まさしく「世界一」の最高学府だ。
熊沢 そのハーバード大学で、池田先生は2度のわたって講演されています(2度目は93年9月)。
棚野 先生は、世界の大学・学術機関で実に32回もの講演をされている。
なかでも、ハーバード大学での講演は世界的に有名です。
再三の招聘状
杉本 先日、発売された月刊誌「潮」10月号の「池田大作の軌跡」にもハーバード講演≠フエピソードが、克明に綴られています。11月号には、2度目の講演の模様も描かれる予定です。
正木 さっそく大反響を呼んでいる。
何しろ、国際社会に強い影響力をもつ、錚々
そうした知られざる交流のドラマが幾重にも描かれている。
田村 たとえば、ハーバード大学を代表する行政学の権威のジョン・モンゴメリー名誉教授。ハーバード大学ケネディスクール(政治大学院)の「創立の父」と讃えられた。国際行政学の泰斗
棚野 モンゴメリー名誉教授は、池田先生の講演に、ハーバードだけではなく、マサチューセッツ工科大学、タフツ大学、ボストン大学等の名門校からも、一流の学識者を多数招待された。
田村 それほどまでに、モンゴメリー名誉教授を動かしたものは、何か。それは、講演から7年前の1984年1月、東京での池田先生との初会見にさかのぼる。
棚野 モンゴメリー名誉教授は、池田先生に矢継ぎ早に質問した。ほかの同席者が口をはさめないほどの対話の応酬になった。
田村 その語らいを通して、モンゴメリー名誉教授は深く感銘し、確信していった。
「池田会長は現実主義者だ。一つ一つの発言が、しっかりと現状を踏まえている。現実と理想のバランスに優れている」と。
正木 モンゴメリー教授は、池田先生の平和提言も、むさぼるように読んでいた。SGIを中傷する雑誌があれば、猛然と抗議するようになった。
同僚の大学者たちにも呼びかけ、池田先生を招聘しようという気運が高まっていったのです。
歴史的な講演
熊沢 そして、91年9月の講演が実現したのですね。
この歴史的な講演は、今もなお国内外に強い影響をもたらしています。
原田 東京大学の市川裕教授も本年5月、聖教新聞に声を寄せておられた。
「講演で、池田会長は、革命と戦争に明け暮れた20世紀を乗り越えるためには、ハード・パワーに対抗するソフト・パワーが必要であると訴えた」
「創価の三代会長が身をもって伝えてきたソフト・パワーの精神を体現するところに、SGI運動の真髄があると思う。
その鍛錬の場は、世界中どこへいっても、対話の原点である座談会――一人の悩みを聞き、祈り励ます日常活動である」と鋭く洞察しておられた。
正木 一つの対話に、どれほど大きな可能性があるか。池田先生は身をもって示してくださっている。
先生の歴史的なハーバード講演≠烽ワた、一回の対話から結実したのです。
原田 その通りです。先生は、いずこの地、いずれの立場の人と出会っても、まったく変わらない。
相手が国家元首であっても、市井
田村 その「誠実の対話」「信念の対話」あればこそ、世界の一流の指導者が全幅の信頼を寄せている。賞讃を惜しまない。
原田 大事なのは対話だ。われわれも先生の対話の大道に勇んで続こうではないか!
幹部が最前線へ
杉本 ところで、いよいよ「青年・勝利の年」の総仕上げです。いま、全国の各地で座談会がたけなわですね。
原田 池田先生は、こう御指導された。
「拡大の力は、一にも、二にも、座談会だ。座談会で広宣流布はできるのだ。これは戸田先生の遺言であった」と断言されている。
正木 さらに、こうも教えてくださっている。
「小さな集い――ここに原点がある。座談会は、ゆっくりと座って語り合う。そうでなければ、本当のことは友の心に入らないものだ」と語られている。
熊沢 世界中の識者も、SGIの座談会運動に着目していますね。
杉本 アメリカの「平和研究の母」エリース・ボールディング博士も、その一人です。
「私は、車座になって、座談会を行っていた婦人部の方々とお会いしました。そこで私は、本当の人間の精神を感じたように思いました。家族と過ごしているような温かさを感じたのです」と感激しておられました。
熊沢 さらに博士は「互いの顔が平等に見える」「互いの話をよく聞き、互いに知り合うことができる」「心を一つにして目的へと進むことができる」など、学会の座談会こそ平和の文化の先端≠ニ結論しておられました。
正木 鋭い。座談会こそ学会の原点だ。
池田先生は、2月闘争や、大阪の戦い、それに山口闘争などでも、座談会で同志と語り合い、激励されるなかで、不滅の歴史を築かれた。
原田 今こそ、全幹部が広宣流布の最前線に飛び込む時だ。駆け回る時だ。
私自身も、生まれ変わった決意で、徹底して戦います。
田村 幹部が率先して戦う。そこに真実の学会がある。師弟がある。広宣流布の前進がある。これが方程式だ。
正木 その通りだ。だいたい、過去におかしくなって退転した連中は、皆が皆、地道な学会活動をバカにしていたじゃないか。
田村 まったくだ。組織のうえにアグラをかいて、人にやらせるだけ。自分は戦っている格好をするだけ。そういう人間には要注意だ。
原田 ともあれ、地区こそ「広宣流布の母港」だ。わが地区が発展すれば、広宣流布は必ず伸展する。
「世界一の座談会」から、新たな勝利への前進を開始しようではないか!
(2009. 9.21. 聖教新聞)
<4> 創価の言論が活字文化を復興
出席者:原田会長、正木理事長、田村九州長、杉本婦人部長、棚野男子部長、熊沢女子部長
田村 全国の同志は今、聖教新聞の購読推進に、懸命に挑戦してくださっている。本当に、ありがとうございます。
原田 聖教新聞を通して、仏法の正義と学会の真実を友に語る。どれほど尊い実践か。
「聖教の拡大」は即「広宣流布の拡大」だ。聖教新聞を、どうか、よろしくお願いします。
杉本 全国の愛読者、通信員、新聞長の皆様をはじめ、どんな時も陰で支え続けてくださる皆様あっての聖教新聞です。
正木 とりわけ、雨の日も、風の日も、聖教新聞を配達してくださる「無冠の友」の皆様! 改めて、心より感謝申し上げます。
原田 池田先生も奥様も、来る日も、来る日も「無冠の友」のご多幸を祈ってくださっている。
「私も妻も、真剣に、全国の大切な無冠の友≠フ方々が無事故で、健康であり、希望に満ちあふれた、栄光と大勝利の人生を勝ち取られることを祈っている」と真情を語っておられる。
振る舞いに共感
熊沢 「無冠の友」の皆様の誠実な振る舞いに接して、聖教新聞を愛読するようになったという方も、数多くいらっしゃいますね。
田村 先日、九州の読者の婦人が、こう語っておられた。
「聖教を購読した当初は、ちゃんと読んでいませんでした。ところが、配達員の方のさわやかで誠実な姿に接して『あの人が配っている新聞には、一体どんなことが書いてあるのか』と思って、読み始めました。今では毎日、熟読しています」という声を寄せておられた。
杉本 素晴らしい!
やはり仏法は「人の振る舞い」ですね。
原田 聖教新聞の愛読者は、学会ではない方が、とても多い。毎日、数多くの声が寄せられています。
正木 よく伺っています。先日、会社を経営する壮年から、お電話があった。
「毎日、新聞各紙から役立つ情報を集めていますが、聖教新聞が一番多いですね。とくに池田先生のスピーチが素晴らしい。不況や困難に負けないリーダーにと励まされる思いです」と声を弾ませて語っておられた。
原田 神奈川県の男性は、こう語っておられた。
「昔から多くの宗教を見てきましたが、創価学会が一番すごい。なかんずく池田先生は、何と偉大な人かと驚嘆しています。
聖教新聞を読んでいると、先生と学会の正しさが伝わってきます」と感嘆しておられた。
棚野 東北の男性は、こう力説しておられた。
「聖教新聞は記事もいいけど、写真も素晴らしいですね! 会合の写真でも、一人一人の顔がハッキリと写っていて、しかも、さわやかな笑顔。一般の新聞と比べて、格段に明るく、きれいです」と語っておられました。
杉本 聖教新聞が深く定着し「新聞といえば、聖教新聞」という地域も、全国の各地にありますね。
3分の1が購読
正木 たとえば、和歌山県・黒潮圏の長者支部。田辺市本宮町という、紀伊山地の広大な山間地の町全体に広がる支部だ。
昨年、なんと全世帯の「3分の1」を超える聖教拡大を成し遂げた(拍手)。
熊沢 私も伺いました。この本宮町では昨年6月、インターネットによる、本部幹部会の映像配信がスタートしました。
その時に合わせ、支部の皆さんが団結して聖教の購読推進に挑戦。町の約1700世帯のすべての人たちに聖教新聞を語り、600部に迫る拡大を成し遂げたのです(拍手)。
原田 すごい! 戸田先生は「日本中の人々に聖教新聞を読ませたい」と念願された。
池田先生は「世界中の人々に読ませたい」と心血を注いでこられた。その師弟の精神通りの実践だ。
杉本 この長者支部では、聖教の拡大を通して、地域広布も着実に進んでいます。
錦宝会(多宝会)の地区副婦人部長さんは、友人二人が長年の聖教愛読者。お二人とも、学会の会合に参加するのが大好きで「学会の会合は、いいね。出たら勇気がわく」と喜んでおられるという話です。
棚野 男子部も各地で挑戦しています。
東京・葛飾区の本部長は「一文一句
どこへ行くにも、聖教を持ち歩き、拡大に挑戦しています。
「活字復興の光」
正木 このほど聖教新聞のPR版(2009年秋季号)も完成した。これも存分に活用しながら、聖教愛読の輪を大きく広げていきたい。
われわれ幹部が率先して、真剣に祈り、取り組もう!
田村 各界の数多くの識者が、聖教新聞の発展を心から期待しておられる。
鹿児島県書店商業組合の井之上博忠理事長は、こう語っておられた。
「(現代は)活字文化の危機に直面していると言っても過言ではありません。
そんな懸念が強まる一方で、私は聖教新聞を長年愛読し、活字文化の復興に取り組まれておられる池田名誉会長の活動をつぶさに知り、希望の光を感じています」と強調しておられた。
デマ雑誌は激減
棚野 まさしく創価の正義の言論こそ、活字文化を復興させる光だ。
それにひきかえ、社会にウソを撒き散らす一部のデマ雑誌! 部数も、ますます減る一方じゃないか。
田村 九州のほうのジャーナリストが語っていた。
「一部の週刊誌が売れなくなった最大の原因は、まったく信用されなくなったことだ。
あまりにもウソやデマが多い。いい加減な記事ばかり。そうした実態が、すっかり知れ渡ったんだ」と分析していた。
正木 無理もない。
最近も、週刊誌の悪辣
新聞やテレビでも、そういうニュースを、しょっちゅう報道しているじゃないか。
棚野 なかには、この5年間だけで、1億円以上もの賠償命令を受けた雑誌社もあるくらいだ。
熊沢 そんな雑誌なんて、良識のある人は、誰も買おうと思いませんよ。とくに若い女性は見向きもしませんよ。
原田 この混迷の時代だからこそ「確信の声」「真実の言論」が求められている。
真実ほど強いものはない。
我々は、正義の言論である「聖教新聞」を手に、勇敢に語り抜き、訴え抜き、広宣流布の新時代を勝ち開こうではないか!
(2009. 9.24. 聖教新聞)
<5> 学会は世界の文化・芸術を振興
出席者:原田会長、正木理事長、安田沖縄総県長、杉本婦人部長、棚野男子部長、熊沢女子部長
正木 さわやかな「芸術の秋」「文化の秋」が到来した。
池田先生が創設された文化・芸術機関も、いよいよ大発展している。その先見と功績は全世界に燦然と輝き渡っている。
杉本 来月には、民音(民主音楽協会)が「創立46周年」を迎えます。民音の海外交流国は、今や101カ国・地域にまで広がっています。
熊沢 押しも押されもせぬ「日本最大級」の文化団体ですね!
原田 この民音設立も、そもそも池田先生の御構想です。1963年10月18日、東京・文京区での記念演奏会から出発した。
正木 庶民が下駄履き≠ナ行けるコンサートを開くという、当時では考えられない構想だった。こうした民衆立≠フ文化団体は、今もって世界でも稀
杉本 民音は創立以来、世界最高峰のイタリアの「ミラノ・スカラ座」や、オーストリアの「ウィーン国立歌劇場」の日本初公演を実現しました。
安田 日本中が大喝采、大拍手だった。日本の音楽史上に輝く快挙だ。
熊沢 スカラ座といえば、今月7日、来日中の団員13人が民音文化センターを訪問しましたね。なんと、その全員が、イタリアSGIのメンバーでした。
棚野 スカラ座は「アイーダ」と「ドン・カルロ」の日本公演<主催=(財)日本舞台芸術振興会など>のために来日していた。
熊沢 その「ドン・カルロ」の主演女性歌手ミカエラ・カロージィさんもSGIメンバーです。
「私は入会して13年になります。約4時間半の公演の間、日蓮大聖人の仏法で磨いた心=A池田先生に教えていただいた平和の心≠、いかに観客の皆さんに伝えられるかに心を砕いています」と、力強く語っていました(拍手)。
正木 「世界の至宝」と賞讃されるスカラ座でも、今や、創価の同志が活躍している。本当に、すごい時代になったね!
安田 来月には「中国国家京劇院」の来日公演「新作『水滸伝
杉本 それにまた民音主催の「東京国際音楽コンクール<指揮>」。10月に予選、11月に本選が行われます。
棚野 今年で15回目。3年に1度のコンクールは、今や世界有数の「登竜門」と言われるまでになった。
今回の組織委員には世界のオザワ≠フ小沢征爾氏(ウィーン国立歌劇場音楽監督)も名を連ねている。
原田 すべては、池田先生の御構想から花が開き、結実した「創価の大文化運動」です。どれほど偉大な先見か。ただ、ただ、感嘆するばかりです。
芸術を庶民に
杉本 ところで、11月には東京富士美術館が開館26周年を迎えます。来月末には、海外文化交流特別展「ハプスブルク帝国の栄光――華麗なるオーストリア大宮殿展」が開幕しますね(10月31日から明年1月17日まで)。
棚野 ハプスブルク家といえば、13世紀から20世紀まで、ヨーロッパに君臨してきた名門王家だ。
熊沢 今回の特別展では、ハプスブルク家の人々が居城としてきたウィーン王宮、シェーンブルン宮殿を中心に、貴重な品々が紹介されるそうですね。
正木 出品数は「過去最大級」。二つの宮殿の文化遺産を管理、保護する「オーストリア王宮家具博物館」の全面的な協力を得て、実現する展覧会です。
原田 オーストリアといえば、1981年に池田先生が訪問した当時、全土から集ったメンバーは、わずか17人だった。
しかし、先生の激励を胸に、今では何十倍もの拡大を成し遂げた。「欧州の模範」として前進している。
棚野 そして、池田先生に最高の文化勲章である「オーストリア共和国学術・芸術最高勲位栄誉章」が贈られるまでになった(92年6月)。
安田 両国の友情のドラマが、何十年にわたって繰り広げられてきた。それが今日の大文化交流の礎となったのです。
原田 かつて文化や芸術といえば、権力の独占物だった。それを、池田先生は筆舌に尽くせぬ御行動をもって、庶民の手に取り戻してくださった。
そして今や、各界の識者が学会の運動こそ世界の文化、芸術を振興する原動力≠ニ讃嘆している。いくら感謝しても、しきれるものではありません。
正木 まったくだ。あの日顕宗なんかベートーベンの「第九」を歌うのは謗法
とにかく、日顕は「文化」「芸術」を全く理解できない。なにしろ、醜い嫉妬に狂って、あの世界に誇る正本堂まで破壊したほどの愚劣さだからな!
原田 世界中の識者から猛抗議、総スカンだった。日顕の頭の中は「金、金、金」。
今じゃあ信者も寄り付かない。地獄絵図そのものの邪宗門だ。
大哲学を待望
熊沢 混迷の時代だからこそ、世界の人々は確かな大哲学を求めています。
先日も、中米メキシコでSGI主催の「核兵器廃絶への挑戦」展が大盛況で開催されました。
棚野 大変な熱気だった。開幕式典は首都メキシコ市の上院議会議事堂内で行われた。
カルロス・ナヴァレッテ上院議長など、国家を代表する150人もの来賓が出席した。席上、池田先生の最新の提言も紹介された。
正木 なぜ、これほどまでに「創価の哲学」に注目が集まるのか。
あいさつに立った国連広報担当事務次長の赤阪清隆氏は、こう語っておられた。
「創価学会の哲学の要は、数千年前に、人間は、今、生きる現実の中で絶対的な幸福を実現することが可能である≠ニ説いた、法華経にあります。同様の信念は、国連が成し遂げようとしているすべての中に脈打つものです」と強調しておられた。
安田 大仏法を根底とする生命哲学、そして、その哲学を世界へと広げた三代会長の師弟を、世界は心から賞讃している。
原田 その通りだ。我らもまた「師弟の大道」を進もう。「対話の秋」を邁進しようではないか。
(2009. 9.28. 聖教新聞)
<6> 創価大学が栄光の新時代
出席者:原田会長、正木理事長、安田沖縄総県長、杉本婦人部長、棚野男子部長、熊沢女子部長
杉本 池田先生が創立された、創価大学は明後2011年、開学40周年を迎えます。
創価教育の栄光の新時代へ、ますます大発展を続けています。
棚野 近隣の皆さんも、たいへん喜んでおられます。
開学当時から、創価大学を見守り続けてきた壮年が、こう語っていました。
「毎年、秋の創大祭には欠かさず足を運んでいますが、そのたびに、キャンパスの発展に目を見張ります。
とくに最近は、立派な建物が次々とでき、きれいに整備されて、本当に素晴らしいですね」と感嘆しておられた。
正木 本年も、伝統の「創大祭・白鳥祭」が盛大に行われる。
近隣の方々も毎年、数多く来られ、地域に親しまれている。
異例の大発展
原田 創価大学は今、まさしく旭日の勢いで発展している。
本年の春には、壮麗な「創大門」「創大シルクロード」「創価教育万代之碑」が誕生。
さらにまた、待望の「創大総合体育館」が堂々と完成した。
熊沢 そして、この秋には「大教室棟」と「タゴール広場」が晴れやかにオープンしました。
さっそく学生たちの人気のスポットになり、フル活用されているようです。
棚野 僕は12年前に、創大を卒業したが、いま母校の構内を歩くと、まったく様変わりしています。
わずか10年余りで、これほどまでに美しく、堂々たるキャンパスになるとは、まったく想像すらできなかった。
正木 これもひとえに、創立者・池田先生が、まさしく身を削るようにして、大学の建設に全魂を注いでくださったからこそです。
私も卒業生の一人として、いよいよ感謝の思いが尽きません。
安田 それにまた、創価大学の特色といえば、幅広い国際交流ですね。
現在では、世界44カ国・地域の106大学と学術交流を結んでいます。
原田 これは、戦後に誕生した私立大学としては、異例の世界的なネットワークだ。
その先端を切り開いてこられたのも、創立者の池田先生です。
「啓発的な模範」
正木 その通りだ。たとえば本年5月には、英クイーンズ大学とも学術交流がスタートした。
これは、同大学から池田先生への「名誉博士号」の授与式に合わせて、正式に協定が締結されたものです。
熊沢 授与式は、グレッグソン学長一行がはるばる来日され、創価大学の本部棟で執り行われました。
棚野 英クイーンズ大学といえば、オックスフォード大学やケンブリッジ大学、グラスゴー大学などが加盟する「ラッセル・グループ」にも名を連ねる、イギリスを代表する名門大学です。
杉本 授与式の席上、グレッグソン学長が、こう讃えておられました。
「池田博士は、本学の学生にとって啓発的な模範の存在です」
「博士が、世界中の数多くの人々から先生≠ニ呼ばれているのも、まったく驚くには当たりません。
先生≠ニは、私たちの師匠という意味です」と絶讃しておられました。
安田 沖縄の大学教授が驚嘆していた。
「池田先生ほど、世界の各界の識者と一対一で対話をされ、友情と信頼を結ばれた日本人は、歴史上いないでしょう。
しかも、その『英知の連帯』は、創価大学を軸に、次の世代へと確かに受け継がれています。万代に輝きわたる大事業です」と心から讃えておられた。
文武両道で活躍
熊沢 学生たちも各分野で活躍しています。
本年7月に行われた、経済学検定試験「EREミクロ・マクロ」(日本経済学教育協会主催)の第11回「大学対抗戦」でも、創価大学の「経済学理論同好会」が見事に優勝。
堂々の4連覇を果たしました(拍手)。
棚野 早稲田大学、慶應義塾大学などから12チームが参加した激戦を制し「日本一」に輝いた。
しかも4連覇は、過去最高に並ぶ記録です。
杉本 創価大学は、野球や柔道をはじめ、体育会のクラブも全国大会で活躍しています。
キャンパスには、文武の両道にわたって「日本一」を目指して、青春の汗を流す学生たちの姿が光っています。
正木 卒業生も、社会の各分野で活躍している。
創大卒業生の集い「創友会」は、今や6万人を超える。
感動の秘話
杉本 「創友会」といえば、今月上旬に発刊される『池田大作の軌跡』第4巻(潮出版社)にも、創立者との歴史が収録されますね。
熊沢 池田先生が創立者として、どれほど創大と学生のために、尽くしに尽くし抜いてこられたか――。知られざる感動の秘話が綴られています。
安田 たとえば、1期生が就職に挑みはじめた1973年秋の第3回創大祭。中央体育館に企業の重役や部長クラス約700人を招いた。
そこでも、先生は自らテーブルをくまなく回り「大変に、お世話になっています。創価大学生を、よろしくお願いいたします」と、深々と頭を下げて挨拶をされた。
正木 開学当初、先生は口癖のように語っておられた。
「創価大学に来たから就職に失敗した。いじめられた。そんな思いを学生にさせては、絶対にならない」と、陰の陰まで回って、細かく手を打ってくださった。
また、ことあるごとに学生を温かく激励してくださったのです。
原田 先生は「創大生のためならば、何でもする」と、まさに捨て身で戦われた。
創大のモットーである「学生第一」を、身をもって実践し抜かれたのです。
安田 創価大学を訪れる海外の識者も皆、口々に「学生第一」の精神に、深く共感します≠ニ讃歎していますね。
正木 創価大学の「最高の宝」だ。
この創立の魂を失わない限り、創価教育は永遠に発展するに違いない。
私も生涯、創立者と共に後輩のために全力を尽くす決意です。
原田 池田先生は常々「教育こそ、私の最後の事業である」と語っておられる。そして、世界が仰ぎ見る「創価教育の大城」を築かれた。
我々も、師匠が開かれた教育の大道に、二陣、三陣と続こうではないか!
(2009.10. 1. 聖教新聞)
<7> 名誉会長の「世界への第一歩」から50年
出席者:原田会長、正木理事長、安田沖縄総県長、杉本婦人部長、棚野男子部長、熊沢女子部長
熊沢 先日、50年目の10・2「世界平和の日」を迎えましたね。
正木 1960年の10月2日、池田先生は世界平和の大道を開くために、初めて海外指導に出発された。
この歴史的な日が淵源です。
安田 先生は、この年の5月3日、第3代会長に就任された。
その直後の7月、返還前の沖縄を訪問。そして10月、アメリカ、カナダ、ブラジルを歴訪されたのです。
杉本 どれほど時代を先取りした、海外指導であられたか。
日本では、海外渡航が自由化されたのは、4年後の1964年のことです。
原田 当時の日本人にとって「外国」といっても、進駐米軍のイメージくらいしかなかった。海外は、はるか遠い未知の世界だった。
正木 その通りだ。先生が世界広布への第一歩をしるされた、1960年当時、日本人の海外渡航者は、年間わずか5万人余り。
それも大半が、商社などに勤務する会社員や、米軍人と国際結婚してアメリカに渡った「戦争花嫁」の人々など、ごく限られた人たちだった。
安田 そうした時代に、先生は南北アメリカ(60年10月)をはじめ、アジア(61年1〜2月)、ヨーロッパ(同年10月)、中東(62年1〜2月)を歴訪。
会長就任から、わずか2年足らずで、ほぼ全世界を訪問されたのです。
御聖訓を実現
原田 1回1回が、どれほど過酷な旅であったか。
たとえば、61年10月のヨーロッパ指導では、20日間で9カ国を訪問された。飛行機での移動時間だけでも、合計約60時間にも及んだ。
杉本 しかも、現地に住む学会員は数人しかいないという国が、ほとんどでした。会員が一人もいない国もありました。
熊沢 まさしく、世界広宣流布の道なき道を、先生ご自身が切り開いてくださったのですね。
棚野 当時、先生の海外指導に随行した幹部に話を伺うと、皆さん、今でも鮮明に覚えています。こう語っていた。
「どの国に行っても、右も左も分からない。『世界広宣流布』といっても、我々は折伏しか頭になかった。
しかし池田先生は、どの国を訪れても、ただちに社会の実情を把握され、進むべき道を明確に示された。そしてメンバーに渾身の激励を重ねられた。そこから世界広布の道は開かれていったのです」と証言していた。
正木 まったくだ。池田先生こそが、仏法で説く「随方毘尼
今や、SGIの連帯は192カ国・地域にまで広がった。時代をリードする「世界宗教」として、ますます力強く発展している。
「世界一」の壮挙
熊沢 本当に素晴らしい「創価の時代」が到来しました。
世界中の一流の識者が、学会の「平和・教育・文化」の大運動を、こぞって讃嘆しています。
安田 沖縄出身で、日本エッセイスト・クラブ会員の長田亮一氏も、こう絶讃しておられた。
「世界中に広がったSGIの発展を見る時、まさに現代の奇跡としか言いようがない」
「これからも、池田名誉会長の後を継ぐ真の国際人が、沖縄そして日本から陸続と育つことを願っている」と心から期待しておられた。
杉本 そして、世界の大学・学術機関から、池田先生に贈られた「名誉学術称号」!
「10・2」の佳節を前に、先月24日にも、マカオのアジア国際公開大学から栄えある「名誉哲学博士号」が授与されました(拍手)。
熊沢 あわせて同大学からは、奥様にも図書館「名誉館長」の称号が贈られました(拍手)。
原田 さらに、南米ブラジルからも嬉しいニュースが届いた。
先月26日、同国のマラニョン公共政策学院から「名誉教授」称号、そして28日にも、シルバ・エ・ソウザ統合大学から「名誉建築学・都市工学博士号」が、池田先生に相次いで贈られたのです(大拍手)。
正木 これらの御受章で、先生を讃える名誉学術称号は、実に「262」を数えます。
圧倒的な「世界一」であり、人類史上、まったく空前絶後の大壮挙です。
安田 このほかにも、世界の各都市からの「650」を超える「名誉市民証」等々。先生の思想と行動への讃嘆の声、共感の声が、全世界に轟きわたり、鳴りやまない。
棚野 まさしく法華経に「諸天
原田 その通りだ。ところで、わが学会は本年後半の戦いも、明るく、にぎやかに「座談会」からスタートした。
今月から、全国各地で「大座談会運動」を、盛大に展開していく。
安田 わが沖縄でも、全県各地で座談会を軸に拡大の意気が盛んです。
那覇王者県の国栄地区では毎月、座談会に地域の友人が数多く参加。今春の座談会は、40人以上の友人を迎えて盛大に行いました。
新入会の壮年を中心とするバンドの演奏も好評で、最後は皆、立ち上がって踊りだす(笑い)。
そうしたなかで、新しい人材が次々と育っています。
熊沢 老若男女が楽しく集い、皆が車座になって自由闊達に語り合う。励まし合う。
これが、牧口先生の時代から一貫して変わらない「学会の伝統」ですね。
棚野 池田先生も若き日から、いずこの地にあっても「座談会」に飛び込み、拡大の波動を千波、万波と広げられた。その連続闘争の歴史であられた。
正木 関西の草創の先輩が「大阪の戦い」で、先生が参加された座談会の思い出を語っておられた。
「先生は、体験談を聞けば、立ち上がらんばかりに、全身で讃える。質問があれば、御書をひもときながら、一つ一つ丁寧に、明確に答えてくださる。時にはジョークで皆を笑わせてくださる。楽しくて、嬉しくて、私たちは涙をぬぐいながら、笑っていました。
10人以上の新来の友も、座談会が終わる頃には、全員が入会を決意しました。このにぎやかで、朗らかな座談会が、私の人生の原点です」。このように述懐しておられた。
杉本 そしてまた、先生は座談会の結集にも、自ら動きに動かれました。
一軒一軒、真剣に家庭指導をされ、そこから拡大の大波を起こしていかれました。
原田 今日の壮大な世界広宣流布の原点も、三代会長が心血を注がれた「座談会」にある。これが学会の伝統であり、永遠の魂だ。
われわれ幹部こそが広宣流布の最前線を駆け回り、一人一人の同志と真心を込めて語り合おう。「大座談会運動」から、新たな勝利の突破口を勝ち開こうではないか!
(2009.10. 5. 聖教新聞)
<8> 青年部が新布陣で出発
出席者:原田会長、正木理事長、安田沖縄総県長、杉本婦人部長、棚野男子部長、熊沢女子部長
杉本 この秋、各地の青年部が力強く新出発しましたね。
熊沢 男女学生部は新体制に。
男子部、女子部も、全国各地に新リーダーが誕生し、「青年部・大拡大運動」を開始しました。
棚野 「いよいよ・はりあげて」正義を叫び、青年の力を糾合します。
断じて勝利の突破口を開きます!
正木 広宣流布の勝利を決するのは、リーダーの一念だ。
池田先生は、先月の本部幹部会で厳然と指導された。
「力がなければ、厳しき現実を勝ち抜いていくことはできない。リーダーは、御本尊に祈って力をつけるのだ。皆のために尽くせば実力がつく」と教えてくださった。
青年部が先駆
原田 ともあれ、勝つためには力をつけるしかない。
なかんずく「新しい力」「青年の力」を育てることだ。
みなが「青年の心意気」で戦い、全力を挙げて男女青年部を応援しようではないか。
棚野 男子部では、さっそく創価班、牙城会の大学校生を先頭に、弘教
兵庫先陣区のニュー・リーダーは昨年、大学院に在学中、牙城会大学校への入校を決意。学業と学会活動に励むなかで、友人が聖教新聞の購読者に。
さらに第一志望の大手企業の内定も、見事に勝ち取りました。
正木 私も先日、愛知県・春日井栄光圏の地区副リーダーのドラマを聞いた。
彼は今春、職場から突然、解雇を言い渡された。しかし「信心で絶対に勝ち越えてみせる」と決意。
3週間後には、見事に再就職。さらに、創価班大学校生として折伏にも挑戦し、友人に御本尊流布することができたという話だ。
安田 女子部も、池田華陽会のメンバーを中心に、各地で朗らかに対話の輪を広げているね。
熊沢 東京・台東区の地区リーダーは、白蓮グループの8期生として奮闘しています。
学会に批判的だった友人に、粘り強く仏法対話を重ね、聖教新聞を推進。
友人は聖教を読み、本部幹部会の衛星中継に参加するなかで、池田先生の姿に深く感動し、先月、晴れて入会しました。
杉本 立派ですね。
感情や風潮に流されやすい青春時代にあって、自分のことはさておいても、友の幸福を祈り、朗らかに哲学を語る。
混迷を深める社会の中で、どれほど尊い実践でしょうか。
熊沢 実は、彼女は6年前に大事故に遭い、生命の危機に。しかし、家族の祈りに支えられ、奇跡的に回復。今では、後遺症も全くなく、元気に活動しています。
友人は、そうした姿にも、信心のすごさを実感し、入会を決意したのです。
原田 素晴らしい。まさに「現証
三代会長の闘争
正木 「折伏精神」「破折精神」こそ、日蓮仏法の魂だ。
その折伏行を「不惜身命
安田 その通りだ。牧口先生は、生命がけで国家諌暁
杉本 戸田先生は、第2代会長の就任式で「75万世帯の折伏」を宣言されました。
正木 当時、学会員は約3000人しかいなかった。多くの会員が耳を疑った。
「7万5000世帯の間違いじゃないか」「戸田先生は、うんと長生きされるのだろう」と考えた幹部もいたほどだ。
原田 誰もが「夢物語」と思っていた大折伏を実践されたのが、池田先生です。
先生は「2月闘争」「大阪の戦い」「山口開拓指導」をはじめ行く先々で、それまでの限界をはるかに突破する折伏を成し遂げられた。
熊沢 広宣流布の歴史に燦然と輝く「不滅の金字塔」です。
杉本 そして、戸田先生は生涯の願業
師匠の誓願を、弟子の池田先生が果たされたのです。
腐敗・堕落の坊主
安田 日蓮大聖人は「法
社会的な立場や役職などは関係ない。折伏に挑戦し、現実に仏法を弘めている人こそが最高に尊い。
棚野 その通りだ。日顕宗の坊主など、ロクに折伏もせず、ふんぞり返っている「懶惰懈怠
原田 しかもニセ法主の日顕は、醜い嫉妬に狂い、あろうことか仏意仏勅
この卑劣! 愚劣!
大聖人に真っ向から違背する大謗法
棚野 その結果が、どうだ。
信徒は、かつての2%にまで激減。困窮寺院は300に激増。まさに「崩壊寸前」じゃないか。
安田 それだけじゃない。宗門は、裁判でも悪辣
今じゃ、極悪の正体が日本中に知れ渡っているじゃないか(笑い)。
正木 仏罰は厳しい。仏法の正邪は、いよいよ厳然だ。
腐敗・堕落の日顕宗は「封建時代の遺物」として消え去るのみ。
正義の学会は、広宣流布の新時代へ、いよいよ勢いを増して大前進だ。
原田 その通りだ。我々は、大聖人の仰せ通りに、御書根本で、前進しよう!
本年も「11・18」を拡大の上げ潮で荘厳しよう! そして池田先生のもと、創立80周年の開幕を、勝ち飾っていこうではないか!
(2009.10. 8. 聖教新聞)
<9> 「大座談会運動」がスタート
出席者:原田会長、正木理事長、松下四国長、杉本婦人部長、棚野男子部長、熊沢女子部長
皆が勝利劇を
正木 栄光の学会創立80周年へ! 新たな勝利へのスタートをきる「大座談会運動」が、いよいよ始まった。
杉本 さっそく今日から、全国各地で伝統の「座談会の週」が始まります。私も元気いっぱいに参加し、尊い同志の皆様と心ゆくまで語り合っていきます。
原田 大座談会運動のポイントは、なによりも「リーダー率先」の一点にある。
幹部が自ら一軒一軒を訪ねて「一対一の対話」を積み重ねる。そして、座談会に結集していく。
幹部の真剣な闘争あってこその「大座談会運動」だ。
松下 その通りだ。そして同じく、今月から始まった「わたしの創立80周年運動」!
これは一人一人が、創立80周年への具体的な目標を定め、信心根本に、着実に挑戦していく運動だ。
正木 さっそく今月の座談会で、朗らかに語り合うという地域も多いね。
たとえば「折伏・聖教拡大に挑戦する」「毎月の座談会に友人と参加する」「10人の友人に学会理解を深めていく」等々。
皆が「わたしの勝利が、創立80周年の勝利」と真剣に祈り、目標を掲げている。
熊沢 「一家和楽の信心」を合言葉に、家族で話し合い「わが家の目標」を決めて挑戦する。そういう家庭もありますね。
原田 池田先生は、先日の方面長協議会で、こう語られた。
「創立80周年へ、自分自身の楽しき勝利劇を綴りゆこう!」
「何でもいい、何かで『一歩前進した!』『私は勝った!』『わが家は勝利した!』と万歳を叫べる行進を、一人一人が開始してまいりたい」と呼びかけられた。
この心意気で、われわれは痛快に進もう!
正木 そして一人一人が勝つためには「団結」だ。
異体同心
青年が活躍
棚野 座談会といえば、先日、山口県の周南圏・富田東支部の男子部の副部長から、お便りをいただいた。
この支部では、本年2月から毎月、男女青年部を主体とした「青年勝利座談会」を開催。回を重ねるごとに参加者が増え、今では青年部だけで約40人が集まるそうです。
原田 すごいね! 池田先生は「歓喜に溢れて青年が集うところには、未来がある。前進がある。発展がある」と語っておられる。
青年こそ、永遠の広宣流布の原動力だ。
棚野 この支部の座談会では、青年が自らの信仰体験を率直に語り合う。
そして「青年部のためなら何でも」と、壮年・婦人部が精いっぱい応援してくださる。
この各部一体の取り組みで、新入会のメンバーをはじめ、新しい活動者が陸続と誕生している。
熊沢 私も女子部の部長さんに話を聞きました。
「壮年・婦人部の皆さんの励ましに、感謝でいっぱいです。恩返しの思いで、皆で対話に挑戦。その中で、この春、部員さんが初めて御本尊流布できました」と元気いっぱい語っていました。
正木 ほんとうに素晴らしい。尊い。青年部の拡大こそ、広宣流布の勝利を決する一切のカギだ。
わが地区、わが地域の青年部、そして未来部を、ますます全力で応援しようではないか!
会合は価値的に
杉本 ところで座談会といえば、多くが個人会館や個人会場で行われます。
会場を提供してくださる、ご家族の方々に心から感謝し、最大の配慮をしていきたいものですね。
松下 その通りだ。この点は、池田先生が繰り返し、繰り返し、呼びかけてくださっていることだ。
また先生は若き日から、自らが模範を示してこられた。
原田 あの「大阪の戦い」にあっても、先生は会場のご家族に、真心を尽くし抜いてくださった。
行く先々で必ず「お世話になります」「ありがとうございます」と挨拶をされ、未入会のご家族や子どもたちにも、温かく声をかけられた。
そうした姿に、みな「ほんとうに立派な人だな」と感動し、学会の信頼を広げていったのです。
正木 我々も、感謝の気持ちを行動で示していこう。
そのためにも、もう一度、会場を使わせていただく際の注意点を、具体的に確認しようではないか。
棚野 まず@近隣の迷惑にならないよう、会場の周辺では、私語を慎む。当然、喫煙も厳禁だ。
熊沢 会合中の唱題の声などにも、十分注意したいですね。
杉本 A路上駐車はもちろん、周囲に迷惑をかけるような駐輪はしない。これも、皆で声をかけ合いたいですね。
松下 Bあらかじめ会合の終了時間を決め、厳守する。
会合は早く終わったのに、その後の打ち合わせが長くて困る。そういう声を、時折、耳にする。それでは、会場のご家族にも迷惑だ。
原田 「会合革命」「時間革命」だ。
学会の会合は、価値的に。幹部が常に心がけるべきだ。
「絶対無事故」を
熊沢 それにまた、女子部や婦人部は、早めの帰宅を励行していきたいですね。
正木 これは、壮年幹部が率先して、声をかけていただきたい。
殺伐とした社会だ。「絶対無事故」のためにも、とくに女子部やヤング・ミセスの皆さんが、早く帰宅できるよう細かく配慮する。
それでこそ学会のリーダーだ。
松下 さらにC病気療養中の家族や、未入会の家族、受験生がいる家庭には、十分な気遣いを。
またD茶菓などを用意する必要はない。
杉本 そしてE会場を汚さない。終了後、幹部が率先して掃除をする。
池田先生は「例えば、トイレをお借りする場合でも、わが家以上にきれいに使うことだ」等と、こと細かに教えてくださっています。
原田 日蓮大聖人は「教主
創立80周年の勝利を開く「大座談会運動」だ。学会らしく、明るく、楽しく、聡明に!
回を重ねるごとに、広布拡大の勢いを増して、大前進しようではないか!
(2009.10.12. 聖教新聞)
<10> 大発展のブラジルSGI
出席者:原田会長、正木理事長、大場SGI理事長、杉本婦人部長、棚野男子部長、熊沢女子部長
正木 先月、南米ブラジルの二つの最高学府から、池田先生に相次いで、名誉学術称号が贈られたね。
棚野 聖教新聞で報道された通りです。
9月26日には、マラニョン公共政策学院から「名誉教授」称号、28日には、シルバ・エ・ソウザ統合大学から「名誉建築学・都市工学博士号」が、それぞれ授与されました。
大場 いずれの大学も、ブラジルが誇る名門だ。
マラニョン公共政策学院は、国内の10カ所にネットワークを持ち、公共政策に従事するリーダーを、陸続と輩出してきた。
棚野 それに、シルバ・エ・ソウザ統合大学はブラジル建築教育学の先駆だ。
「現代建築の巨匠」オスカー・ニーマイヤー氏のゆかりの大学でもある。
大場 両大学とも授与式は、全学を挙げて盛大に執り行われた。
池田先生の代理として、私をはじめSGI訪問団が謹んで出席させていただきました。
最高の良心の人
杉本 式典には、ブラジル各界から多数の来賓が訪れ、池田先生の御受章を心から祝賀されていましたね。
棚野 たとえば、マラニョン公共政策学院のエリセイラ学長。こう語っていた。
「今回の授与は、池田博士が世界中で展開される偉大な業績のすべてを讃えるには、ささやかかもしれません。しかし、私たちは博士を讃えずにはいられないのです」と感嘆しておられた。
大場 学長と池田先生との出会い≠ヘ、30年以上も前。先生とトインビー博士との対談集を読んだ時に、さかのぼります。
深い感銘を受けた学長は、以来、池田先生を敬愛し続けてこられた。それだけに感極まる表情でした。
熊沢 学長は、先生の「先見性」を讃えられました。
「池田博士は、人間の意識を最大限に研ぎ澄まし、最高の良心を体現した人であるからこそ、未来を予見することができるのです」と力説しておられましたね。
大場 それに、シルバ・エ・ソウザ統合大学の授与式には、オスカー・ニーマイヤー氏の孫のポール・ニーマイヤー氏も列席。
池田先生との対談集を編まれた「世界的天文学者」のモウラン博士も祝辞を述べるなど、大盛況だった。
棚野 授与式では、ブラジル哲学アカデミーのモデルノ総裁が、こう讃えておられた。
「池田博士のスケールを考えれば、まだまだ多くの学術機関から名誉称号が贈られることは間違いありません」と力強く断言しておられた。
正木 同大学のオリベイラ学長も、晴れやかに語っておられた。
「名誉博士号をお受けくださったことは、最大の名誉であり、大学の格式を大きく高揚させる歴史的な出来事である」と感激しておられた。
大場 このシルバ・エ・ソウザ統合大学は、南米屈指の世界都市リオデジャネイロにキャンパスを広げる。
実は、先生への名誉博士号の授与式が行われた直後、リオデジャネイロが、2016年の夏季オリンピック開催地に決定した。
熊沢 ブラジルSGIのメンバーには、二重の喜びですね。
杉本 これまでにも、池田先生には、リオデジャネイロ州の「名誉州民証」(1992年)、リオデジャネイロ市の「名誉市民証」(2002年)が贈られています。
原田 さらに、同市は5月3日を、市の「創価学会の日」と制定している。
本年も「5・3」の慶祝議会を、同市議会議場で厳かに挙行。ブラジル国旗とSGIの三色旗が掲げられた。
対話から始まる
杉本 それにまた、ブラジルからの「英知の宝冠」といえば、ホンドニア連邦大学からも本年7月、池田先生に「名誉博士号」が授与されました。
授与式のために、はるばる来日された、同大学のアマラウ総長が、月刊誌「パンプキン」(9月号)に、式典の印象を語っておられました。
棚野 総長は、まず池田先生の気さくな人柄に感動したそうです。
そして「創価の師弟」の姿に注目された。
会場を埋めた青年たちが、池田先生の一言一言に深くうなずき、あるときは、はつらつと返事を返し、あるときは体をゆすって笑う。その姿に、深い感銘を受けたそうだ。
熊沢 総長は「自分の人生の真ん中に池田博士の思想を置き、まるで磁石のように博士を中心に集う団結の素晴らしさを感じました」と語っておられましたね。
正木 今回の池田先生との出会いを通して、総長は大学に二つの研究機関をつくるプロジェクトを決意された。
一つは、池田先生の平和提言を中心に「平和の文化」「非暴力の対話」について研究する機関。もう一つは、全体人間を育てる「創価教育」を研究する機関です。
原田 池田先生は一回一回の出会いを通して、世界に「平和・文化・教育」の連帯を広げてくださっている。
「対話」には無限の可能性があることを、先頭に立って示してくださっている。後に続く我々は、まさに勇気百倍だ。
一波
大場 ブラジルといえば、SGIも大発展を続けている。
棚野 なかでも青年部の活躍が目覚ましい。弘教
本年7月には、全土の6000会場に4万人が大結集。未来部も3万人が集った。
正木 このブラジルSGIの大発展も、池田先生の筆舌に尽くせぬ、渾身の激励があったればこそだ。
原田 その通りだ。たとえば2001年9月11日、あの同時多発テロ事件の時も、先生とブラジルの青年部とのドラマがあった。
折しも、青年研修会で来日していたブラジルを中心とする10カ国のSGIメンバーが急遽、テロの影響で帰国できなくなった。
大場 みな、悲しみとショックで目の前が真っ暗になった。
その青年たちを、池田先生は、翌日のモンゴル駐日大使との会見の場に招待されたのです。
正木 会見を終えられた池田先生は、すぐさまメンバーのなかに飛び込んでいかれた。
「SGIは皆、家族です。兄弟です」と温かく語りかけられた。
そして「全員が幸福になっていただきたい」「最後に勝つのが、真の勝利者です」と力強く励まされた。
杉本 一幅の名画を見るような場面でした。池田先生を中心に、自然と円陣ができました。
その真ん中で、先生は天高く、こぶしを突き上げながら「勇気を!」「希望を!」と、全身全霊で激励されたのです。
原田 その後も、池田先生は、全員が無事に帰国できるまで、何度も激励の手を打ってくださった。
メンバーは、この時を「人生の転機」にと、仕事、学業、学会活動に、真剣に励んでいった。
大場 その中から、ブラジル社会の各界で活躍するリーダーが陸続と育っていった。
先生の激励が、地球の反対側のブラジルへも、千波、万波と波動し、青年の大拡大のうねりとなったのです。
原田 もちろん、ブラジルだけではない。
世界192カ国・地域という、未曾有の拡大も、池田先生が一人一人のメンバーと会い「心の絆」を結ばれたからこそ、実現したものだ。それ以外にない。
「一人と会い」「一人と語る」――我々もまた、池田先生が開かれた「対話の大道」を威風堂々と歩もう!
(2009.10.15. 聖教新聞)